概要
2022年9月23日の西九州新幹線暫定開業に伴い長崎本線の特急かもめ は江北駅（新幹線開業と同日に肥前山口駅より改称）から佐世保線を走り、武雄温泉駅で西九州新幹線に接続する特急リレーかもめに移行するため、西九州新幹線に接続せず、佐世保線に直通しない長崎本線の特急列車としてかもめ から分離して誕生する。
運行区間・本数は新幹線開業前の特急かもめ が博多～長崎間22往復だったのが、特急かささぎは博多～肥前鹿島間に7往復となる（下り1本は門司港発、上り1本は吉塚行き）。なお、運行開始から3年後には5往復に減便される予定となっている。
これにより、肥前鹿島駅以北の特急列車は（肥前鹿島駅始発上り特急かもめ というのもあったため）22.5往復→7往復に、以南の特急列車は22往復→0往復（ただし観光列車としてふたつ星4047が運行される）となる。
また、佐賀駅発着のかもめ もかささぎになり、下り1本（小倉発）、上り平日2本・土休日3本が設定される。
なお、リレーかもめ・みどり ・ハウステンボス が西九州新幹線に接続する特急となる関係で号数を統一したため、混乱を避けるためにかささぎの号数は全て3桁となっている。運行区間で号数を変えており、100番台は肥前鹿島発着、200番台は佐賀発着となっている。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ開催時に運行される江北行きの臨時特急は90番台が設定される（2019年まで、肥前山口行きのかもめ として設定されていた臨時特急の代替）。
上りの朝ラッシュ時は佐賀始発のかささぎの後に肥前鹿島始発のかささぎを続行で走らせるように一部ダイヤを変更しており[1]、佐賀駅から自由席に乗車する利用客にも配慮したダイヤ設定となっている。
また下りの朝ラッシュ時もリレーかもめ9号（以前のかもめ 101号）の前にかささぎ101号を設定することで、門司港駅〜博多駅〜佐賀駅間の特急利用客需要増に対応する。
他にも深夜の下り201号（以前のかもめ 103号）はきらめき 9号を統合するため、博多駅での乗り換えが解消される。
運行形態
- 会社：JR九州
- 列車種別：特急
- 運用線区：鹿児島本線・長崎本線
- 運行区間：
- 使用車両：885系・787系・783系
- 885系編成図（105・113・104・110号）
（※104号は博多→吉塚間はグリーン車自由席、普通車自由席）1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 G | 指 指定席 自由席 自由席 自由席 自由席 - 787系6両編成図（101・201・106・202号）
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 DX,G│個4 指定席 自由席（B） 自由席 自由席 自由席 - 787系8両編成図（103・107・109・111・108・112・114・204・252号）
（※204号の3号車は平日は自由席）1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 DX,G│個4 指定席 指定席 自由席（B） 自由席 自由席 自由席 自由席 - 783系編成図（102号）
※DXはDXグリーン席、Gはグリーン席、個4は4人用グリーン個室、Bはボックスシートあり。1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 G | 自 自由席 自由席 自由席 G | 指 指定席 自由席 自由席 - 備考：2022年9月23日ダイヤ改正時（252号は10月1日以降[2]）
停車駅
| 駅名 | 門 司 港 駅 |
門 司 駅 |
小 倉 駅 |
戸 畑 駅 |
黒 崎 駅 |
折 尾 駅 |
赤 間 駅 |
福 間 駅 |
香 椎 駅 |
吉 塚 駅 |
博 多 駅 |
二 日 市 駅 |
鳥 栖 駅 |
新 鳥 栖 駅 |
佐 賀 駅 |
バ ル ｜ ン さ が 駅 |
江 北 駅 |
肥 前 鹿 島 駅 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 101号 [門司港→肥前鹿島] |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | － | － | ● | ● | ● | ● | ● | － | ● | ● |
| 102・103・105－114号 [博多～肥前鹿島] |
● | ▲ | ● | ● | ● | － | ● | ● | ||||||||||
| 104号 [肥前鹿島→吉塚] |
● | ● | － | ● | ● | ● | － | ● | ● | |||||||||
| 201号 [小倉→佐賀] |
● | ● | ● | ● | ● | － | ● | － | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
| 202・204・252号 [佐賀→博多] |
● | － | ● | ● | ● |
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ開催時はバルーンさが駅に臨時停車する列車がある。
列車名の由来
佐賀県の県鳥であるスズメ目カラス科の鵲（かささぎ）から、ただし佐賀県では鵲の事を「カチガラス」と呼ぶ事が多い。
年表
2022年9月 西九州新幹線開業のダイヤ改正で門司港・吉塚・博多～肥前鹿島間ならびに小倉・博多〜佐賀間に特急かささぎが設定。
関連動画
関連項目
脚注
- *設定前は佐賀発吉塚行きのかもめ 104号（平日のみ運転）が存在していた時間に、佐賀発博多行きのかささぎ204号と肥前鹿島発吉塚行きのかささぎ104号を設定し直している（どちらも毎日運転）。ちなみに平日のみ運転から土休日も運行するように変更されているが、これはその前を走る列車がみどり（リレーかもめ）2号であり、長崎・佐世保双方からの始発列車となるため、佐賀県内の駅で自由席に乗車不可能になるのを回避しようとした結果とみられる。
- *9月23日〜25日は885系で運行されていた。
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