電動アシスト自転車 単語


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デンドウアシストジテンシャ

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電動アシスト自転車とは、補助電動機(モーター)で人の漕ぐ力の最大2倍まで、2008年12月以前の旧基準車では等倍までの駆動力を補助(アシスト)する自転車である。
メーカーによっては電動ハイブリッド自転車と呼称する場合もある(旧三洋電機など) 

道路交通法では「駆動補助機付自転車」と定義され、一般の自転車と同様に乗れる。
モーターの駆動にペダルを漕ぐ事を必須とするため事実上日本独自のカテゴリとなっている。

人によっては電動自転車、英語圏ではe-bikeと呼ばれるが、日本における電動自転車はペダルを漕がなくても自走が可能ないわゆる「フル電動」を指し、日本国内では「原動機付自転車」に当たる電動モペットを指すので注意すること。

概要

自転車に搭載された補助電動モーターとバッテリーにより漕ぐ力をアシストする自転車である。

あくまで漕ぐ力に「アシスト」するだけでモーター単体で自力走行は出来ない(これ重要)

体験試乗してみる分かるが、長距離移動はもちろん上り坂などでは特に高い威力を発揮する。

車体にセンサーが付いており、力加減と速度に応じて、人力:モーター比で最大1:2まで(2008年12月1日以前の旧基準機は1:1まで)アシスト率が比例制御される。
車両の価格帯によって搭載される電池の種類と容量が違い、安いタイプだとニッケル水素電池、価格が高くなるとリチウムイオン電池になる。当然後者の方がバッテリーの性能が良い。
一昔前の電動アシスト自転車はバッテリーが切れるとセンサーとモーターが抵抗となっていたが、今はセンサー、モーターとも改良され、バッテリーが切れても普通の自転車のような感覚になった。ただそれでもモーターとバッテリーはデッドウェイトになり漕ぐのが非常に大変となる。

アシストされる最高時速は24km/hまでで、それ以上の速度は完全に人力での走行となる。
なお自転車に法定最高速度は課されていないのでスポーツモデルなど車両によっては人力だけでも時速40km以上での走行は可能であるが、標識指示速度および一般道路の制限速度60km以上での走行は違反となるので注意しなければならない。

道路交通法では一般の自転車と同様に扱われる。原動機付自転車と違って運転免許は不要であり、特定小型原動機付自転車でもないため16歳未満でも運転できる。

ただし法的に電動アシスト自転車として扱われるのは国家公安委員会の型式認定を受けた車両のみであり、型式認定を受けていない車両は電動自転車、つまり原付扱いになる可能性が極めて高い。

e-bikeとの違い

近年、海外で生産されているe-bikeが電動アシスト自転車と称して並行輸入され、インターネット等を通じて広く販売されるようになっている。

海外で作られるe-bikeには、漕ぐ力に「アシスト」する概念が広くフルアシスト(完全自走)が可能な車両が広く普及している。EUおよび中国では最高時速25kmまでフルアシストが認められているほか、アメリカでは州によって差異はあるが最高時速20マイル(32km)までフルアシストが認められている。

そのため、海外仕様のe-bikeは日本国内では原動機付自転車に該当する可能性がある。

メーカーによって日本に正規輸入され型式認定を受けた車両は最高速度・アシスト比率も日本仕様に準じており合法である。

e-bikeを購入する際は正規輸入され型式認定を受けたものを買う事をお勧めする。

歴史

最初に電動アシスト自転車を発売したのは1997年、YAMAHAのPASである。

 電動アシスト自転車を乗るときの注意事項

雪道や雨の日の工事用の敷鉄板の上など滑りやすいところで急発進をすると痛い目を見る。 またケンケン乗りをするといきなり急発進してすっ転ぶことがあるので要注意。急発進によって他者に危害を与えてしまえば交通事故となり、損害賠償が請求されることも。

もちろん充電が切れれば駆動装置が全て重量物になってしまい、ただの重たい自転車へと変貌する。
バッテリー残量不十分では変な場所で切れてしまうため、定期的な確認も必要。

バッテリー自体にも寿命があるため、酷使や長期的な使用によってバッテリー容量自体が減っている場合もあるので注意。

いくらアシストされて楽だからといって、ながらスマホは違反です。
事故を起こした場合、多額の損害賠償はもちろん、氏名住所まで特定されてフルボッコになっても自業自得である。交通事故、退学、内定取り消し、懲戒免職、当たり屋、自身の後遺症などリスクだらけである。

 プチ知識

 鉄オタなら分かると思うが、最近のモーター制御は電車のVVVFとほぼ同じ(IPM制御)で、
VVVFチックなモータ音が楽しめる。

ギア付きならトップギアで発進すればよく分かります。非同期から同期になった瞬間が。
 (ボトムブラケット付近にモータがある自転車のほうが分かりやすい)

用語

  • 定格出力
    モーターを普通に回した時に出るパワーのこと。
    日本では電動アシスト自転車の出力はアシスト比のみ定められており定格出力の規定は無い、ただし原動機付自転車に定められている電動機出力の関係から定格出力は事実上0.25kW以下となる。
  • 最大出力
    めいいっぱいペダルを回すなど、一時的に定格を超えて出される力のこと。電動アシストで出力といえば定格を指すのだが、スペシャライズドは最大と表記しているのでわけわからんではある。
  • トルク
    回転力……と言われても今一つピンとはこないところ。どうやら、自転車の世界ではクランクを回転させることで生み出される力の強さを指すらしい。日本の規定は一見すると厳格だが、実はトルク設定はけっこうガバガバである。
  • ミッドドライブ
    クランクやペダル周辺にモーターがある形式のこと。ママチャリから高級ロードバイクまで標準的に使用されている。対はインホイールモーター
  • インホイールモーター
    車軸にモーターがついているタイプのこと。ホイールにモーターとバッテリーをつければ普通の自転車を電動にすることも可能なので簡単に商品化できることが利点なのだが、車輪にかかる負担が重くなることやそれに伴ってパワー強化が難しいことから、一般的な形式ではない。
  • コペンハーゲンホイール
    ホイールにモーターとバッテリーをつける事で、普通の自転車を電動アシストに変えるアイテムのこと。

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関連項目

  • 自転車
  • 原動機付自転車(原付)
  • モペッド
  • 道路交通法
  • アシスト
  • バッテリー
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