加トちゃんケンちゃんごきげんテレビとは、1986年~1992年にTBS系列放送されていたバラエティ番組である。通称で『加トケン』や『ごきげんテレビ』と呼ばれることが多い。
『8時だョ!全員集合』終了後の後番組として始まった。全員集合は、ザ・ドリフターズがメンバー全員が登場していたが、ごきげんテレビは加藤茶と志村けんの2人が選抜された。
番組のタイムスケージュールは、OPアニメ(テーマ音楽は後藤次利作曲)→スタジオでゲストとトーク→VTRで収録したコントドラマ・THE DETECTIVE STORY(探偵物語)→(スタジオに戻り)おもしろビデオコーナー →ゲストの歌コーナー→公開コント→テレビ・スロットマシーン(会場のお客さんにプレゼントコーナー)という流れだった。
番組末期は、プレゼントコーナーが消滅している。
「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」と「おもしろビデオコーナー」は特に有名。
「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」は、志村と加藤が私立探偵として様々な依頼を受けて奮闘するという内容のメインコント。
ちょうど日本がバブル景気に沸いていた時代に制作をされていたので、潤沢な予算が組まれた豪華で派手なコントであった。ゲスト出演者に一流の俳優が登場したり、「西部警察」(テレビ朝日)並の爆破シーンやカースタントシーンがあったり、加藤と志村をヤクザが追ってくるシーンでわずか30秒のシーンだけで300人が二人を追いかけてきたり、ゴールデンタイムにおっぱいが出たりとまさにやりたい放題であった。
ドラマ冒頭の二人の探偵事務所に雇い主であるボスからかかってくる「私だ・・・」で始まる電話のシーンや、小さな太鼓を三又でひとつにした太鼓を叩きながら志村が歌った「だいじょぶだぁ~♪」はあまりにも有名。後に始まった志村けんのコント番組「志村けんのだいじょぶだぁ」(フジテレビ)のタイトルはこれを借用したものである。ちなみに、ボスはスタッフが持ち回りで担当した。また、このコーナーの専用OPテーマ曲は3曲あり、いずれもミュージシャン・柳ジョージが作詞・作曲・歌唱をしている。これは柳ジョージと志村けんが飲み友達のため志村から「曲作ってよ」と言われて制作されたという。
なお、このTHE DETECTIVE STORY(探偵物語)をベースにして、1987年にPCエンジン用のゲーム『カトちゃんケンちゃん』が発売された。
「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」が終わり、スタジオ戻った番組中盤になると「おもしろビデオコーナー」がスタートする。一般視聴者撮影のホームビデオ紹介番組の元祖はこのコーナーである。視聴者から送られてきた投稿ビデオをスタジオのトークを交えながら評価をし、ビデオを投稿をした人に商品をプレゼントしていた。また当時ビデオカメラは高価だったので、番組がビデオカメラを抽選で貸し出していた。
このコーナーを考案したのが志村けんである。考案当初はスタッフから当時のビデオカメラ普及率の低さからその是非が分かれたが、後に海外にもフォーマットが輸出されて広まり、TBSの番組販売部門から感謝されたという。
『全員集合』を終了に追い込んだ『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)を1989年に終了へ追いこんだ。
しかし後に「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」(フジテレビ)、「マジカル頭脳パワー!!」(日本テレビ、後に木曜20時に移動)など、ライバル番組が力を付けていったのと共に人気が落ち、1992年に一度「KATO&KEN テレビバスターズ」にリニューアルした後、同年に終了した。
同番組終了後、「どうぶつ奇想天外!!」が人気番組となった以外はまったく番組が続かない『死に枠』ととなる。2008年に「ROOKIES」でバラエティ番組枠からドラマ枠に変更され現在に至っている。
| TBSテレビ系列 土曜夜 伝説のラインナップ |
| 昭和50年代前半 まんが日本昔ばなし(MBS)|クイズダービー|8時だョ!全員集合|Gメン'75 |
| 昭和60年代前半 まんが日本昔ばなし(MBS)|クイズダービー|加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ|日立 世界ふしぎ発見! |
▶もっと見る
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 08:00
最終更新:2025/12/07(日) 08:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。