風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫 単語

フウライノシレンスリーカラクリヤシキノネムリヒメ

4.2千文字の記事
これはリビジョン 923779 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

からくり屋敷の おひいさま
待ち人来ずして 夢ん中
三年ねむぅて 梅となる
十年ねむぅて 鶴となる
百年ねむぅて 風となる
 千年ねむぅて 何となろ……?

 

不思議のダンジョン 風来のシレン3~からくり屋敷の眠り姫~とは、チュンソフトにより開発された風来のシレンシリーズのタイトルのひとつである。

関連動画のタグとしては『風来のシレン3』が付けられている。タグ検索→風来のシレン3

概要

Wii版は2008年6月5日にSEGAから、PSP版である『風来のシレン3 ポータブル』は2010年1月28日にスパイクから発売された。
PSP版はシレンシリーズ初のPS系ハードでの作品である。

ナンバリングタイトルだけあって今までにない試みが多く取り入れられており、
シレンシリーズでは珍しく長大なストーリーとなっており、それに伴ってキャラクターがリアルな等身の3Dで描かれ、
ストーリーの要所にはムービーシーンが挿入されるなど見た目部分も大きく変化している。
システム上もレベル継続や操作キャラクターの切り替えなどこれまでにないシステムを多く導入しており
全体的にローグライクよりもRPGに近い作品となっている。
しかし、RPG的な部分がローグライクとうまくマッチしなかったためか様々な問題があり
ファンからの評価はかなり悪いものとなっている。
また、多くの量販店で投げ売りされたり、WIN版アスカの価格の反転上昇を招いたりと散々である。

そのため、システム的に3系列と言える作品はないが、4では反省点が生かされた。

ストーリー

砂漠での冒険から1年。久し振りに都に出たシレンは、叔父であるセンセーと再会する。
センセーはシレンに奇妙な形の鍵を見せ、その謂れを語る。
これは伝説のからくり屋敷の鍵。
莫大な財宝が眠るというが、誰もその姿すら見たことがないというからくり屋敷――
その鍵が手元にあると聞き、シレンの中の風来人の血が騒ぎ出す。
こうしてシレンとコッパは、センセーと共にからくり屋敷が隠されているというホウライ山の麓、オオツツキ村を訪れた。
これから始まる冒険が、天地が鳴動する一大事の発端となることも知らずに……。

登場人物

シレン

お馴染み主人公。本作では21歳。
ストーリー重視の本作でも、やっぱり喋らない主人公。今回は基本的に無口。
ただしSFC版であったように一部の選択肢は台詞形式になっている。
今回のストーリーではシレンの両親や祖先についてのエピソードも語られる。

コッパ

こっちもお馴染み、シレンの相棒の語りイタチ。シレンが喋らないため、仲間連れでない時はストーリー進行担当。
お調子者で口の減らない、なかなかイイ性格をしている。
本作ではツンデレな一面を垣間見せたり、タヌキになったりする。タヌキコッパのかわいさはガチ。

センセー

シレンの叔父(母の弟)で、幼い頃に剣術を教えてもらった師匠。十数年ぶりにシレンと再会する。
派手な格好でいい加減な性格の飲んだくれ浪人だが、剣の腕は一流。
独自のポリシーがあるらしく、盾は使わず二刀流で戦う。
意外にも神話や伝承に造詣が深く、ストーリー後半では解説役。
敵が口にした断片的な情報から真相を見破る推理力はキバヤシ名探偵さながらで、
その異常なまでの察しの良さが本作の「電波シナリオ」という評価の一因になっている気がしなくもない。

アスカ

コッパとはアスカ見参以来、シレンとは2以来の再会となる風来の女剣士。24歳の乙女。
もう大人ということで、ござる口調は卒業したらしい。この事実は一部のファンを深く悲しませた。
パーティの常識担当、しっかり者。
二刀流はできないが、特殊な両手用武器を多く使える。もちろん剣+盾装備も可能。

からくり屋敷の少女

ホウライ山の魔物たちを従える謎の美少女。からくり屋敷の番人のような存在に見えるが……?
シレンを以前から知っているような素振りを見せ、1000年の間待っていたと話す。

本作の特徴

根幹部分

ストーリー主導のゲーム展開

今回は比較的狭い範囲の伝承が多かったシレンにおいて、日本神話など実在の複数の伝説をモデルにした
かなり大規模なストーリーになっており、規模自体は最大であるが、それ故にシリーズの世界観から若干浮いている。
また、ストーリー自体もシステム側の都合なのか急展開が多く、終盤にセンセー(一部アスカ)がキバヤシ化する場合もあったりもする。おそらく、急展開ではない本来予定していた通りのストーリーを普通のRPGで作れば高い評価を受けたと思われるだけにこちらも惜しい。

問題なのはストーリーそのものよりストーリー主導になったことによるシステムへの影響で、全体的にRPG要素に引きずられてローグライクに必要な「多くのアイテムがランダムで落ちているダンジョンを死んだらやり直し」という部分が上手くいっておらず、システム面の多くの問題の元凶となった可能性が高い点である。
詳しくは後述するがこれを最も象徴する点として、今までのシリーズではダンジョンで倒れると外に放り出されたり
宿屋で目覚めるシーンがあるのだが3ではダンジョンで倒れるとそのままタイトル画面に戻ってしまう。
要するに失敗すると『死ぬ』のであり、3で潜ってるのは不思議のダンジョンではないと考えることもできる。

レベル継続

不思議のダンジョンでは、1回の冒険ごとにレベルがリセットされるのがお約束。が、本作では基本的にレベル継続、一部のダンジョンのみ突入時にレベル1になる(ダンジョンを出れば元のレベルに戻る)仕様になっている。

不思議のダンジョンシリーズ全体として見ればトルネコ3やポケダンという前例はあったが、シレンシリーズではこれは初の試み。トルネコ3と比べるとレベル自体は体感的に今までのシレンと同じぐらい普通に上昇する。
当然ながらレベルリセット制とはゲームバランスが大きく異なり、「簡単なダンジョンを何周もして経験値を稼げる」ことも可能だが、「逃げプレイで進めてきたためレベルが足りずボスに勝てない」といった状況も発生し得る。
本作のボスには状態異常無効や飛び道具無効などの能力を持つものも多いためある程度レベルは欲しい。
寧ろ問題なのは問題は、ダンジョンのあいまあいまにストーリーを挟むため多くのダンジョンがレベル継続に合わせて細切れで、出現アイテムも範囲が狭いなどの関係で再訪する価値が低くなっている点である。

また、自分のレベルに比して極端に弱い敵を倒した場合得られる経験値は通常より少なくなり、最終的には1になる。
また、レベルの他にちからの最大値を上昇させた場合も上昇分が引き継がれる。最大値が下がって8未満になった場合は8に戻る。

レベル継続ということは当然、ストーリー上で後に突入するダンジョンほど出現する敵も強い。対処するにはレベルだけでなく、鍛えた装備が不可欠である。よって、ストーリー途中でメイン装備を失った場合の痛手は従来作と比べても非常に大きいものの、今回は竜脈があるため装備の修正値と必要最小限のアイテムならリカバリーは容易である
ただ、一部のイベント中は前のストーリーダンジョンに入れないため、変なところで装備を失うと悲惨なことになる場合がある。

パーティプレイ

今までのシレンにも仲間になってくれるNPCは存在したが

仲間が死んでも冒険失敗。シレン狂戦士化→仲間を斬殺は誰もが通る道

・AIがバカ。すごくバカ。ポケダンで言うところの「てがたくこうげき」すらない

・通路に罠でできると仲間がついて来ない

・全員操作という便利なものもある…が、面倒。しかしヤバい敵がいる時は必須

・ほぼ全員操作前提のボス戦はタクティカルコンバット風味で、不思議のダンジョンとは別の面白さ

・特定の床に乗るパズル的なボス戦はパーティプレイならでは。ここはもっと評価されてもいい

・キャラによる性能差・専用装備の存在。PSP版はキャラごとの専用ダンジョンあり

 

難易度の選択

イージーとノーマルから選ぶことができ、ノーマルでは従来通りダンジョン内で死んだら全てを失った状態でセーブされるが、イージーではセーブされない。つまり死んだらリセットして装備を取り戻すことが可能である。イージーを選ぶとセーブデータに【易】の印が付くがとくにデメリットは無い。
本来死亡時のアイテム全消失は「極限状態で全ての手段を惜しまず使用させる」という意味があるのだが、それは従来のストーリーダンジョンのように素潜り前提で持ち込みが救済といったバランスで出来ている場合の話である。
上に書かれている通りシレン3はバランスがRPGに近く、後半は前のダンジョンをクリアした時のアイテムを持ち込む事が前提(=イージーが前提)となっているため道具をロストするとレベルがあっても厳しく、結果的に無駄に立て直しの時間だけがかかってしまうため、今まで通りと思ってノーマルを選んで後悔する人も多かったとか。

後に、4でタグという倒れても装備が高確率で戻ってくるシステムが登場したが殆ど批判対象にならなかったことからも、継続前提のバランスに対して全アイテムロストとというルールを押し込んだ結果の産物であると思われる。

属性・竜脈

・敵の属性:覚えるの大変、一部の敵が鬼畜な強さに

・装備に属性付加

・竜脈でアイテム変化・増殖:変化のみのレアアイテム作りは楽しいが、ひたすら足踏みゲー

どこでもダンジョン

ストーリーを補うために存在する、ストーリーの最序盤でもらえるどこでも入れるダンジョン。持ち込み可
最初は5階までしかないが、シナリオ進行と共に最深階層が増え、ストーリーのクリア後は99階まで潜れるようになる。
ストーリーで装備やアイテムを失ったらここで稼ぐことになる。

問題はこのダンジョンの構造で、ストーリー序盤でもぐれる浅層ではろくなアイテムが出ず、ある程度いった層では多少装備を持ち込んでも厳しいレベルの難易度のためここを稼ぎために使用するのは難しい。
マゼルン系が出るから合成しようと大量の装備を持ち込み、うっかり死ぬ風来人も結構いる。

 

その他のシステム的な要素

・巻物濡らして乾かすと白紙:便利だけど作業ゲーになりがち

・クリア後に当たり前のように肉ダンジョン出現:一切説明なく出るのでシリーズ未経験者置いてけぼり

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

  • ローグライクゲーム
  • 不思議のダンジョン
  • 風来のシレン
  • オニギライズ
  • シレンジャー
  • 風来のシレンシリーズのモンスター一覧
  • 風来のシレンシリーズのアイテム一覧
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/12(金) 18:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/12(金) 18:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP