教育困難校とは、治安の悪化などが原因で教育を行うことが難しくなっている高校(高等学校)の総称である。
具体的な高校の名前をあげて「あそこは教育困難校である」とするのはおやめください。
授業態度が悪い生徒や学力が著しく低い生徒が多かったり、校内暴力や犯罪、いじめなどが横行しておりマトモに機能していない高校のことを指す。
特に偏差値45未満の普通科の高校が教育困難校に該当しやすいと言われている。そのためたまに底辺高校、底辺校と言われることもあるが、差別用語として嫌う人も多いため「教育困難校」というマイルドな言い方になっている。
よく「偏差値が低い高校にもマトモな人はいる」とか「進学校にもヤバい奴はいる」などの意見がみられるが、一般論で言えば偏差値が低い高校の方が荒れやすい傾向があるというのも事実ではある。
また、工業高校や商業高校、農業高校などといった実業系の高校は偏差値が低くても教育困難校と呼ばれることは少ないとされる。これは
などの理由があるからだと言われている。
大学進学率は総じて低く、行けてもFランク大学や専門学校であることが多い。これは多くの生徒・卒業生の学力が低いからというのもあるが、一般的に教育困難校の生徒は貧困家庭で育った人が少なくないというのも理由の一つであるとされる。
しかしごく稀に東京大学や国公立大学医学部医学科などの合格者が輩出される場合もある。これは主に交通が不便な田舎の高校にありがちなことであり、都会(都道府県庁所在地、政令指定都市、中核市など)の進学校に通えない地元の秀才が来ることが稀にあるからである。ただしそのような場合でも特別選抜クラスを作って他のクラスから隔離していることが多い。
勿論、学歴で人生が全て決まるというわけではないものの、教育困難校の場合は工業高校などと違って有益な資格が取りにくかったり、マトモな就職先が少ないなどの点が問題視されがちである。
上記のようにネガティブな印象を持たれやすい教育困難校だが、それでも行く意味はある。理由としては以下の点があげられる。
また教育困難校の生徒は虐待や貧困など家庭環境に問題を抱えている子供も多く、児童養護施設(孤児院)や里親家庭で育った人も多い。日本は先進国の中では社会福祉政策がお粗末な方の国であると言われているため教育困難校が事実上のセーフティネットとなっている側面があり、問題児でも安易に退学させることはできないという事情がある。
そして教育困難校の生徒や卒業生を不当に差別することは如何なる理由があっても決して許されないのでご注意を。
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最終更新:2025/12/11(木) 22:00
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