稲船敬二とは、日本のゲームクリエイター、キャラクターデザイナーである。
元カプコン常務執行役員・ダレット代表取締役社長。
クレジットでは「INAFKING」という名前を使うことが多い。
カプコンに所属し、『ロックマン』シリーズや『鬼武者』シリーズを手がけたことで知られる。特に『ロックマン』シリーズは、初代からほぼ全ての作品に関わっている。
当初はキャラクターデザイナーだったが、現在はプロデューサーとしての仕事がほとんど。
2010年10月いっぱいで、ダレットの社長職を辞任。並びに、カプコンを退社した。
なお、プロデュースが予定されていた「ロックマンDASH3」、「メガマンユニバース」など、開発途中の作品に関しては全て不参加となる予定である。開発終了までの参加を上層部に打診したが断られたとの事である。
今後の動向については不明だが、『ゲームに限らずいろんなクリエイティブな活動をしたい』という。
退社をブログで表明した直後に掲載された4gamer.netでのインタビューでは、
「カプコンで仕事をしていきたいが、事実上、もう仕事が出来ない状態になった」
「カプコンという会社と、進んで行く道が変わってしまった」
と話している。
ゲームシリーズのブランド力をその内容や質よりも優先する企業体質や、パブリッシャ優位・デベロッパへの下請け根性の強要という日本ゲーム界共通の状況、さらには「どん判」にも通じる、膨れ上がるゲーム開発費用に対して低すぎる売り上げ意識など、多くの問題が稲船にとっては不満だったようだ。
もっともっと。もっと面白いものを,もっとキレイなものを,と人間の欲望は上がっていきますよね。これは当然のことだし,別に悪いことではありません。
でもそこに問題が発生しました。ユーザーさんの「もっと」と,クリエイターの「もっと」が,大きくズレてきてしまったんです。
最初のうちはね,いいんですよ。ユーザーさんの「もっと」と,クリエイターの「もっと」は,クリエイターのほうが上を走っていて,お互いが同じ傾斜角度で上がるグラフになってました。
でも,それがあるときを境に,ユーザーさんの「もっと」が上回ってしまったんです。ユーザーさんの「もっと」が,以前とは比較にならない速度で上がったせいなのか,クリエイター側がサボって傾斜がゆるやかになってしまったせいなのか,そこまでは僕には分かりません。でも抜かれてしまってもう追いつけないところまで行きつつあるのは事実だと思います。
彼が退社する際、現場の開発スタッフなどはともかく、マネージャなどの経営側は一切何も言わなかったという。
詳しくは当該記事を参照。
が、この一方で、元スクウェアのサウンドコンポーザーで、現在は同人音楽界でも活躍する菊田裕樹氏は、ツイッターで稲船の辞任についてこう発言している。
僕はダレットの顛末を間近で見た人間だけど、言ってることの万分の一でも実行に移していれば、あの失敗は無かったと思うよ。
公の場で言えるようなことは何もありませんが、時間も予算も人材も揃っていて、なお失敗するからには、それなりの理由がある、ということです。
稲船辞任の裏に本当にあった原因が何なのかはわからない。
しかし、菊田氏は同ツィッターにおいて外部の扱いで人員や予算など一切知らされる立場になかったことを暴露される。
よって上記の発言も伝聞による情報に独自の解釈を加えたことと考えざるを得ず、確度の低いものである。
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最終更新:2025/12/06(土) 21:00
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