キム・ヨンハ

キム・ヨンハ（김용하）とは、韓国のゲームクリエイターである。 偉大なるヨンハモト=サンではない。

概要

1974年生まれ。既婚者であり、子供が2人いる。1999年にゲーム業界入り。

現在はNEXON Games、MX StudioのEPD（Exective Program Director）として活動している。

日本のアニメについて造詣が深く、子供の名前を3人合わせて、「リン・ミンメイ」にしようと計画している（実際に、2人目までは成功している）。「オタク」と呼ばれると嬉しいらしい。

2014年のネクソンのゲーム開発者向けの大規模カンファレンス（NDC）で、「萌え」について講演を行った事がある。その講演では、「ユーザーがキャラクターと交感を持つ理由、キャラクターに魅力を感じるポイントなどを提示し、サブカルチャーファンの心を動かした」らしい。

「ブルーアーカイブ」前史

もともと音ゲーマーだった彼は、1990年代ごろ、ヨンソヤ（かの有名な『鉄拳チンミ』の海賊版）から名づけたYSOYAというコテハンとして活動しており、「Dance Dance Revolution」ではこの人物のパフォーマンスがハンドルネームから소야턴と呼称されていたなど、そこそこ名前の通った存在だったらしい。韓国におけるニコニコ大百科的な存在であるナムウィキによると、浦項工科大学校の博士課程だったころの新聞への投稿も記録されており、この頃からゲームオタクとして有名だった。

なお、この所属は言ってみればコンピューターサイエンス学科的なところだったらしく、韓国ではニューラルネットワークに早くから着目していたともいわれているらしい。

その後、ファンタグラムにプログラマーとして入社し、「Kingdom Under Fire」、「Shining Lore」などにかかわった後にNEXONに転職。「マビノギ」シリーズにプログラマー方面から携わっていく。

2006年にハル（하루）として活動していたコスプレイヤー、キム・ミリ（김미리와 ）と結婚している。この時、日本で言う「新婚さんいらっしゃい」的な番組であるKBSのバラエティに出たらしく、人生の勝利者とされた一方で、「恋愛とは所詮最適化に関する問題（大幅意訳）」という持論を番組で語ったことが記録されてしまっている。

2012年にEYEDENTITY GAMESに移ったものの、プロジェクトは頓挫したようで、この経験からゲーム開発には外部の要因も重要であるという考えに至ったとか至ってないとか。

その後スマイルゲームで「魔法図書館キュラレ」のプロデューサーとなり、この関係で行ったのが上記の講演の「萌えは人間の本能」発言であり、この発言は韓国のテレビ番組である「세상을 바꾸는 시간, 15분」でも取り上げられたため、有名なものになっている。しかし「サマーレッスン：宮本ひかり」に触発されて作ろうとした、「FOCUS on YOU」開発中に心身上の問題で退社し、現在の職に移る。この後「魔法図書館キュラレ」も畳まれてしまい、「ブルーアーカイブ」の初期のころにこの「魔法図書館キュラレ」の打ち切りに近いサービス終了に対する釈明も行っていたようだ。

この後、現職でパク・ヨンヒョン（박용현）に出会い、単純に言ってしまえば日本で戦えるゲームを作ることを目指すようになり、今に至る。

なお、2003年頃にキム・ヨンハのサイトから自分と知人のBL小説が発掘されてしまったことと、本人は断じて剃っていると主張する髪の薄さについては、ナムウィキでもネタにされてしまっている。

ゲーム「ブルーアーカイブ」

彼の代表作といえばスマホ用ゲームアプリ、「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」であろう。彼はこのゲームで統括プロデューサーを務めている。　ブルアカが「Let's Go Meme」や「動いてないのに暑いよ〜…」、「ブルアカで抜いた生徒を庇うヤンクミ」といったミームで注目を浴びると、必然的に統括プロデューサーであり、オタク文化に理解のある彼への認知度も上がっていった。

なお、このような扱いは韓国においてもであり、韓国の同人イベントである「Comic World」2022年7月はイベント全体の運営スタッフに非難が集まるほどイベントが最悪に近い雰囲気だったのをキム・ヨンハが現れただけでそのオーラでイベントそのものを救っただの、キム・ヨンハにガチャを代わりに引かせたらピックアップが当たっただのと言った伝説や、早瀬ユウカはキム・ヨンハ説（計算が得意だし、용하はユウカとも読める、計算通り、完璧～♪）というよくわからない言説まで彼個人に括られている。

なお、ナムウィキによると、前述の「Comic World」で早瀬ユウカのコスプレイヤー（류우카）と手ハートをやろうとして失敗した写真がネタにされたのか、キム・ヨンハと写真を撮るときはキム・ヨンハに手ハートをさせて、もう片方がバットなどの構えでハートを破壊することがテンプレにされているらしい（最も、この류우카もTwitterで、この写真をツイートした時にキム・ヨンハが好み、ブルーアーカイブは"安全"といったことを述べて写真ごと固定ツイートにしていたり、ヘッダーをキム・ヨンハと早瀬ユウカが片思いハートをしているイラストに設定していたりと、割とプロレスめいたアレと思われる）。
まぁ手ハートをやろうとして失敗してしまう写真ネタの大元はアメリカのプロ格闘ゲーマーであるジャスティン・ウォン、さらに遡ればウメハラだったりするのだが（→「片思いハート」の記事を参照）。

清渓川構文

清渓川とはソウルを流れる河川である。が、彼が逆らう者を清渓川に沈める構文が出来てからというもの、間違ったイメージが流布しだすようになった。その構文というのは、大抵こんな流れでできている。

• ブルアカの"叡智"に社員の一人が反対し、彼に修正を要求。
• 彼はその社員を清渓川に沈める。
• 「…日和見主義者は不要だ。」

そこから清渓川には人食いピラニアが住んでいるだとか彼は非透明主義者には罰を透明主義者には慈悲を与えるだとか中々ぶっとんだ設定が盛りに盛られるようになった。

このネタの初出は、豊美コトリのチアリーダー衣装のおなかのタプタプ具合に対して使われた、2022年9月28日のツイートである。ちなみになぜ清渓川というそこそこマイナーな川かというと、浅いので溺れることもないから確実にジョークだとわかるだろうということを当の言い出しっぺが言っている。

ただし、キム・ヨンハもこのネタにはウケ、3日後にさっそくカニのぬいぐるみを持って清渓川に向かっている。

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https://twitter.com/ysoya/status/1576105820437110784

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なお、上記ツイートは日本ではあまり認知されなかったのか、下記ツイートの方が公式巡回済みとされている。

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https://twitter.com/Blue_ArchiveJP/status/1609112214207877125

謝罪

ブルアカのプレイヤー人口が度重なるミームによって増加していく中、イベント「Get Set,GO！ ～キヴォトス晄輪大祭～」で不具合が発生した。報酬の算出基準が誤っていたというものであり、これを受け即座に予定にはなかった緊急メンテナンスが行われた。幸いメンテナンスはそう長くかからないものであったが、午前3時6分、ブルーアーカイブ公式から彼の謝罪文が発表された。

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https://twitter.com/Blue_ArchiveJP/status/1585331946250391552

追加で発表された補填は破格の物であった上、メンテナンスを行った原因やメンテナンスに至る判断の明確な開示、今後の対応の改善といった謝罪の丁寧さ、対応の素早さに彼の誠意を感じた先生も多いようだ。

しかし清渓川構文と合体事故を起こし、彼自身が責任をとって清渓川に身を投げるがピラニア達もその覚悟に感化されるという新たなパターンが作り出された。これもうわかんねぇな

コミックマーケットC101

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https://twitter.com/yostarjp_info/status/1608622923400773632

まさかの本人。Yostarブースだけでなく、なんとブルーアーカイブの二次創作エリアにも訪れたようだ。

これを目撃した人はこう証言している。

• 東京湾と清渓川が繋がった。
• 授業参観のようだった。
• 人食いピラニアが非透明な同人作家を一掃した。
• 自ら同人誌を買っていった。
• 東京湾が一瞬にして透明になった。
• 水質調査を行っていた。
• 人食いピラニアは転売ヤーしか襲わなかった。
• ツーショット写真にも快諾してくれた。

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https://twitter.com/hamazi__/status/1609216118601965569

C102

C102初日の8/12 AM10:15、本人Xにて「C102参戦します。」と日本語で投稿がなされた。
添えられていた写真にはブルアカの広告を見る御本人の姿が写っていた。

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https://twitter.com/ysoya/status/1690170096386523136

その言葉通りブルアカ島を練り歩いていたようで、

• はまじあき先生の列に普通に並んでた
• 気づかなかった
• 来てくださったかもしれない
• ツーショットを撮ってくださった
• 何ならブルアカシナリオライターのikusan、公式絵師さんのhwansang、Mx2J、DoReMi先生、運営ブースも来てくださっている

ブルアカ制作陣の方々コミケに馴染みすぎてないですか？

こうして「二次創作」という文化さえも肯定的に受け取り、一人のコミケ参加者、一人の"先生"として熱狂の渦に飛び込むその姿勢は、どうしてブルーアーカイブのプレイ人数が増え、どうしてブルーアーカイブがAppStoreやGooglePlayセールスランキングで一位になったのかを示しているように思えてならない。

ぶっちゃけ本当のところ実態はどうなの？

キム・ヨンハが関わっているまでの言及は今のところないが、韓国版の1周年記念時に公開された「[블루 아카이브] 키보토스 1주년! 업데이트 리뷰 ~개발자편~」という、開発スタッフのぶっちゃけトークコーナーで、キャラクタークリエイト時のだいたいのノリはわかる。

【※外部リンク注意】「[블루 아카이브] 키보토스 1주년! 업데이트 리뷰 ~개발자편~」YouTubeリンク

リップサービスもある程度はあると思うのだが、だいたい以下の感じである（大幅意訳なので原文にちゃんと当たろう）。

サンプル①

社員A「霞沢ミユはスナイパーなので、どこかから隠れて狙撃させる必要があるのですが…」

社員B「バケツに隠れる…いや…落ち葉に隠れる…うーん…」

社員C「あの…落ち葉の詰まったゴミ箱に、美少女を突っ込む、なんてどうですか…？」

社員A「美少女ゲームだぞ！本気か！…でも…」

「「「あり、では？」」」

この日、清渓川に虹がかかったとされる

サンプル②

社員A「大野ツクヨは忍者というオーダーなのですが、どう差別化させよう…」

社員B「このゲームで最長身のキャラなんてどうです？さらに、この子は小心者にします」

社員C「ほう、それで？」

社員B「それで、メモリアルロビーの時に壁でその子を挟むんですよ！そして、この子が涙をグズグズ流せば、完璧！」

翌月、社員Bは優秀社員に選ばれた。清渓川を清める"叡智"の力は、我が社では"力"なのだ。

なお、非公式の個人投稿なので直リンクは貼れないが、TwitterでこのYouTubeの動画URLである「https://www.youtube.com/watch?v=mUMnoBtuFhE」で検索すれば、日本ユーザーによる全文の和訳にたどり着けるので、韓国語ができなくても何を話していたかの把握自体はできる。

関連リンク

• キム・ヨンハのTwitter個人アカウント
• キム・ヨンハのLinkedIn個人アカウント

関連項目

• ゲームクリエイターの一覧
• Yostar
• NEXON