空前の出家ブーム 単語


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クウゼンノシュッケブーム

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空前の出家ブームとは、浮世の人々が救いを求めて経を唱え始めた事件である。

ブームの背景

四苦八苦の苦しみがはびこる、この現代社会。人々はあがき、苦しんでいた。

人々は浮世のつらさを紛らわすために、絵物語にうつつをぬかし、動く絵に自分を重ね合わせた。

彼らは確かに絵物語に、動く絵に救いを求めていた。だがしかしその中に、仏の教による救いはなかった。

 

末法の世、確かに仏の教えは存在したが、修行僧たちは互いに自説を主張して譲らず、悟りを突き詰めようとはしなかった。彼らはそして、人を救おうとはしなかった。人もまた、救いを期待しなかったのである。

 

この浮世に救われるものはいなかった。おにゅうPと名す法師が現れるまでは。

ブームの到来

時は仏歴二千五百五十三年。すなわち平成二十ニ年 九月三日。

 

おにゅう法師は絵仏師はんにゃじぃとともに、世に仏陀の教えを広めるため、ぽっぷという今様の楽で般若心経を唄うことを思いつく。

さっそく彼ははんにゃじぃが作ったからくり人形にその「般若心経ぽっぷ」を歌わせ、人々に仏陀の教えを説いていった。

法師の説法はさまざまな寺の住職たち、轉送不要と呼ばれる豪族、その他民衆の多くの喜捨に支えられた。

 

そしてとうとうぽっぷな般若心経に込められた、霊験あらたかな真言は人々の心をつかんだ。

人々は救いを求め、経を唱えはじめたのである。これが俗に云う、歌ってみた動画である。

 

また、彼に続くものも現れた。世の有名からくり師たちである。

彼らは仏陀の教えを広げるため出家し、さまざまな楽をからくり人形に歌わせ、経を広めていった。

彼らの修行を助くるため、おにゅう法師ぶいえすきゅぅなる写経を世に配布し、はんにゃじぃは彼らの要望に応え数多の仏画を描いていった。

その結果仏陀の教えは瞬く間に広まっていき、総ての煩悩を浄化させ、なおそれを超えるほどの説法が世に生み出されていった。

これが俗に言う、有名Pの集団坊奏である。

 

そしてこれは真実住職である高僧、蝉丸ぴい上人の知るところになる。

 

彼は仏具を使った楽に乗せて般若心経ぽっぷによる説教をし、彼を慕う多くの者たちがそれに聞き入った。

 

仏陀の救いはこうして、ちまたにあふれていった。

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関連項目

  • 般若心経ポップ
  • 般若心経アレンジリンク
  • 有名Pの集団坊奏
  • 大空海時代

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最終更新:2025/12/13(土) 18:00

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