ゴジラシリーズ 単語

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ゴジラシリーズ

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ゴジラシリーズとは、架怪獣ゴジラが登場する作品群の事である。

概要

映画配給会社・東宝より制作配給された特撮怪獣映画シリーズで、1954年に第1作が開されるや日本のみならず世界中で大ヒットを飛ばし、それ以降も日本では昭和まで15作、平成で14作、令和で1作の合計30作品が制作された。
それ以外にもアニメーション映画TVアニメとしてのシリーズ作品も存在している。

現在まで活躍する日本クリエイターだけでなくジョージ・ルーカススティーブン・スピルバーグなど海外映画監督にも多大なを与え、その向こうでもヤン・デ・ボンティム・バートンギャレス・エドワーズ、そしてマイケル・ドハティなど熱狂的なファンは数多い。

映画だけでなく作品に登場した怪獣ソフビフィギュア、さらにはマンガゲームなど多数の関連グッズも数多く発売されており、例えシリーズが終了、ないし断絶中であっても高い人気と認知度を維持し続けている。

映画作品だけを見ても、過去幾度も世界観をリセットしているため、制作時期等によって複数の平行世界に分かれている。以下それを解説する。

シリーズの変遷

昭和シリーズ

1954年の第1作『ゴジラ』は田中友幸の揮の下、本多四郎監督の演出、そして円谷英二ら特殊撮班の高い特撮技術と破壊による被害描写で核兵器爆・戦争を具現化し徴する純な人類の脅威となる大怪獣の姿を描いた作品として製作された。この映画日本だけで観客動員数は900万人をえたが、これは当時でも極めて異例の成果であり、その頃はまだ下に見られていた特撮およびゲテモノ呼ばわりだった怪獣映画というジャンルの価値を一気に押し上げる事に成功、これがさらに時を経てウルトラシリーズを始めとする新たな特撮作品の誕生と発展につながっていった。一部例外を除き後続作品はこの第一作を起点としている。一部設定を改変した作品や、関連を匂わせながらも直接の繋がりは持たない作品もあるため注意。また今作に登場したゴジラ初代ゴジラと呼ばれる。略称は作品と劇中の造形物共に初ゴジが一般的。

第2作『ゴジラの逆襲』でアンギラスとの怪獣対決を導入して以降、他の怪獣ゴジラとの対決が好評を呼び、「ゴジラ怪獣」のフォーマットが定着する。特に3作キングコング対ゴジラ』ではシリーズ最高の観客動員数を記録した。またこの頃、ゴジラ以外にも『モスラ』や『空の大怪獣ラドン』『大怪獣バラン』など、新たな怪獣スター東宝によって生み出され、これらの作品と、それに登場した怪獣達もまたゴジラシリーズに組み込まれていった。このシリーズにおいてゴジラは複数個体いる可性もあるが、一般的には2代目ゴジラと呼ばれている。

その後、内容が子供向けへシフトされていき、ゴジラ恐怖の大怪獣から、コミカルしみやすい「正義の味方」へとキャラ付けも変わった。軽快な動きで数々の敵怪獣と戦う姿は毎年子供たちを魅了し、やがてシェーポーズを取ったり、を飛んだりとサービス精神を発揮するようになった。しかし、日本映画黄金期終焉怪獣ブームの衰退、製作規模の縮小といった環境の変化を受けて観客動員数は徐々に低下していった。

1975年の『メカゴジラの逆襲』を持ってシリーズ制作は休止され、一旦、ゴジラは眠りに付いた。ちなみにこのときの観客動員数は、今なおシリーズ最低である。

平成VSシリーズ

1984年上映会等を通じて復活を望むファンを受け、9年ぶりのシリーズ第16作ゴジラ』が製作され、ゴジラ復活を遂げた。なお、この際明確に第2作『ゴジラの逆襲』以降の昭和シリーズとは別世界であることが示され、第1作の直接の続編としてのスタートとなった。

初代のような恐怖怪獣映画への回帰をした同作に続き、89年の『vsビオランテ』ではバイオテクノロジーへの警鐘を描く太のシナリオを取り入れた(募で選出した)。

これは旧来のゴジラファンから較的高い評価を得たが、成績は期待ほど伸びず、また実際の客層は子連れが多かった。そのため1991年の『vsキングギドラ』以降は明確にファミリー向けの路線に軌修正した。この試みは成功し、復活したゴジラシリーズは、毎年数万人を動員する、お正月映画大本命となった。

この作品群は、1995年の『vsデストロイア』まで全7作が制作される大人気シリーズとなった。開当時は「平成ゴジラシリーズ」との呼称が一般的だったが、後に別シリーズの新作平成作品群が開されるに至ったため、現在ではゴジラ対決相手の名前を「vs」で繋ぐタイトル表記から、「平成vsシリーズ」と呼ばれる

このシリーズにおけるゴジラは再び人類の脅威とされているが、ゴジラ自身は人類を脅かしつつも「善悪をえた生命体」という位置付けが基本となり、露に人類に味方はしないものの自らや自らの同類と敵対する怪獣を相手に戦うという設定となる。また、当時の書籍等では「ゴジラvsビオランテ」以前の二作では三代目、劇中の歴史改編により出自が変化した「ゴジラvsキングギドラ」以降の五作を四代目、双方をまとめて平成ゴジラと呼称していた。現在ではこれらの表記は一般的でなくなり、vsゴジラなどと呼ばれる。

尚、『vsビオランテ』以降は三枝未希が全作に登場するという特徴がある。またゴジラの生みのの一人でもある田中友幸氏が関わっているのはこの『vsデストロイア』が最後である。

シリーズの中盤あたりから、ゴジラ制作権をハリウッドに貸与し、いわゆる「ハリウッド版」を制作する活動が本格化し始めた。

その中でいろいろごたごたはあったものの、1995年の『vsデストロイア』にて1954年の第1作以来初めてゴジラの死が明確に描かれ、シリーズ終焉を迎えた。

ハリウッドゴジラ開を待ちつつ、ゴジラは再び眠りについたのだった。

ミレニアムシリーズ

1998年ハリウッド製作されたリメイク作『GODZILLA』が物議を醸す内容となるなど(詳細は後述)、さまざまな事情を経て、もう一度日本で新シリーズ製作される事に決まり、1999年に『ゴジラ2000 ミレニアム』が開された。日本ゴジラはこうして2度復活を遂げた。平成vsシリーズ終了から本作はわずか4年後の開であるが、その間東宝は「平成モスラ三部作」を制作し続けていた。しかし、他方では平成ガメラ三部作の開、前述のハリウッドゴジラ(1998年)の開、ジュラシック・パークの続編の開と前作の地上波放送等、特撮を取り巻く世間の認識は大きく変化していた。

これを受け、『2000』では、デジタル技術によるVFXが意欲的に取り入れられ、設定も全てリセットされ、『vsデストロイア』までのイメージを払拭する努力が行われた。

これ以降、再び毎年ゴジラ映画製作されるようになったものの、設定がほぼ毎年リセットされるようになり、続き物の作品群ではなく、独立した世界観の作品が毎年生まれるという状況になった。ファンの間では2004年に休止するまでの作品をひとまとめにして「ミレニアムシリーズ」と呼称されている。

2000年には新たに手塚明を監督に据えて『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』が作られた。ゴジラの造形デザインは前作とほぼ同じだが世界観に繋がりはなく、第1作の出来事を一部踏襲しつつも直接の続編ではないif設定となっている。

2001年の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』は平成ガメラ三部作を手がけた金子修介監督による作品。芹沢博士の功績は抹消されているなど一部設定が改変されているものの第1作の直接の続編である。ちなみに、劇中でアメリカゴジラ(1998年)についても触れている。尚、シリーズの中でも特にゴジラが恐ろしい存在として描かれているため、この作品のオープニングで泣き出した子供を連れて出て行った父親が戻って来なかったという話もある。だからハム太郎を同時上映にしてはいけない。

再び手塚明が監督を務めた2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』および2003年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の2作品は一の連作で、登場するメカゴジラの通称から「機龍二部作」と呼ばれる。やはり第1作の続編であるが、オキシジェン・デストロイヤーを浴びても初代ゴジラまでは溶けなかったという設定である。尚、この世界では『モスラ』『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 南海の大怪獣』について触れられているため、これらも同一世界での出来事とされている。

といったように、手を変え品を変え様々な作品が作られてきたが、いずれも平成vsシリーズなどにべればおおむね低調な行成績であった。その一方、長引く不況やCG技術がますます発展していく中で、ミニチュア特撮のための設備を維持するのは東宝にとって大きな負担であった。というわけで東宝2004年を持ってゴジラシリーズの制作を終了すると正式に発表した。シリーズの終了が明確に宣言されたのはこれが初であった。

2004年開された『ゴジラ FINAL WARS』は、50周年記念作品およびシリーズ最終作であった。“シリーズを踏襲する最終作”として行していたが、ふたを開けてみれば、監督を務めた北村手な作家性が発揮されまくった、強異色作に仕上がっていた。これまでに登場した東宝特撮怪達が大量に出演し、ゴジラと彼らの戦いがいくつも描かれ、負けじと人間キャラたちも手なアクションを披露するなど、第1作に縛られない全く新しいゴジラを提示した作品であった。ちなみに『メタルギアソリッド』で有名な新川洋司が参加している。

こうして、ゴジラは50年に渡る戦いに幕を下ろした。『FINAL WARS』の動員数は最終作にも関わらずシリーズワースト3に入る低調なもので、シリーズ累計動員1億人にわずかに届かないという寂しい結果に終わった。このように、当時の邦画市場怪獣映画人気低下がに見える形で表れており、東宝制作終了を決断したのも仕方ない状況であった。

12年ぶり、3度目の復活

東宝2014年12月8日に「2016年開に向けて新たに産の新作ゴジラ映画制作する」と発表した。2014年に再びハリウッド制作開されたレジェンダリー版『GODZILLA』が評価・行成績ともに高く、日本国内でも30億円の大ヒットとなった事と『寄生獣』などのSF映画製作で手ごたえを感じた事からシリーズ復活を決定したという。

12年ぶりの復活作は総監督に『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督に『ガメラ』『進撃の巨人』の樋口嗣を据え、メインキャストにも長谷川博己竹野内豊石原さとみといった俳優が出演するなど、開前よりその体制が大きな話題性を呼んでおり、そして完成したシリーズ29作シン・ゴジラ』が2016年7月29日に全開された。
同作の最終的な累計動員数は約550万人、行収入は約80億円という歴代シリーズの中でも屈の好成績を叩き出し、そして2017年には前年の2016年邦画の中から日本アカデミー最優秀作品賞を受賞するというゴジラシリーズ初の快挙を成し遂げている。

また、2016年8月19日には2017年より産ゴジラシリーズ初とも言えるアニメーション映画としての製作が行われる事が発表された。脚本に『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄監督に『劇場版名探偵コナンシリーズ』の静野孔文、『亜人』の瀬下寛之が起用され、さらに同作はシリーズとしてはやはり異例の全3部作構成での展開となっており、2017年11月17日に第一章に当たる『GODZILLA 怪獣惑星』が、年を跨いだ2018年5月19日に第二章の『決戦機動増殖都市』が、そして同年11月9日にその完結編となる第三章の『星を喰う者』が開された。

元号令和に入ると、上記のアニメ映画版『GODZILLA』に続いてボンズおよびオレンジ制作によるTVアニメとしてゴジラ作品の展開予定が発表され、2021年4月よりそのTVアニメゴジラ作品『ゴジラS.P<シンギュラポイント>』が放送された。

2022年11月3日には、『シン・ゴジラ』から約7年ぶりとなる実写版ゴジラ映画作品を製作開すると発表。
その監督には『ALLWAYS 三丁目の夕日』や『STAND BY ME ドラえもん』などを手掛けた山崎貴が据えられ、それからちょうど一年後のゴジラ生誕69周年に当たる2023年11月3日邦画ゴジラシリーズ第30作となる『ゴジラ-1.0』が開された。
本作においては内で約70億円以上の行収入を叩き出すという先の『シン・ゴジラ』にも負けない成績を残し、今回も日本映画アカデミー大賞で最優秀作品賞を獲得。一方の海外でも本作はこれまで以上の極めて高い評価を得ており、遂にはアジア映画としては史上初となる“アカデミー賞視覚効果賞”を授与されるという歴史偉業まで達成している。

ちなみに2007年開の山崎監督作品『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の冒頭にもゴジラが登場している。邦画界におけるVFXの第一人者である彼によって描かれたこのゴジラは数分ばかりの登場で全体像に至っては数しか映らないが邦画では突出した出来のCGであり、必見の迫力である。

同年代における映画以外には『ちびゴジラ』や『ゴジばん』などのキャラクターコンテンツの展開も行われている。

他にも東宝ではこの時期からゴジラ生誕の日である11月3日には“ゴジラフェス”と呼ばれる祭典を開催しており、そこではその年のアニバーサリー(周年記念)に当たる過去シリーズ作品に初登場した怪獣復活させた特撮あるいはCGアニメによる短編映像作品を制作、上映する催しが行われている。

これに加えて同時期には後述のレジェンダリーシリーズ制作も進められており、“一つのゴジラシリーズが継続中に別のゴジラシリーズが展開される”というシリーズ初の事態となっている。なおこれはフランチャイズ映画シリーズ全体としてみても極めて異例の事態である。

ハリウッド版

海外版

第1作が『GODZILLA KING OF MONSTERS!』として開されて以降、ゴジラ映画海外でも配給され続けてきた。

第1作は、アメリカ記者主人公として追加撮・再編集が行われ、1956年開された。『キングコング』にも劣らない大迫力の特撮海外でも人気を呼び、ゴジラ外でも怪獣王として認知される事となり、スティーヴン・スピルバーグジョン・カーペンター、ヤン・デ・ボンなどハリウッドの第一線で活躍した名クリエイター達にもゴジラを受けた人は多かった。コマ撮りではなく着ぐるみで撮されたゴジラを見て子供の頃のスピルバーグは「どうすれば怪獣があんなに滑らかに動くんだろう」と思ったという。

その後、子供向けヒーロー映画へと変化していくにつれて配給規模も小さくなり、しまいにはビデオスルーになるなど人気は低下していったが、熱マニアは残ったままだった。また、一世をした怪獣王としてのブランドはやはり強く、90年代に入っても、ゴジラ日本スターとして認知されていた。

アレ結局、ゴジラだったんだろ?(トライスター版GODZILLA)

1992年東宝トライスター・ピクチャーズの契約に則ってハリウッドリメイク製作が決定した。当初は1995年開をしていたが製作は難航し、おかげで1993年で終了予定だった日本ゴジラ1995年まで作られる事になり、そして1998年になってようやくハリウッド版『GODZILLA』が開された。

だが蓋を開けてみれば、映画完成度自体と行成績こそかなりのものだったが、内容的には手放しには喜べない賛否両論を呼ぶ代物であった。

発表当初は『インデペンデンス・デイ』を手がけたローランド・エメリッヒ監督し、実力スタッフえられたばかりか、ハリウッドならではの潤沢な予算・最新鋭のCGキャストが用意された事で非常に大きな期待がかけられており、実際、映像プロダクションバリューは非常に高く、特殊効果や演出の迫力も一級品で、エメリッヒの手腕はいかんなく発揮されていた。

しかし、肝心のゴジラが「巨大化したイグアナ」として設定、デザインは前傾姿勢の現代的大幅に変更されてしまい、しかも最後はF-18から発射されたフェニックスミサイル12発で始末されてしまう貧弱さで一部ファンから不評を買った。

今作は4億ドル行収入と(1億3000ドルという制作費からすると採算ラインギリギリである)ゴールデンラズベリー賞最低リメイク賞」受賞という結果を残した。

これに対し日本の『ゴジラ2000 ミレニアム』では冒頭の戦闘シーンF-15が放ったミサイルを受けたゴジラ傷となっていたり、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』では「98年にニューヨークに襲来した怪物ゴジラに似ているだけの別物である」という内容の台詞が出てきたり、あまつさえ『ゴジラ FINAL WARS』ではハリウッドゴジラが「ジラ」という名前で登場して本家と戦うが、尻尾叩き落とされた挙句熱線で焼かれて一発KOされるなど、東宝制作サイドも皮で返している。

そのせいか、本作のゴジラニコニコ動画でも『GFW』にてジラがあっさり倒された際に発したX星人統制官のセリフから「やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」と今だに侮蔑の意味でネタにされている。

ちなみに、日本映画専門チャンネルで放送された特番「ゴジラが来る!」でもこの映画は「原子怪獣現わる」の続編と考えるべきといった考察佐野史郎演じる科学者が説いていた。また同チャンネルでゴジラシリーズが一挙放映された際に特別上映されたものの、この一挙放映のためだけに作った特別製のオープニングアニメがこの作品だけ使われなかった(ゴジラじゃない『宇宙大戦争』や『フランケンシュタイン対地底怪獣』ですら使ってくれたのに…)。

参考:Youtube「Godzillathon #23」(英語)exit

私達は彼をこう呼んでいる、ゴジラと(ワーナー版GODZILLA)

2010年ワーナーマイカルブラザーズと同社と提携して映画制作をしている映画プロダクションレジェンダリー・ピクチャーズ再びハリウッドでのゴジラ製作を決定したと発表

トライスター版とは関係の全新作としての企画であったが、こちらも制作は難航し、最初は2012年開予定だったものが2014年にずれ込むも、最終的に監督ギャレス・エドワーズに決まり、他にもハリウッドの名優をえての撮が開始され、そして2014年5月16日アメリカを含む世界で、日本ではそれから2ヶ後の7月25日より新ハリウッド版『GODZILLA -ゴジラ-』が開された。

当初、日本では前作の結果からアメリカでのゴジラの扱い方について不安視するも多かったが、ギャレスが根っからのゴジラファンだった事と、東宝事前に内容をチェックしてもらうという万全の制作体制だったという事で、本作のゴジラ日本版に近い姿を持ち、なおかつ元より“地球最強生物”と位置付けられ、核兵器どころかアメリカ軍の戦力もほとんど通用せず、きちんと背鰭をらせて放射熱線を放ち、さらに同時に登場した敵怪獣を圧倒して見せるという正に往年のゴジラそのものとして描かれており、世界および日本ゴジラファンからもおおいに認められる作品となった。

評価的、行的にも本作は大成功を収め日本国内だけで32億円、全世界で570億円以上の大ヒットとなった。
この好評に応える形で前回では敢えくポシャった続編の制作も間もなく決定、今度は新たに東宝から使用権を取得したラドンモスラキングギドラの3大人気怪獣の登場、ギャレス・エドワーズに代わってマイケル・ドハティが同作の監督に選ばれた事などが伝えられ、前作開から4年後の2019年にそのレジェンダリーゴジラ第二弾となる『GODZILLA: King of the Monsters』(邦題:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ)が日同時の5月31日より開された。

これに加えてワーナー及びレジェンダリーは自社が現在権利を保有しているキングコングシリーズと本シリーズを“モンスターバース”としてリンクさせる構想があるとし、2017年開の『キングコング:髑髏島の巨神』では同じ世界ゴジラも存在している事がめかされ、2021年にそのゴジラとコングの戦いを描いた『GODZILLAvs.KONG』も制作および開された。

同作の想定以上のヒットもあり、レジェンダリーMVシリーズ新作の制作に着手、2024年シリーズ5作となる『GODZILLA x KONG: THE NEW EMPIRE』が開されている。

なお、このシリーズに登場するゴジラ監督名から“ギャレゴジ”、若しくは開会社から“レジェゴジ”と呼ばれるようになり、これまで“ハリウッドゴジラ”と呼ばれる事が多かったエメリッヒ版はこれを前後として“トラゴジ”もしくは“エメゴジ”といった名称で呼ばれる事も増えた。

作品一覧

個別記事があるものは太文字表記しています。

昭和シリーズ(1954年~1975年)

開日 タイトル 登場怪獣
1 1954年11月3日 ゴジラ ゴジラ
2 1955年4月24日 ゴジラの逆襲 ゴジラアンギラス
3 1962年8月11日 キングコング対ゴジラ ゴジラキングコング
4 1964年4月21日 モスラ対ゴジラ ゴジラモスラ
5 1964年12月20日 三大怪獣 地球最大の決戦 ゴジララドンモスラキングギドラ
6 1965年12月29日 怪獣大戦争 ゴジララドンキングギドラ
7 1966年12月17日 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 ゴジラエビラモスラ、大コンドル
8 1967年12月16日 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 ゴジラミニラカマキラスクモンガ
9 1968年8月1日 怪獣総進撃 ゴジラミニラアンギラスラドンモスラ、ゴロザウルス、クモンガマンダバランバラゴンキングギドラ
10 1969年12月20日 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 ゴジラミニラガバラ、アンギラスカマキラスクモンガエビラマンダ、ゴロザウルス、大コンドル[1]
11 1971年7月24日 ゴジラ対ヘドラ ゴジラヘドラ
12 1972年3月12日 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン ゴジラガイガンアンギラスキングギドラ
13 1973年3月17日 ゴジラ対メガロ ゴジラメガロジェットジャガーガイガン
14 1974年3月21日 ゴジラ対メカゴジラ ゴジラメカゴジラキングシーサーアンギラス
15 1975年3月15日 メカゴジラの逆襲 ゴジラメカゴジラチタノザウルス

平成シリーズ(1984年~1995年)

開日 タイトル 登場怪獣
16 1984年12月15日[2] ゴジラ ゴジラ、ショッキラ
17 1989年12月16日 ゴジラvsビオランテ ゴジラビオランテ
18 1991年12月16日 ゴジラvsキングギドラ ゴジラキングギドラゴジラザウルスドラット
19 1992年12月12日 ゴジラvsモスラ ゴジラモスラバトラ
20 1993年12月11日 ゴジラvsメカゴジラ ゴジラメカゴジララドンベビーゴジラ
21 1994年12月10日 ゴジラvsスペースゴジラ ゴジラスペースゴジラMOGERAリトルゴジラ
22 1995年12月9日 ゴジラvsデストロイア ゴジラデストロイアゴジラジュニア

ミレニアムシリーズ(1999年~2004年)

開日 タイトル 登場怪獣
23 1999年12月11日 ゴジラ2000 ミレニアム ゴジラオルガ
24 2000年12月16日 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦 ゴジラメガギラスメガニューラメガヌロン
25 2001年12月15日 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 ゴジラバラゴンモスラキングギドラ
26 2002年12月14日 ゴジラ×メカゴジラ ゴジラメカゴジラ
27 2003年12月13日 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS ゴジラメカゴジラモスラカメーバ
28 2004年12月4日 ゴジラ FINAL WARS ゴジラミニラモスラアンギラスラドンキングシーサーマンダクモンガカマキラスエビラヘドラジラガイガンモンスターX

平成後期~令和(2016年~)

開日 タイトル 登場怪獣
29 2016年7月29日 シン・ゴジラ ゴジラ
30 2023年11月3日 ゴジラ-1.0 ゴジラ

アニメーション映画シリーズ

開日 タイトル 登場怪獣
第一章 2017年11月17日 GODZILLA 怪獣惑星 ゴジラセルヴァム(飛翔)、フィリウス[3]
第二章 2018年5月19日 GODZILLA 決戦機動増殖都市 ゴジラメカゴジラ[4]セルヴァム(飛翔/ワーム)
第三章 2018年11月9日 GODZILLA 星を喰う者 ゴジラギドラセルヴァム(飛翔)、モスラ[5]

海外作品

開日[6] タイトル 登場怪獣
1998年5月19日7月11日 GODZILLA(1998) ゴジラ
2014年5月16日7月25日 GODZILLA(2014) ゴジラMUTO
2019年5月31日5月31日 Godzilla: King of the Monsters ゴジララドンモスラキングギドラMUTO、スキュラメトシェラベヒモス
2021年3月31日[7]7月2日 GODZILLA vs. KONG ゴジラ、コング、メカゴジラスカルクローラー、ワーバットヘルホーク
2024年3月29日4月26日 GODZILLA x KONG: THE NEW EMPIRE ゴジラ、コング、モスラスカキングシーモ、スコ、グレイトエイプ、スキュラティアマト、ワーバット、ワートドッグ

制作予定・公開予定

現時点では次回作の制作予定はない。

その他の関連作品

映画以外の映像作品

ゲーム

※純家庭用ゲーム機対応および日本での発売品のみ

関連動画

以下の動画はゴジラシリーズ入門に最適である。

関連項目

脚注

  1. *ゴジラミニラガバラ以外の怪獣の描写はほとんど過去作のライブフィルムからの流用
  2. *年号的にはまだ昭和であるが、便宜上平成作品としてカウント
  3. *OPのみ静止画カマキラスドゴラダガーラ、オルガ怪獣黙示録で活動)
  4. *その残骸から構成された“メカゴジラティ”として登場。第一章でも記録映像の中に存在
  5. *と成シルエットのみ
  6. *()内は日本開日
  7. *一部のでは同年3月25日より
  8. *1998年版『GODZILLA』の続編作に当たるTVアニメ
  9. *第一期は土曜午前7時バラエティ番組『イニミニマニモ』内にて、第二期は水曜午前7時放送の『おはスタ』内で放送
  10. *正確にはゴジラシリーズのゲームではないが、ゴジラゲストキャラクターとして登場
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