ぴろりろりろん~♪
「まもなく 5番線に 特急 無人在来線 ゴジラ行きの 爆弾が 通過いたします
危ないですから 絶対防衛線の 外側まで お下がりください」
「はいまもなく参ります5番線の電車は 本日限りの運行
巨大不明生物鎮圧特別臨時ダイア 無人在来線爆弾になります
お客様はご利用になれませんのであらかじめご了承ください」
「この機を逃すな!」
「無人在来線爆弾全車投入!」
「無人在来線爆弾」とは、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』に登場した現実的ロマン兵器である。
ちなみに同様のものとして「無人新幹線爆弾」というのも存在する。
| この項目は下記に『シン・ゴジラ』のネタバレを含んでいます。 既に本作を見た事がある人のみの閲覧をお勧めします。 |
ゴジラを凍結封印する最終作戦「ヤシオリ作戦」の際、都合よくゴジラが眠りに就いていた東京駅の線路上という立地を利用し、そこを走るN700系新幹線およびE231~E233系電車の車輌内に爆薬を積み込み、それらを(おそらくコンピューターによる遠隔制御で)走行させてゴジラの足にぶつける事で相手の体勢を崩すという目的で使われた一種の“即席兵器”である。
限定的な条件の下でしか使えないとはいえ、別に軍用でも何でもないただの列車を対怪獣用の兵器に転用するという斬新すぎる利用方法に加え、その登場時の“ 無 人 在 来 線 爆 弾 ”という身も蓋もないが実に分かりやすく語呂の良い説明テロップの表記、そして1959年の『宇宙大戦争』の軽快なマーチ曲が流れる中で都民には馴染み深い列車達が一斉にゴジラの足元に突っ込んでは盛大に大爆発していく様は本作を見ていた観客に大きなインパクトを与えた。
確かに奇抜ではあるが、別にオーバーテクノロジーを使った理屈不要の超兵器とかそういうわけではなく、現実にある東京都民の生活を支える乗り物達を効果的に利用したこの無人在来線爆弾の存在は“現実の日本vs架空の怪物”を体現する正に“発想の勝利”として本作を見た人の記憶に残ったのであった。
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最終更新:2025/12/20(土) 06:00
最終更新:2025/12/20(土) 05:00
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