闇に堕ちろ、キラ・ヤマト 単語


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ヤミニオチロキラヤマト

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闇に堕ちろ、キラ・ヤマトとは、劇場版アニメ作品"機動戦士ガンダムSEED FREEDOM"の台詞である。

概要

放映に先駆けて配信されたPVの中で登場する台詞。映像ではこの台詞と共にキラ・ヤマトの背後に何者かの両目が浮かぶカットや、ライジングフリーダムがブラックナイトスコードに屠られるシーンが流れている。その緊迫感溢れるシーンと中二病感に満ちたこの台詞によって、ファンの期待は否応にも高まった。

この台詞の意図やその後キラがどうなってしまうのかは、ぜひ劇場で機動戦士ガンダムSEED FREEDOMを観てその目で確かめて欲しい。

以下劇場版ネタバレのため折りたたみ

劇場版の新キャラクター グリフィン・アルバレストの台詞。

C.E.75―平和になりつつある世界だったが、ミケール大佐率いるブルーコスモス残党が抵抗を続けており、ラクス・クラインが総帥を務める世界平和監視機構コンパスはその対処に追われていた。そんな中、新興国ファウンデーションはコンパスやユーラシア連合と協力するミケール捕獲作戦を提案。ユーラシア側の境界線を決して超えないという協定を結んだうえで、キラたちはファウンデーションの兵士 シュラ・サーペンタインやグリフィンらと共に作戦を開始する。だがこれはファウンデーションの仕組んだ罠だった。シュラやグリフィンたちはコーディネイターを超える種 アコードとして「相手の心を読む能力」「他者の精神に干渉する能力」を付与されて生まれてきた存在であり、グリフィンはその能力でキラの精神に働きかける―――。

闇に堕ちろ、キラ・ヤマト――

直後キラの視線はジャックされ、はるか遠くにいたミケール大佐に誘導される。「いち早く戦いを終結させたい」という焦りを利用されたキラは取り憑かれたようにミケールを追い、ユーラシア側のエリアに侵入。驚いたユーラシア側はファウンデーションとコンパスがあらかじめ仕組んでいた筋書きだと疑いはじめ、司令部も前線も大混乱。見かねた(フリの)ファウンデーション宰相オルフェ・ラム・タオは実力行使でキラを止めることを提案し、ラクスは葛藤の末不承不承これを承諾。その会話を聞いたキラは「ラクスに裏切られた」と動揺、そんなキラをブラックナイトたちが襲う。キラに協定を破らせ、ユーラシアに自国を攻撃させることで反撃の口実を作り、避難という形でラクスを確保し残りの当事者は消す―というのがファウンデーション側のシナリオだったのだ。傷心のキラとライジングフリーダムは、ブラックナイトたちとコンパスを裏切ったアグネス・ギーベンラートによって撃破されてしまうが―――。

すなわち「闇に堕ちろ」とは、相手が秘めている負の感情―心の闇を刺激して暴走させるということであり、悪に染まるような一般的な「闇落ち」とは意味合いがやや異なる。

なんとか生き延び、ラクス救出のために動き出したキラたち。しかしアコードの読心と精神干渉能力が強力なことには変わりない。だがシン・アスカとアスラン・ザラは意外な方法でこれを跳ね除けて見せる。

シン・アスカの場合

戦艦ミレニアムを護衛するシン・アスカにブラックナイトたちが襲いかかる。だが、シンはSEED覚醒(種割れ)により無我の境地のような状態になり、読心を無効化してみせる

思考が読めない!?」「コイツ考えていないのか!?

獅子奮迅の戦いを繰り広げるシンに押されるブラックナイトたち四人はそれぞれの精神をリンクさせて、キラの時と同様に闇に落とそうと精神に干渉する。するとシンの心の奥底からステラ・ルーシェが飛び出し、悪夢となってブラックナイトを襲う

コイツの闇は」「深すぎるッ!?

家族も愛する人も親友も失い、世界の敵になりかけた男の闇を覗こうなど自殺行為にも等しいのだった。さらにリデラード・トラドールがヒルダ・ハーケンに撃破された際の彼女の悲鳴が他三人にも伝播し混乱し始める始末。心が読めるといってもリスクもあるし万能というわけでもない、それなりの技量や工夫が必要なようである。

アスラン・ザラの場合

シュラはストライクフリーダム弐式を迎撃する。キラを仕留めそこねてしまったシュラは、戦士として正々堂々リベンジするため、あえて読心を使わずに戦闘を開始。その結果、相手がキラではなくアスランだということに気付かず時間を浪費してしまう。幸いアスランの戦い方を研究していたシュラは相手がアスランだと勘付くことができたが、アスランは小馬鹿にしたように

「心が読めるんじゃなかったのか? 使えないな」

と煽るこれにキレたシュラは戦いに夢中になってしまい、その裏でキラはラクスの奪還に成功する。その後、ズゴックに乗り換えたアスランと再戦。もうあとがないシュラは今度こそ読心でアスランの動きを読もうとするが、アスランは愛するカガリ・ユラ・アスハの全裸を思い浮かべて対抗。神聖な戦いを破廉恥な妄想で汚されたシュラは動揺し激昂。その後再び読心で動きを見切ろうとするが、インフィニットジャスティス弐式は予測とは違う動きで回避。実はカガリが地上からリモートでインフィニットジャスティス弐式を操作しており、アスランの心を読んだところで意味がなかったのだ。結局、読心を逆に利用した精神攻撃で揺さぶられ、シュラは苦戦を強いられる。

いかにアコードが優れた才能(読心と精神干渉など)を持っていてもシンやアスランのように経験や工夫で覆すことができるし、使い手の精神が脆ければいとも容易く敗北しうるということだろう。当初はイキりまくってたブラックナイトたちが、読心&精神干渉を破られた途端慌てふためく様子はもはやギャグであり、この台詞は一連の流れを表すネタ台詞として視聴者に親しまれるようになった。そもそもグリフィンは基本的にチンピラ染みた言動のキャラであり、この気取った台詞がグリフィンのものということ自体に驚く視聴者もいた。

関連項目

  • 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
  • キラ・ヤマト(心の闇を仲間に打ち明けられなかった)
  • シン・アスカ(すでに闇から抜け出していた)
  • アスラン・ザラ(対策を講じていた)
  • 闇落ち
  • 闇に飲まれよ!
  • 闇の炎に抱かれて消えろっ!
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