連携(サガシリーズ) 単語


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レンケイサガシリーズ

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連携は一般的に、物事を一緒に行うことを指す。ここでは、サガシリーズにおける「連携システム」について解説する。

連携って?

「格闘ゲームにおけるコンボの気持ち良さを、RPGのバトルでも再現できないか」というスタッフのアイデアから生まれた連携システム。サガフロンティアではじめて実装され、後のサガシリーズのバトルにおいて重要なファクターとなったこの連携システムがどういうものなのか、まずは実例を交えて簡単に説明しよう。


例えば、あるバトルのあるターンで、各キャラクターに次の技・術を実行させたとする。

A. 月影の太刀
B. 幻夢の一撃
C. 逆風の太刀

通常であればこれらの技・術が単独で繰り出されることになる。
しかし一定の条件を満たすと特殊なエフェクトが発生し、本来の技名・術名の代わりに月影の幻夢の太刀という攻撃名が表示された後、これらの技・術が間髪入れず連続で繰り出されることがある。これが連携である。

連携の効果や成立条件は各シリーズごとに異なるものの、単独で技・術を発動させたときよりも敵に与えるダメージや効果が大きくなるのはほぼ共通の事項である。

次に、以降の説明をわかりやすくするため、連携に関するいくつかの用語を紹介する。

連携に関する用語

  • ○連携
    連携に組み込まれた技・術の数による連携の分類。連携に組み込まれた技・術が2つなら2連携、3つなら3連携と呼ぶ。上の例の場合は「月影の太刀」「幻夢の一撃」「逆風の太刀」の3つの技・術で構成されているため、3連携となる。
  • ○連携目
    連携に組み込まれた技・術が、その連携の何番目に組み込まれたかを表す。上の例では
    1連携目…月影の太刀
    2連携目…幻夢の一撃
    3連携目…逆風の太刀
    となる。技・術が連携の何番目に組み込まれるかで効果が大きく変わることもあるので、無視できない要素である。
  • 連携名
    連携が成立したときに表示される、特殊な攻撃名のこと。上の例では「月影の幻夢の太刀」がそれに当てはまる。
  • 連携履歴
    これまでに成立させた連携のうち、最新の数回分の履歴。この履歴に登録されている連携は発動確率や効果が上がったりする(各シリーズごとに連携履歴の効用は異なる)。

次に、連携の効果や成立条件が各シリーズごとにどのように異なるかを解説する。

各シリーズにおける連携の効果と成立条件

サガフロンティア

連携が成立したときのメリットとしては、上記のダメージ・効果の増大のほか、以下のものが挙げられる。

  • 2連携目以降の技・術は敵の防御力を無効化できる。
  • 2連携目以降の技・術の属性がなくなる。これにより、熱に耐性のある敵に熱属性攻撃で大ダメージを与えたり、空中に浮いている敵に地上攻撃を当てたりすることも可能となる。
  • カウンター技や見切りでの回避ができなくなる。
  • ヴァジュイールが褒めてくれる。

このようにメリットの大きい連携であるが、発動の条件はやや複雑である。

  • 連携を成立させようとする技・術の行動順は連続したものでなくてはならない。
  • 味方の攻撃は味方同士、敵の攻撃は敵同士でしか連携しない。つまり、敵の使ってきた攻撃と味方の使った攻撃とが連携することはない。
  • 同じキャラクターが1ターンに2回以上行動できる状態にあった場合、同じキャラクターの行動同士は原則として連携しない。ただし、間に別のキャラクターによる攻撃が挟まれば、同じキャラクターによる2つ以上の行動を連携に組み込むことは可能である。
    • 上記の条件の例外として、カウンター技の「スウェイバック」「当て身投げ」「ドラゴンスクリュー」が発動した直後に同じキャラクターの行動順番が回ってきた場合と、ひとり連携技の「DSC」を使った場合のみ、間に別のキャラクターの行動が挟まらなくても連携が可能である。余談だが、「スウェイバック」から各種体術に連携すると「カウンター○○」、「ドラゴンスクリュー」から「スライディング」「スープレックス」に連携するとそれぞれ「ドラゴンスライド」「ドラゴンスープレクス」という特殊な連携名が表示される。
  • 各技・術が同じ対象に対するものでないと連携が成立しない。
  • 各技・術にはそれぞれどの技・術から連携しやすいか、及びどの技・術へ連携しやすいかの「相性」が設定されている。相性の悪い技・術同士が連続する場合、最悪絶対に連携が成立しない。中にはどの技・術からも連携しないものや、どの技・術へも連携しないものもある。

サガフロンティア2

基本的な仕様は前作サガフロンティアと大差はないが、ターン中の行動順を指定することが出来るようになったため、狙って連携が出しやすくなっている。本作も原則として味方同士・敵同士でしか連携しないようになっているが、例外的に「敵の使用した補助技・術」→「味方が使った攻撃」といったパターンでは敵味方入り混じった連携になることもある。

アンリミテッド:サガ

リールを用いた独特の戦闘システムを採用した本作では、連携のあり方も大きく異なっている。原則としてすべての技・術が相互に連携可能となっており、リールを「ホールドする」という操作を行うことにより意図的に連携を発動させられる。また、対象の異なる技・術同士でも連携可能であるなど、前作までと比較して自由に連携が組み立てられるようになった。他にも以下の点が特徴的である。

  • 連携に組み込んだ行動が敵に対する攻撃であった場合、HPに対するダメージが増加するだけでなく、LPにダメージを与える確率も上昇する。その代わり、防御力無視や回避不能の特性はなくなっている。
  • 同じキャラクターの行動同士でも連携可能。
  • 連携に組み込まれた行動の種類が多いほど効果が大きく上昇する。逆に、同じキャラクターの行動が続いたり、同じ行動ばかりを連携に組み込んだりすると効果はあまり上がらない。

連携の自由度が上がった代わりに、連携のリスクも大きくなっている。まず第一に、「対象の異なる技・術同士でも連携可能」=「敵味方入り混じった連携が発生しやすくなる」ということであり、敵の攻撃の効果まで上がってしまう可能性がある。そしてもうひとつ、連携の最後が敵の行動であった場合、連携に組み込まれた味方の攻撃が強制的に弱いものに変えられてしまうことがある。こういった事態を防ぐため、行動順番を意図的に遅らせるなど敵を割り込ませない工夫を行うことが連携を狙う上で重要となる。

ロマンシングサガ ミンストレルソング

ロマンシングサガのリメイク作品であるが、システムは原作から大幅に変更されており、後の作品のシステムである連携も導入されている。
2連携以降の威力アップ、特殊効果の発動しやすさアップなど、基本的な仕様はサガフロ2と同様である。行動順の指定も可能。本作では連携を行った時に「連携率」という数値が表示されるようになっており、与えるダメージの目安となる。また、パーティの隊列が特定の状態で、特定の順序で連携を成功させると「陣」が発生することがある。「陣」が発生すると連携率がアップする(威力は変化しない)他、陣に対応した神の恩寵値が変化する。恩寵値はイベントの発生と密接に関わっており、今作でいわゆる「3地点制覇」をするためには陣による恩寵値のコントロールが重要になってくる。

サガ2 秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY

元がロマンシング・サガ以降とは全く異なるシステムであり、技の概念が存在しなかったためか、連携のシステムも他とは大きく異なるものになっている。連携に関わるシステムは、リメイクにあたっての追加要素の多くに関わる重要な要素でもある。

まず、連携を発動するには、追加キャラであるミューズらと知り合うイベントを起こし、その後の戦闘後ごとに入手できるミューズポイントを貯める必要がある。貯めたミューズポイントを、追加キャラである運命の城のラケシスに払って「運命の糸」を購入し、それを戦闘中に使用することにより初めて連携が可能になる。
また、この時使用した運命の糸の種類によって、主人公らの関係が変わり、関係によって発生するサブイベント(リメイク版での追加イベント)も、サブイベント進行中の会話の内容も、それぞれ異なるものになる。

他のシリーズのように技同士が連携により一度に発動する訳ではない。連携は攻撃行動ごとにランダムで発生することがあり、その時運命の糸を消費することで、次に攻撃する味方は連携技として、通常の攻撃や特殊能力よりも強力な技を発動することができる。連携技使用中にも、さらに次の連携が発生することがあり、そうやって連携技をつなげていく事でより強力な技が出る。
どの連携技が出るかは、どの武器(特殊能力)で攻撃しているかと、現在何連携目であるかによってのみで決められ、発動させる連携技は仲間の行動順を指定することによってある程度操作することが出来る。従来のような技同士の名前合体は無く、『「技」の概念が存在しない作品で、技を発動させるためのシステム。』と考えても良い。

連携することによるメリットは次のとおり。

  • 威力上昇
  • 種族特効、状態異常などの追加効果
  • 単体攻撃武器(特殊能力)だったものがグループ攻撃になるなどの攻撃範囲拡大
  • 味方の行動順引き上げ(敵よりも行動が遅い味方でも、速い味方と連携することで、敵に先制攻撃することが出来る。)

連携技名は「乱れ雪月花」「無双三段」などサガシリーズおなじみの技から、「ネックカット」「ブラッドスパルタン」のような新顔、「トータルイクリプス」「撃剣波」などの過去シリーズのボス専用技、「縮退砲」「エターナルライトブレイカー」「機神黒掌」などのどこぞで聞いたような技まで様々。

連携は運命の糸さえあれば必ず発生するというわけではなく、運命の糸のレベル(サブイベントによって上げることが可能)と、武器・特殊能力にそれぞれ設定された連携の起点となる率、次の仲間にトスする率によって決められ、それが高いほど次に行動する味方は連携が発動しやすく、また連携技がより強力になる。
基本的に入手困難な武器や、モンスターの物理系特殊能力は起点率、トス率が高く、さらに発動する連携も強力なものが多い。これによって、武器の性能が単純な攻撃力のみによっては決まらなくなり、また、オリジナル版ではあまり使いどころの無かった特殊能力であっても、連携に組み込むことで真価を発揮させることが可能となった。

それ以外のシリーズ

編集者が未プレイのため書いてません。ごめんなさい!
詳しい方による追記を求めます。

珍連携名

上でも触れたとおり、連携が成立すると本来の技・術名とは異なる「連携名」というものが表示される。一部例外はあるが、連携名は本来の技・術名の一部をそのまま繋げた機械的なものとなる。その結果、思わず吹き出してしまいそうな語感のものや、本来の技・術名からは想像もつかないような意味を連想させるものが生まれることもある。戦闘でのメリットを追い求めるだけでなく、面白い連携名を作ってみるのも連携の醍醐味といえよう。

以下で代表的な珍連携名をいくつか紹介する。

  • ブッシュッシュ 【ブッシュファイア+スカッシュ (サガフロンティア2)】
    アルティマニアでも紹介された珍連携名。語感のインパクトが素晴らしい。
  • マルチなでなで 【マルチウェイ+なで斬り+なで斬り (サガフロンティア2)】
    「なで斬り」を連携の最後に組み込むと「なで」と表示されることを利用した連携名のひとつ。サガフロ2のリリースと同年にTo Heartのプレイステーション版が発売されたことから、ある意味タイムリーな連携名といえる。萌え死ね!
  • キャプテン翼 【キャプテンアクス+翼 (アンリミテッド:サガ)】
    どちらも敵専用の攻撃なので狙って発生させるのは困難だが…
  • チンチンクラッシュ 【チンクラッシュ+チンクラッシュ+チンクラッシュ (アンリミテッド:サガ)】
    こちらも敵専用の攻撃による連携。最後のチンクラッシュを別の技・術(例えばブラスター+ブラスター+ダーティーダンスなど)に変えることで、いろいろなバリエーションを楽しめるのもポイント。まさにチン連携名。
  • キッック 【キック+キック (アンリミテッド:サガ)】
    味方がキック+キックで2連携を行うと「キックキック」という普通の連携名になるのだが、敵の使用したキック同士が連携するとなぜかこのような奇妙な区切りになってしまう。敵の使用する攻撃の中には他にも「ブラッドソード」「チャージ」など、区切り方が奇妙なものがいくつか存在する。
  • 強キック波動拳【強撃+稲妻キック+生命波動+流体拳(ロマンシングサガ ミンストレルソング)】
    アルティマニアのスクリーンショットで紹介されている連携。俺より強い奴に会いに行く!

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関連項目

  • サガシリーズ
  • 乱れ雪月花(サガシリーズ伝統の技だが、一部の作品では連携を利用して発動させる)
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