2分の1の魔法とは (ニブンノイチノマホウとは) [単語記事]

2分の1の魔法（原題：Onward）とは、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作の長編アニメーション映画である。2020年3月13日公開。

概要

基本情報
2分の1の魔法
監督	ダン・スキャンロン
脚本	ダン・スキャンロンジェイソン・ヘッドリーキース・ブーニン
音楽	マイケル・ダナジェフ・ダナ
製作	ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給	ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開	2020年3月13日
上映時間	103分
映画テンプレート

「トイ・ストーリー4」に次ぐピクサーの長編映画であり、オリジナル映画としては「リメンバー・ミー」以来3年ぶりとなる。監督は「モンスターズ・ユニバーシティ」でメガホンを取ったダン・スキャンロン。キャッチコピーは「少しの魔法があれば、世界は変えられる。」

物語の舞台となるのは、かつて妖精たちが暮らし、ペガサスやマーメイドが自由を謳歌していた魔法の世界。しかし、科学技術が進歩するにつれ魔法は消えていき、ペガサスは野良ペガサスに、妖精たちはギャングになってしまった、ユニークな世界観となっている^[1]。

主人公は、そんな魔法が消えかけた世界に暮らす、内気な少年のイアン。自分が生まれる前に亡くなった父に会うため、好奇心旺盛な兄のバーリーと共に、魔法を取り戻す冒険に出ることになる。冒険の中での様々な出来事を通し、主人公の成長や、家族の絆が描かれる。

日本語版の吹き替えは、イアンの声を志尊淳、バーリーの声を城田優が担当する。日本版エンドソングは、スキマスイッチの楽曲「全力少年」が使用される。全力少年の歌詞に込められた「覚悟を決め、全力で行動する事が世界を切り開く」というメッセージと、2分の1の魔法で描かれる「自分を信じて、自分の足で一歩を踏み出す」ことで切り開かれる兄弟のストーリーにおいて、共通の想いが存在することから選ばれたとのこと^[2]。

ストーリー

はるか昔、世界は魔法にあふれていた。しかし、科学が発達し、魔法は消えてしまった。

主人公のイアンは、何をやっても駄目な内気な少年。彼は生まれる前に父を亡くしていたが、父は16歳の誕生日プレゼントとして、手紙と杖を妻に託していた。手紙には、父を24時間だけ復活させる魔法が書かれており、イアンはさっそく父を蘇らせようとする。

しかし、魔法は上手くいかず、父の体は下半身のみが復活してしまう。復活の呪文を完成させるため、不死鳥の石を探すことを決意したイアンは、陽気な兄バーリーと共に旅に出る。タイムリミットは24時間。果たして、二人は父を復活させることができるのか？

登場人物

イアン・ライトフット: 今作の主人公。16歳になったばかり。内気な性格で、何をやっても上手くいかない自分に自信が持てずにいる。生まれる前に亡くなった父に一度でいいから会いたいと思っており、16歳の誕生日に貰った魔法の杖で父親を復活させようとするが、失敗により下半身のみを復活させてしまう。父親を完全に復活させるため、兄のバーリーと旅に出ることになる。
バーリー・ライトフット: 今作のもうひとりの主人公。イアンの兄で19歳。イアンとは対象的に、陽気で好奇心旺盛な性格をしている。一見空気が読めないように見えて、実はイアンをいつも心優しく見守っている。父に会って伝えたいことが一つある。
ワイルデン・ライトフット: イアンとバーリーの父親。イアンの16歳の誕生日プレゼントとして、魔法の杖と手紙を託した。魔法によって復活するかと思いきや、下半身のみが復活してしまい、会話ができない状態になっている。