もしかして:BMW、BLT |
BNWとは、
- 1993年、中央競馬のクラシック三冠路線でライバルとして争った3頭の競走馬、ビワハヤヒデ、ナリタタイシン、ウイニングチケットの総称。由来はそれぞれの頭文字から。
- 競走馬を擬人化したメディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』において、1. の3頭をもとに擬人化した3人の総称。
- Civ5BNW(Sid Meier's Civilization V: Brave New World)。
- Black 'N' White(Black and White)の略。白黒イラストのこと。
- ACBNW(アーマード・コア ブレイブニューワールド)。
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』に登場する、ニコニコモーターズ(当ニコニコ動画とは無関係)が製作したBMWの類似商品→フュラーリテスタオッサンドナイシテマンネンの記事を参照
本項では1.と2.について記す。
1の概要(競走馬)
93年、日本ダービー
3頭とも1990年に生まれた牡馬で、1993年のクラシック三冠を分け合ったライバル。BNWはビワハヤヒデ(Biwa Hayahide)、ナリタタイシン(Narita Taishin)、ウイニングチケット(Winning Ticket)の頭文字と自動車メーカーのBMWをかけて名付けられた。新平成三強とも呼ばれる。
3頭の概要
詳細は各記事を参照されたし。勝鞍はクラシック三冠レース以外時系列順で重賞のみ。
ビワハヤヒデ(B)
父:シャルード 母:パシフィカス 母父:Northern Dancer
勝鞍:菊花賞(1993)、デイリー杯3歳S(1992)、神戸新聞杯(1993)、京都記念(1994)、天皇賞(春)(1994)、宝塚記念(1994)、オールカマー(1994)
芦毛の牡馬。いわゆる持込馬。馬産地としては非常に珍しい福島県産馬。半弟に三冠馬ナリタブライアンがいる。顔がでかい。
ナリタタイシン(N)
父:リヴリア 母:タイシンリリイ 母父:ラディガ
勝鞍:皐月賞(1993)、ラジオたんぱ杯3歳S(1992)、目黒記念(1994)
鹿毛の牡馬。父リヴリアの初年度産駒。馬としては遅生まれの6月生まれ。
ウイニングチケット(W)
父:トニービン 母:パワフルレディ 母父:マルゼンスキー
勝鞍:日本ダービー(1993)、弥生賞(1993)、京都新聞杯(1993)
黒鹿毛の牡馬(のちに騸馬)。1994年リーディングサイアーとなるトニービンの初年度産駒。
対決の歴史
クラシック前まで
ビワハヤヒデは新馬戦で大差をつけて圧勝。初重賞となるデイリー杯3歳S(GIII)も余裕の勝利。続く朝日杯3歳Sでは2着に敗れるもののクラシック戦線の本命馬として名乗りを上げた。
ウイニングチケットも新馬戦、条件戦、オープン戦と3連勝を決め、ビワハヤヒデに次ぐ有力馬として名を上げた。
ナリタタイシンは2戦目で初勝利したが福島3歳Sや千両賞では2着に敗れた。しかしその後のラジオたんぱ3歳Sでは1着。徐々に力を蓄えていった。
タイシンとチケットは皐月賞の前哨戦である弥生賞で直接対決。結果はウイニングチケット1着、ナリタタイシン2着。
クラシック戦線
第1戦となる皐月賞では、ウイニングチケット(1番2.0倍)→ビワハヤヒデ(2番3.5倍)→ナリタタイシン(3番9.2)の人気順。タイシンがあまり勝ててないことからやや落とす形となった。しかしゴール寸前でナリタタイシンが2頭を差し切ってクビ差で勝利。ハヤヒデ・チケットの2強と目されていたところにタイシンが入って3強となった。
第2戦は日本ダービー。この年は記念すべき60回目の開催であった。人気順は前回同様(W→B→N)でオッズは3.6→3.9→4.0。評価は3分することとなった。ハヤヒデ・チケットは先行~中段から、タイシンは後方から様子を伺う形で進行し、最終直線では3頭が伸び切ってゴールイン。最後の最後で根性を見せたウイニングチケットがダービーを制した。その鞍上の柴田政人騎手は19回目の正直で悲願のダービー制覇となった。
それぞれ神戸新聞杯(B)、高松宮杯(N、2着)、京都新聞杯(W)を挟んで第3戦は菊花賞。2回とも惜敗したハヤヒデは夏の間に鍛え直しての挑戦となった。オッズはB(2.4)→W(2.8)→N(11.1)と、ここで初めてビワハヤヒデが逆転。ナリタタイシンは夏の間(高松宮杯後)に肺出血を患いぶっつけ本番なこともあり人気を落としてしまった。結果はビワハヤヒデがレコード勝ち。チケットは善戦したが最後に大きく引き離され3着。タイシンは全くいいとこなく17着と大敗した。
その後
ビワハヤヒデはその年の末にトウカイテイオーと有馬記念で対決。奇跡の復活を遂げた彼に次ぐ2着。これらの実績で年度代表馬、最優秀4歳牡馬に選ばれた。その後も京都記念からオールカマーまで4連勝。三冠馬へ突き進む弟ナリタブライアンとの有馬記念での対決も注目されたが天皇賞(秋)で屈腱炎を発症していることが判明して引退。兄弟対決は幻に終わった。しかし春の連勝が評価され1994年の最優秀5歳以上牡馬に選ばれた。
ナリタタイシンは目黒記念で復活を遂げるも天皇賞(春)ではビワハヤヒデに敗れ、その後骨折や下痢を起こすなど体調面で不調が続いた。BNW久々の対決が期待された天皇賞(秋)も屈腱炎を発症して辞退。1年以上のブランクを経て翌年宝塚記念に出走したがライスシャワーの悲劇の裏でシンガリ負け。その後に屈腱炎を再発して引退となった。
ウイニングチケットはジャパンカップに出走。古馬もいる中で3着と善戦したが有馬記念では先述の奇跡の復活劇の裏で11着と大敗。そのあとは海外遠征を計画していたが体調不良で頓挫。7月にようやく復帰するも柴田政人騎手は落馬事故がもとで引退、その後2回のレースもビワハヤヒデに勝つことができずに天皇賞(秋)で屈腱炎を患い引退となった。
古馬となってからはタイシンとチケットは(重賞勝ちはあるとはいえ)あまりいい成績を残せず、ハヤヒデは圧倒的な成績を残したものの長く活躍することはできなかった。またタイシンが辞退した天皇賞(秋)でハヤヒデとチケットが故障引退を余儀なくされたことにより、BNWのそろい踏みも叶わなかった。
その後3頭は種牡馬入り。チケットだけがどうにか子孫にGIの勝ち馬を出すことができた(レイパパレ)以外はあまりいい成績は出せなかった。種牡馬を引退した後もなんだかんだで長生きし、ビワハヤヒデとナリタタイシンは30歳(2020年没)、ウイニングチケットに至っては33歳(2023年没)まで存命であった。
2の概要(ウマ娘)
競走馬を擬人化した作品『ウマ娘 プリティーダービー』では全員が実装されている。チケットが大ボケ、ハヤヒデがまとめ役兼小ボケ、タイシンがツッコミといった漫才トリオみたいな日常。それでもライバルであり、かけがえのない友人である。
CD「STARTING GATE 11」では3人のボイスドラマ、各々のソロ曲、ユニット曲「春空BLUE」と全体曲「うまぴょい伝説」が収録されている。
アニメ1期のBDBOXに収録されているOVA「BNWの誓い」では3人が主人公となって話が進む。
ゲームのメインストーリー3章はウイニングチケットを軸として話が進む。「涙ひかって明日になれ!」は3人が歌唱する楽曲である。
3人の概要
詳細は各記事を参照されたし。ここに記載されている誕生日は実馬の誕生日でもある。
ビワハヤヒデ(B)
誕生日:3月10日 身長:171cm 体重:増減なし スリーサイズ:B93/W61/H88 CV:近藤唯
理論派のウマ娘。顔がでかいとか頭でっかちとかは禁句。史実で半弟だったナリタブライアンは妹ということになっている。
育成ウマ娘としては☆3で実装。実装時はアニメ2期最終回直前だった。
ナリタタイシン(N)
誕生日:6月10日 身長:145cm 体重:計測拒否 スリーサイズ:B69/W50/H73 CV:渡部恵子
尖った態度のウマ娘。小柄で華奢。ローディングの1コマではその体型を心配されている。ウマ娘のなかで最も遅生まれ(多くは3月~5月生まれ)。
育成ウマ娘としては☆3で実装。3人の中では一番最後に実装された。
ウイニングチケット(W)
誕生日:3月21日 身長:157cm 体重:増減なし スリーサイズ:B88/W57/H85 CV:渡部優衣
うるさい感情豊かなウマ娘。濁点が全文字につくぐらいに感動して泣くことが多い。日本ダービーに強い思い入れがある。
育成ウマ娘としては☆1で実装。3人の中では初期から実装されており、入手難易度も低い。
対戦成績(3頭のうち2頭以上が走ったレース)
競走名をクリックすると各動画へ行けます(オールカマーはニコニコになかったのでYouTubeのリンク、弥生賞は動画が見つからず)
レース | ビワハヤヒデ | ナリタタイシン | ウイニングチケット | 参考:優勝馬 |
---|---|---|---|---|
弥生賞 | - | 2着 | 1着 | |
皐月賞 | 2着 | 1着 | 4着 | |
日本ダービー | 2着 | 3着 | 1着 | |
菊花賞 | 1着 | 17着 | 3着 | |
有馬記念 | 2着 | - | 11着 | (トウカイテイオー) |
天皇賞(春) | 1着 | 2着 | - | |
オールカマー | 1着 | - | 2着 | |
天皇賞(秋) | 5着 | - | 8着 | (ネーハイシーザー) |
関連動画
競走馬
ビワハヤヒデ
ナリタタイシン
ウイニングチケット
2010年に久々の再会(ビワハヤヒデ・ウイニングチケット)
ウマ娘
関連静画
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
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