突撃!!ファミコンウォーズとは、任天堂から発売されたゲームである。
概要
基本はTPS或いはアクションゲームであるが、リアルタイムストラテジーの要素が付加されている
プレイヤーは味方ユニットのうちの一体を選んで(いつでも自由に変更可)自分で操作しつつ、周囲の仲間にも「追従」「待機」「突撃」などの指示を出して立ち回り「プレイヤーの操作するユニット1名+CPUが操作するユニットの集団」という構成でミッションに挑む。
操作自体は難しくないが、文章で短く説明するのが難しいため関連動画をご覧いただきたい。
GCで発売された初代と、Wiiで発売された突撃!!ファミコンウォーズVSがあり、VSのほうがゲーム性が分かりやすくなっている。
日本名こそファミコンウォーズとなっているが、海外名はBattalion Warsとなっている。
しかし、国家毎にシンボルカラーがあることや、比較的ディフォルメされた兵器や兵士、ユニット同士の相性が分かりやすくハッキリしているため、「いかに有利なユニットをぶつけるか」という点に重点が置かれることなど相性など共通点も多い。
大勢に影響はないが、各国のショーグンの台詞(英語)の発音が元ネタとなった国に準拠して訛っていたり、国毎に兵器の性能が微妙に性能が違ったりと芸が細かい。
補足
的確な指示を出してやれば仲間は良く働く一方、自力操作すれば格上のユニットを無傷で葬ることもできるため、ユニットの自力操作の腕と、仲間への指揮の腕のどちらかがあればある程度何とかなる作りになっている。
高評価を狙う場合は、操作ユニットで囮になったり、味方に違うことを指示しつつ操作ユニット単騎で強襲しにいったりといったことが必要となるため、どちらの技術も必要となる。
ちなみに、仲間へのまともな指示を出さず、或いは的確な指示を出せる腕前がないためにアクション部分だけに頼って一人で多数を薙ぎ倒す行為を「ランボー」などという。
ユニット紹介
ファミコンウォーズシリーズ同様、簡略化によって種類が絞られ役割が非常に分かりやすいため、CPU同士の交戦時はじゃんけん状態になる。ただし自分で操作すればこの限りではなく、上手に使えば相性が悪いユニットに無傷での勝利も可能。
兵士ユニット
地上戦の基本であり、敵味方ともどのミッションでも集団で配備されている。
数が多いため、これにいかに指示を出し使うかが勝負の別れ目である。
現実世界のそれよりは頑丈だが、生身の人間であるため防御力は全員同程度。
- 歩兵
マシンガンを装備した最弱ユニット。とはいえ、他の兵士の倍ぐらい配備されているので一対複数となるようにしてやれば十分な火力になる。「歩のない将棋は負け将棋」というやつでバズーカ兵やミサイル兵を倒したり、占領やMGネストに載せて使ったりと仕事は多い。
- バズーカ兵
バズーカを背負い、車両に対して軽戦車並みの攻撃が可能な車両キラー。
非装甲車両や軽戦車程度なら2~3人で集中砲火すれば圧勝することができる。
バズーカは無誘導で弾速が遅く、FWと異なりマシンガンは持っていないので歩兵系には不利。
- ミサイル兵
追跡能力のある対空ミサイルを持った兵士、これがいないと敵戦闘ヘリをどうすることも出来ないため、ミッション中に全滅されてしまうと味方部隊全体に死亡フラグが立つ。かならず守ること。
GCでは地上にも攻撃できたため最強の兵士と言われたが、Wiiでは対地攻撃力はほぼない。
- 火炎放射兵(特殊放射兵、プラズマ兵)
火炎放射機や毒ガス、プラズマ等を用いて敵を焼き払う兵士であり、他の兵士系に圧倒的に有利である。
また、火炎放射故に範囲攻撃であるため、味方兵士が密集している部分に飛び込まれると大変なことになる。
その一方で、車両系には全く効き目がないので見かけたらプレイヤー操作の車両で優先的に轢殺するとよい。
- グレネード兵
山なりに飛ぶグレネード弾を用いるチビ自走砲とでも言うべき兵士であり、少し遠くから物陰に隠れたものを狙い打つことが可能である。車両にも有効。
- MG兵
大型のマシンガンを装備した歩兵の上位互換ユニットで、ある程度なら車両やヘリにも有効である。
GC版では何にでもよく利いたが、Wiiでは歩兵系以外にはそこまで効果は期待できない。
車両ユニット
地上戦で重要な戦力であり、大砲やミサイルを使って闘う。
戦車系は歩兵より数が少なく、プレイヤー操作の方が強くなりやすいので、地上戦では自分は車両を操作しつつ歩兵に指示を出すという人が多いかと思われる。
- 偵察車
大型のマシンガンを装備した装輪非装甲車両。スピードは抜群だが操作しづらく、マシンガンも貧弱なため歩兵系相手なら突っ込んで踏みつぶした方が強いとか言われる。
防御面は歩兵の機銃になら十二分に耐えられるという程度。
- 軽戦車
戦場の主力である戦車の小さいもの、車両を撃破するための大砲と機関砲に耐える装甲を持つ。
歩兵中心のミッションでも歩兵に混じって1台ぐらい配備されているので、自分で操作すると良い。
プレイヤー操作時は、地面に砲弾をぶつけて爆風で敵歩兵をブッ飛ばすということも可能。
- 重戦車
戦場の主力である戦車のデカイやつ、敵戦車を粉砕する大型の大砲と砲弾に耐える重装甲を持つ。
機動力に多少問題はあるが、プレイヤー操作なら気になるほどではない。
軽戦車やバズーカ兵では敵重戦車の撃破は難儀なので、味方にいる際は失わないように。
- 自走砲
敵陣に乗り込み制圧する戦車に対し、こちらは支援兵器である「大砲」に軽装甲と自走機能を付けたもの。
接近戦は出来ないが、遠くから障害物を飛び越えて山なりに攻撃することが可能であるので、MGタワーや大砲などの固定兵器や重戦車の破壊に重宝する。
- 対空戦車
航空ユニットを撃墜するためのミサイルを装備した戦車であり、敵爆撃機や戦闘ヘリを粉砕する。
GC版では地上に対しても結構な威力で攻撃できたが、Wii版では対地攻撃力はほぼ無い。
足が遅いため、おいてけぼりにしないよう注意。
- グレートタンク
超破壊力と重装甲に定評がある最強の地上兵器、GC版では文字通り超重戦車であったが、Wii版では射程が伸び砲弾の弾道も山なりになったため、足の速く頑丈な超自走砲である。
空からの攻撃に弱いが、地対地においてはこのユニットに敗北の文字は無い。
航空ユニット
空を自由自在に飛び回るユニット、地上、海上どちらにも有効打を与えられるが、防御面を「空にいる」ということに頼っているため相性が極端に出やすく、対応兵器に狙われると一発で落ちる脆さがある。
- 戦闘ヘリ
低空を飛ぶ「ガンシップ」、飛行機と異なり空中で自由に移動及び静止できるため操作は極めて容易で攻撃力は軽戦車程度だが対空以外の全ての地上海上ユニットに有利な高性能兵器。
敵として多数登場し、ミサイル兵に狙わせればあっと言う間に撃墜可能だが、少しでも対応が遅れると1台で味方地上部隊が半壊するという恐ろしい兵器である。
- 輸送ヘリ
低空を飛ぶ「半地上兵器」だが、自分で操作することは出来ない。
歩兵どころか戦車に至るまで搭載可能で、増援部隊を送り込んでくる。
着陸前に倒せば中身ごと倒せるので、対空兵器があるなら狙ってみると良い。
- 戦闘機
高空を超高速で飛翔し、全ての航空ユニットを粉砕する空対空兵器、地上や海上への攻撃力は皆無。
上手に操作できると航空戦で有利。やや脆い。
- 爆撃機
高空を高速で飛び、全ての地上海上ユニットに一撃で致命傷を与える最強の対地上海上兵器。
例えミサイル兵が相手でも低空から精密に先制すれば倒し切ることが可能である。
プレイヤー操作なら全ての地上海上ユニットに無傷で勝てる可能があるため、この爆撃機を自分でうまく操作できるかどうかで、ミッションの難易度が天と地ほどの差となることもある。
尚、一定速度で前進して真下に攻撃するという性質上、急降下爆撃すると火力が集中して有効だったりする。
- ギガファイター
戦闘と爆撃を同時にこなす超巨大戦闘爆撃機、正面攻撃なら敵は無く強いのは確かだが、デカイ故に旋回性能に問題があり、戦闘機に回りこまれると脆い。
また、爆撃はオートであるため手動爆撃にはどうしても劣る。
海上ユニット
Wiiより参戦した、海戦及び陸上の支援を行うユニット。ユニット間の相性はファミコンウォーズシリーズと同様である。
頑丈で体力抜群であり、相性の悪いユニットが相手でも一瞬で沈没するというようなことはない。
尚、ゲームの縮尺上の都合もあり、戦艦ですら爆撃機の3倍ぐらいの大きさしかない。
- 戦艦
自走砲を超える射程で全地上海上ユニットを粉砕する威力の戦艦砲と随一の防御力を持つユニット。
潜水艦による攻撃が弱点で、対空砲もついてはいるのだが爆撃機にも弱い。
あらゆる陸上兵器を一方的に壊滅できるため、陸上の支援に回ると非常に有利。
- フリゲート艦
潜水艦特効の対潜ミサイルと、対空砲で船を守るためのユニット。
対空戦車と異なり対空攻撃を高速で放つことができるため圧倒的な対空性能を誇る上、魚雷と爆撃に高い耐性があるので、対応ユニットにぶつければほぼ無傷で勝利できる。
- 潜水艦
戦艦や輸送船に忍び寄り、魚雷を以って沈没させる特殊船。
水中に「潜る」ことでフリケード艦と潜水艦以外からロックされなくなり攻撃も受けなくなるが、潜っている間は酸素が消費されていき、無くなると体力が減っていく。
- 輸送船
陸上ユニットを何でも積載し、遠方へ運ぶためのユニットで、自分で操作することは出来ない。
敵として出た際はこれを爆撃、砲撃、雷撃で粉砕し、味方の際は守らなければならない。
- 超ド級戦艦
戦艦の性能を単純に強化したもので、桁外れの攻守を誇るが爆撃機に弱いのは相変わらずである。
大砲よりも対空兵器を積むべきだった気がするのは俺だけではあるまい。
固定兵器
歩兵ユニットを入れる事で攻撃できるユニット。対人から対空砲まで多種多様なユニットが存在する。
プレイヤーが操作するよりも味方任せにするほうが多い。
歩兵ユニットを入れることが出来ないユニットは大抵ミッションの防衛目標になっている。
- MGネスト
MG兵よりも連射し続けることが出来るユニット。
歩兵ユニットなら有利だが、バズーカ兵やグレネード兵には弱いので優先的に倒すこと。
戦車や航空ユニット等には無力なので、他のユニットに倒してもらおう。
- MGタワー
高所から攻撃できるMGネストで、いろんなバリエーションも存在する。
長所も短所もMGネストと変わらないので、特に印象が薄く使うよりも壊すほうが多い。
- トーチカ
正面には大砲、側面にはマシンガンが装備されているユニット。
プレイヤーは操作することは出来ず、敵ユニットとしてしか登場しない。
以外に装甲は固いので、バズーカ兵や戦車等で集中砲火を浴びせて破壊しよう。
- オートガン
施設の周りに存在する無人で耐久力の低いMGネスト。
破壊しても占領時に復活するので、躊躇せずに破壊しよう。
- 大砲
MGタワーのマシンガンをバズーカを換装した様なユニット。
長射程で高初速、その上威力もあるもので車両ユニットにはとても強い。
歩兵ユニットは命中すれば威力はあるものの、狙いにくいので対車両に専念したほうがよさ気。
防御力もMGネストやMGタワーよりも高い。
予測射撃も有るため回避も難しく、バズーカ兵や空ユニットでの攻撃が主になる。
- 対空タワー
バリエーションも豊富なユニットで、空ユニットに対してジワジワ耐久力を削るユニット。
陸上ユニットにはほとんど効果がないのでプレイヤーが戦車に向けて撃たないように。
空ユニットから強いがそれ以外には弱いので、陸上ユニットで叩こう。
- 対艦砲
合戦マッチの砲火の海とシナリオモードのボンゴ島の同盟軍に登場するユニット。
威力も射程も海上ユニットよりも高いが爆撃機に弱い。
シナリオモードではミッションの防衛目標として登場した。
- 超対艦砲
レギオン軍が作った4連装対艦砲で命中率は低いが連射攻撃するため強い。
終結の朝にしか登場しないが、終盤のミッションのため印象に残った人も多いだろう。
- 防衛砲
前後に大砲で幾つかのマシンガンを有したユニットで、トーチカの強化版。
ネロサイト鉱山のみの登場するが、超対艦砲と比べて印象が薄い。
- 海上要塞
アングロ軍のユニットで、大砲と対空砲を装備したユニット。
攻防マッチの深夜の上陸戦、シナリオモードの燃ゆるドックに登場する。
ただ肝心の威力が弱いので、敵ユニットの破壊には期待はできない。
施設
VSより登場したもので、ユニットの補充を受けることが出来る。
歩兵ユニットで旗を上げることで占領できるが、占領中は無防備なので要注意。
補充できるユニットは歩兵ユニットなら兵舎、車両ユニットなら工場とユニットごとに違う。
同じ施設を2つ持っている場合は補充速度が二倍になる。
- 指令基地
一番重要な施設で、占領されると敗北し、占領すればミッション完了とファミコンウォーズの本部に近い。
そのためか、オートガンやMGネストなどの固定兵器が多数設置されている。
一応歩兵を補充できる。
- 兵舎
歩兵ユニットを補充することが出来る。
補充速度が早いので占領時はきっちりクリアリングをすること。
- 工場
車両ユニットを補充できる。
- エアベース
航空ユニットを補充できる。
- ドック
海上ユニットを補充できる。
海上ユニットは耐久力が高いのか補充速度も遅め。
- ヘリパッド
歩兵ユニットが起動させることで、1回だけ増援を載せた輸送ヘリを呼ぶことが出来る。
近くの対空タワーを落としておかないと、撃墜されてしまうので破壊しておこう。
関連動画
関連項目
- ファミコンウォーズ
- TPS / アクションゲーム
- ゲームのタイトル一覧
- ゲームキューブ
- Wii