爆上戦隊ブンブンジャー 単語


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バクアゲセンタイブンブンジャー

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2024年のスーパー戦隊シリーズ最新作は
《クルマ》×《つくる》
がモチーフのスーパー戦隊!
自分も時代も“バクアゲる”

『爆上戦隊ブンブンジャー』誕生!

気分ブンブン!新時代をバクアゲろ!

爆上戦隊ブンブンジャーとは、2024年3月3日より放送開始予定のスーパー戦隊シリーズ第48作目となる特撮テレビドラマ作品である。

概要

2023年12月22日に公式発表がなされた同シリーズ48作目。テーマは『クルマ×つくる』。自らスーパーマシンを作り上げるクリエイティブなヒーローという事であり、過去戦隊にも多く存在する車戦隊・乗り物戦隊との差別化点になると思われる。『激走戦隊カーレンジャー』以来28年ぶりとなる純粋な車モチーフの戦隊であり、顔面がタイヤになっているインパクト大のマスクデザインが目を引く。
「爆上」の読みは「バクアゲ」であり、気分をブンブン、バクアゲしていく大胆不敵で超前向きなヒーローとのこと。

当初ティザービジュアルの段階ではブンレッドブンブルーブンピンクのみが発表されており、3人×2チームのルパパトを除くと「特命戦隊ゴーバスターズ」以来実に12年ぶりとなる純粋な3人スタートの戦隊かに思われたが、次のビジュアルでは新たにブンブラックブンオレンジが判明した(『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオングリーン・ブラックのような立ち位置になるのでは?とも言われている)。
赤青桃黒橙という構成は今年で45周年を迎える『バトルフィーバーJ』以来となる[1]。奇しくも1号ロボの名称も「戦隊名+ロボ」という共通点がある。一方で、初期メンバーに今回もグリーンが存在せず、追加戦士にもいない場合緑不在の歴代最長記録となる。[2]1号ロボのブンブンジャーロボは巨大化したサポートキャラという、戦隊メンバーが巨大化していたゼンカイジャーを思わせる設定で、そのサポートキャラであるブンドリオの声優には『地球戦隊ファイブマン』のアーサーG6以来34年ぶりの戦隊出演となる松本梨香が起用されている。

主な製作スタッフは、東映側のプロデューサーに初のチーフPとなる久慈麗人。脚本は「ポケットモンスター」「バトルスピリッツ」等、数多くのホビーアニメを手掛けており、「ヘボット!」以来のニチアサであり実写作品に携わるのは『ケータイ捜査官7』以来16年ぶりとなる冨岡淳広。パイロット監督に「機界戦隊ゼンカイジャー」「仮面ライダーギーツ」等でお馴染みの中澤祥次郎となっている。主題歌も作品名そのままの曲名のOP&ダンスEDの復活にJAM PROJECTのメンバーを起用と、原点回帰を思わせる布陣である。

目指すは「原点回帰」?

所謂令和戦隊は、『機界戦隊ゼンカイジャー』以降『王様戦隊キングオージャー』に至るまで、新機軸や斬新な作風・要素・設定、果ては定番フォーマットへの崩しも行い始めるなど、良くも悪くも既存の型にとらわれまいという制作体制が見て取れた。
その背景には近年の戦隊における玩具売上事情があった。諸所の要因により平成終盤あたりから戦隊の売上は下落気味で、短期間で売上ワースト記録を三度も更新する事態を招いていた。『ゼンカイジャー』以降の作品は白倉伸一郎や大森敬仁といったライダー畑で活動し続けていたプロデューサーを再登板して新たな路線を模索する方針を打ち立て、ネットのSNS上ではいわゆる大友層による”バズり”が『魔進戦隊キラメイジャー』以前と比べて増加傾向にあった。そして『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で右肩下がりだった売上がある程度持ち直したが、それでもV字回復と言える数字では決してなく以前の水準に戻ったわけではない。長らくワーストだった『未来戦隊タイムレンジャー』の売上を上回った最後の作品が7年前の『宇宙戦隊キュウレンジャー』であることを考えれば、如何に深刻な事態であるかがわかるだろう。
根本の前提として、スーパー戦隊シリーズ…もといニチアサのメインターゲットはあくまでもあまりSNSが浸透していない子供層。つまりハイターゲット側の盛り上がりやシナリオへの批評と玩具需要がイコールで繋がるっているわけではないという問題が露呈した形であり[3]、玩具製造・販売を担当するバンダイの竹中一博社長もキングオージャーが終盤という状況の中トイジャーナルで「子供たちの戦隊に対する認知度が低下している」と少子化を言い訳に出来ない現状を厳しく指摘している。

結果、「(キングオージャーの)次の戦隊は絶対に子供に受ける作品にしたい」という考えのもと誕生したブンブンジャーは、児童層にとっては鉄板ともいうべき車をモチーフに採用して例年よりも早く販促に打ち込むだけでなく、本作開始に合わせて「ブンブンジャーちゃんねる」「せんたいライダーKidsチャンネル」という低年齢層にスーパーヒーロータイムをアピールするためのYoutubeチャンネルを新たに開設。メインライターに実写作品は久々とはいえ男児向け作品の経験が豊富で販促への理解も期待出来る冨岡の起用という入念ぶり。
つまり戦隊はメインターゲットに子供を据えて彼らの為に玩具を売ってなんぼという従来の原点に回帰する事を明確に打ち出したのである。ニチアサ同期の『仮面ライダーガッチャード』が今までの令和ライダーと比べ低年齢層を意識した作風である事、同じく『わんだふるぷりきゅあ!』が戦闘廃止により今まで以上に低年齢層に優しい作品を目指しているであろう事、ターゲット層は違えど同年に『風来のシレン』シリーズが最新作『風来のシレン6 とぐろ島探検録』で原点回帰に立ち返って好評を博し歴代最速ペースのソフト出荷を果たしている事等を考えれば、決してこの流れに行き着いたのは偶然とは言えないだろう。

登場人物&キャスト

ブンブンジャー

キャラクター名 俳優 解説
範道大也はんどう たいや/ブンレッド 井内悠陽いうち はるひ 自作のカスタム車で「届け家」稼業をしている開発・改造の達人。気にいると人・物問わず気前よく威勢よく手に入れようとする。
物事の本質を見抜く力があり、勝負勘が強く即決即断でチームを牽引する。
状況に応じたクリエイティブな戦いが得意で、リスクがあっても「そのほうがバクアゲだろ?」と前向きに楽しむ
鳴田射士郎めいた いしろう/ブンブルー 葉山侑樹はやま ゆうき フリーランスのスパイで、世界規模を誇るネットワークを活かした情報収集の達人である「情報屋」。常にリスクを考慮した冷静な判断力の持ち主。
クールで几帳面な皮肉屋だが、ハードルが高ければ高いほど燃える情熱を合わせ持ち、大也には全幅の信頼を置いており、「しょうがねぇな...」とあくまで『大也から請けた仕事』として共に戦う。
抜群の動体視力を持ち精密動作に長ける為、銃の腕は百発百中。
志布戸未来しふと みら/ブンピンク 鈴木美羽すずき みう 運転・操縦の達人である「運転屋」で、大也や射志郎も舌を巻くほどのペダルワークテクの持ち主。普段はバイトを掛け持ちしている。
好奇心旺盛で行動力あふれるムードメーカーかつトラブルメーカー。感情豊かかつ天真爛漫な性格でチームを明るく盛り上げるタイプ。
独特な感性を生かした直感的な戦闘スタイルが持ち味。
阿久瀬錠あくせ じょう/ブンブラック 齋藤璃佑さいとう りゅう ヒーローを夢見て熱い正義感を滾らせる新米警官の「警察屋」で、普段は街を自転車でパトロールしている。
柔より剛を信条とする生真面目勝つ猪突猛進な性格で、体力には人一倍自信がある。
振騎玄蕃ふれき げんば/ブンオレンジ 相馬理そうま さとる 調達の達人である「調達屋」。
必要な物を何処からともなく調達してくれる頼れる男で優しく柔らかい物腰。大也とは長い付き合いらしいが、神出鬼没で掴み所がなく本心は決して見せない。
錠とは対照的に剛より柔のタイプで、相手の動きを利用したトリッキーな戦闘が得意。
ブンドリオ・ブンデラス 松本梨香まつもと りか(声) 通称ブンブン。
負傷して地球に落ちてきたクルマ型異星人。普段は人間サイズで大也の自宅にある秘密基地に居候している。
家事が得意な一流のメカニックで、機械いじりな大也とは気の合う親友。得意料理はカレー。
ブンブンジャーの戦いをガレージからモニターし、時には遠隔でサポートするだけではなく巨大化して自らも共に戦ってくれる。

大宇宙侵略大走力団ハシリヤン

キャラクター名 声優 解説
デコトラーデ 諏訪部順一すわべ じゅんいち(声) サンシーターの一人。
二枚目を気取っているが今一つ決まらない。
イターシャ 水樹奈々みずき なな(声) サンシーターの一人。
地球の物品に興味津々で、苦魔獣の生成を担当する。
ヤイヤイ・ヤルカー 諸星もろぼしすみれ(声) サンシーターの一人。
突然巨大化したりしなかったりする毒舌家。

登場メカ

今作の1号ロボであるブンブンジャーロボはサポートキャラであるブンドリオが兼任する形となっている。

機体名 解説
ブンブンジャーロボ ブンドリオが巨大化した姿。
ブンブンジャーが乗り込むことで力が引き出される。
様々なブンブンカーとコンボ氏、巨大な的に立ち向かう。
ブンブントレーラー ブンドリオのビークル形態。白を基調としたトレーラー。
ブンブンオフロード ブンブルーの専用マシン。青を基調としたオフロード。
ブンブンワゴン ブンピンクの専用マシン。ピンクを基調としたワゴン車。

用語

用語 解説
爆上戦隊ブンブンジャー 本作の戦隊。
名前の由来は「ブンブンと戦士たち」という意味からきている。
装備やマシンは大也とブンブンが共同で開発している。
ブンブンチェンジャー ブンブンジャーに変身するためのブレスレット型デバイス。
ブンブンハンドル ブンレッド・ブルー・ピンクが使用する武器。
ハンドル・ガン・ロッドの3モードに変形する。
ブンブンチェンジアックス ブンブラック・オレンジが使用する武器。
ハンドル・アックス・ロッドの3モードに変形する。
地球 本作の部隊となる太陽系第三惑星。
チキューでもチーキュでもなく地球である。
大宇宙侵略大走力団ハシリヤン 本作の敵組織。
ギャーリソンの収集を目的に人々を襲う宇宙のならず者集団で。
サンシーター 地球侵略を目論むハシリヤンの現場監督3人組。
出世欲を燃やしているが、トラブルを毎度の様に引き起こしている。
苦魔獣 イターシャが地球の物品をもとに生み出す怪物。
「くるまじゅう」と読む。
ギャーリソン ハシリヤンが求めている、人間の悲鳴から生まれるエネルギー。

スタッフ

  • プロデューサー:大川武宏(テレビ朝日)、芝高啓介(テレビ朝日)、久慈麗人(東映)、矢田晃一(東映エージエンシー)
  • 原作:八手三郎
  • 脚本:冨岡淳広他
  • 監督: 中澤祥次郎他
  • 特撮監督:佛田洋(特撮研究所)
  • アクション監督:渡辺淳
  • 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー

楽曲

「爆上戦隊ブンブンジャー」
歌:遠藤正明 作詞・編曲:武田将弥 組曲:白戸佑輔
OPテーマ。
『爆竜戦隊アバレンジャー』以来21作品ぶりに遠藤正明が戦隊主題歌を担当する。
作品名がそのまま曲名になるのは『魔進戦隊キラメイジャー』以来4作品ぶり。

「コツコツ-PON-PON」
歌:ブンドリオ・ブンデラス(CV:松本梨香) 作詞・編曲・組曲:園田健太郎
EDテーマ。
こちらも『キラメイジャー』の「キラフル ミラクル キラメイジャー」以来4作品ぶりにダンスが復活。

放送リスト

話数は「バクアゲ○○」表記。

放送日 サブタイトル 監督 脚本 登場怪人
2024年3月3日 バクアゲ1
届け屋のハンドル
中澤祥次郎 冨岡淳広

関連リンク

関連項目

  • 特撮
  • 東映
  • スーパーヒーロータイム
    • 仮面ライダーガッチャード
  • ニチアサキッズタイム
    • わんだふるぷりきゅあ!
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 特撮作品一覧
COMING BOON
スーパー戦隊シリーズ
前作 今作 次作
王様戦隊キングオージャー 爆上戦隊ブンブンジャー

脚注

  1. *ただしバトルケニアは緑に含めるという説もある。
  2. *今までの最長は『太陽戦隊サンバルカン』~『科学戦隊ダイナマン』および『高速戦隊ターボレンジャー』~『鳥人戦隊ジェットマン』
  3. *似たような指摘はタイムレンジャーや『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』等にも見られた。
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