淫夢堕ち

淫夢堕ちとは、善人だった者が悪の道に染まることを意味するスラング「闇落ち」における悪を淫夢にたとえた表現である。

もともと淫夢ミームに興味のなかった者が淫夢を好きになってしまう、熱中してしまうことを意味する。

淫夢"堕ち"

なぜ淫夢が悪の道にたとえられるのか。それは、淫夢を好きになるまでには高いハードルが複雑に存在し、一般的な良識を備えた人間であればとても越えられないものだからである。以下にその例を述べる。

アダルトコンテンツである

主に淫夢ミームを構成するホモビ群は、性的興奮を喚起させるよう作られたものである。性的なモノに抵抗のある者やアダルトコンテンツを視聴する年齢を満たしていない者は外的な視聴誘因がない限り関わることがない。
ミーム内で使用される用語もまた「ケツの穴舐めろ」「F.C.O.H.」「おまんこぉ＾～（気さくな挨拶）」など性的な要素が含まれており、公共の場で発言することが憚られるものである。よほど積極的でないと映像や用語を視聴または発信するに至らない。

マジョリティと異なる性的指向である

淫夢はゲイ向けAVだが、世の中の大多数はヘテロセクシャル（異性愛者）が占めている。
今こそ淫夢厨御用達のAVメーカーサムソンビデオだが、かつて同社がリリースした「淫乱テディベア」はマインドクラッシャー（多大な精神的ダメージやトラウマを植え付けるもの）として、検索してはいけない言葉扱いされていた。ことなる性的指向のセックス映像はそれだけショッキングなものとされている。

不謹慎である

淫夢は数あるネットミームの中でも決して触れるべきでない不謹慎なものだという認識が一般的である。
ゲイが性的興奮を得るための作品を、異なる性的指向の者がファッション感覚で見物することは、ゲイ自体を嘲る行為に該当すると考えられているからである。
シャープの公式Twitterが「ファッ！？（精液を胸にかけてもらうはずが顔に飛んできて驚くゲイビデオ男優の声）」というフレーズを含むツイートをしたところ、ゲイ差別であるという批判が寄せられた。
ネット流行語大賞では、例年淫夢や例のアレ関連のものがすべて除外されている。ノミネートすら"適切でない"として除外している。