vsqとは、VOCALOID2シリーズで作った発声データを保存したファイルの形式名である。Vocaloid2 Sequence。
このデータだけでも高水準の歌声を作ることは可能だが、多くの作者は他の音声加工ツール等で調整を重ねている。VSQを公開している作品は多いので、遠慮せずに開いてみるのが吉。
VOCALOID2で歌データを作る(歌を打ち込む)には、音声ライブラリ(初音ミクとか鏡音リン)に加え、VOCALOID2 Editorという専用のシーケンサーが必要となる。そしてこのVOCALOID2 Editor上で作成した歌データの標準的な保存形式が*.vsqである。VOCALOIDに歌を歌わせたい場合、Editor上で楽譜データと歌詞と各種パラメータを打ち込み、プロジェクトデータをVSQファイルとして保存するわけである。
この「Editor上で各種パラメータを調整する作業」が俗に言う「調教」にあたる。
なお、VSQデータはVOCALOID2 Editor専用のフォーマットなので、生の状態で誰かに渡してもミクやリンの歌を聴かせることはできない。オーディオファイルとして書き出し(VOCALOIDの場合はWAV書き出しに対応している)、DAWやオーディオ編集機能を持つソフト上で加工し、オケとミックスして初めて楽曲として完成する。
一級職人のVSQ生データはそれぞれ工夫が凝らしてあったり、逆にベタ打ち無調教だったり、いずれにせよ参考になるため、初心者はGETするチャンスがあればぜひGETしよう。特にハロP、クエン酸Pといったカバー系の職人がよくZIP圧縮してVSQを配布してくれたりすることがある。
プロジェクトファイルなので単一トラックであろうと複数トラックであろうと「作業状態」をそのまま保存できる。
前世代のVOCALOID(便宜上VOCALOID1と呼ぶ)で採用されていた「VOCALOID MIDI」を発展させた規格。いわゆるMIDIフォーマットに準拠しているが、ボーカルを打ち込みで再現するという特性上、表情コントロールをはじめとする独自のパラメータが多数付加されている。Sweet Ann、初音ミクといったVOCALOID2エンジン採用ソフトから標準採用された。
ただしVOCALOID2 EditorからもVOCALOID MIDIの書き出しは可能で、一部互換するパラメータおよび楽譜情報、歌詞情報はVOCALOID1と共有できる。さらに言えばStandard MIDI(*.smf)とも上位互換であるため、歌メロ部分は他のMIDIシーケンサーでぱっぱと入力してしまい、VOCALOID2 Editorに読み込んでから調教を行い、最終的にVSQ形式で保存するという手法を採っている職人も多い(Oster Projectもこの段取りを推奨)。
また、オーディオファイルからVSQを自動生成したり、元音声に合わせて自動調教を行うMikuMikuVoice、ぼかりす、VocaSimなどのツールもいくつか公開されている。
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最終更新:2024/12/22(日) 16:00
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