ギロちんとは、ティアムーン帝国物語に登場する愛くるしいマスコットキャラクターである。
アニメ版のCVは長谷川玲奈。
概要
ギロちんそのものを解説する前に、そもそもティアムーン帝国物語とはどういった物語であるかをかいつまんで説明する。
この物語、冒頭で革命を起こされた帝国の姫君が処刑されるのである。
処 刑 さ れ る のである。大事なことなので
何しろこの物語のサブタイトルは「〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜」なのであるからして当然といえば当然なのだが。
そして処刑された時点から数年前に巻き戻り転生を果たした姫君が、処刑の運命を回避するために東奔西走(?)する、王道を行く転生(というか逆行)モノコメディなのである。
そしてこの姫君、サブタイトルにあるように一度目の世界線ではギロチンで処刑されたのである。
そのため当然ながらこの姫君、ギロチンに対して非常に強いトラウマを抱えている。
ギロちんはそんな姫君……ミーア・ルーナ・ティアムーンの強いトラウマが脳内で具現化した恐怖の象徴マスコットキャラクターなのである。
立身出世の軌跡
もともとはコミカライズ版ティアムーン帝国物語において、ミーア姫が「これまでのように散財を続けていては、ギロチンが一歩ずつ迫ってくる…!」という強い危機感を抱いた時に死の象徴として思い浮かべた、想像の産物として登場したものであった。
…その割にその姿は「ふにふにしたギロチンに手足が生えたものが、気さくな雰囲気でスキップしながら近づいてくる」というゆるっゆるなものであったが。
なお、別にこのギロちん自体はミーア姫に敵愾心を抱いたり、積極的な殺戮行動に出ようとするようなことは全く無く、明るくピースをしたり大笑いのしぐさを見せたりするなどその行動自体は至って温和。
攻撃的な行動はせいぜいが逃走するミーア姫にスキップで迫ってきたり、乗馬中の姫に全力ダッシュを仕掛けてきたりするなど程度で、どちらかというと「ただそこにいる(=想像に浮かぶ)だけで姫が勝手に怖がっている」という図式のほうがより近い。
しかし、ギロちんの登場シーンではミーア姫は何らかの改心を見せたり運命の分岐点に立っていたりすることが多く、「ギロチン回避のため姫が真っ当な危機感を抱いている象徴」としてこの上なく使いやすい存在であった。
そう、使いやすすぎたのだ。
そしてこのティアムーン帝国物語が舞台化された際に行われたキャラクター人気投票において、これまでは愛称のひとつであったギロちんの名称が公式で採用され、なんと人気投票第4位となる快挙。大丈夫かこの帝国
その人気と知名度と「見るだけでティアムーン帝国物語をわかりやすく象徴するアイテム」という抜群の使いやすさにより、その流れで公式からマスコットキーホルダーがグッズ化。
さらに続いて書籍版の挿絵に逆輸入された。コミカライズ版と同じくイラスト畑の範疇ということもあるため、ここまではわかる。だが奴は…弾けた。
なんと、舞台版第2弾(通称ティアステ2)にも堂々登場したのだ。それも書き割り背景とかではなく、役者付きである。演劇史において「役者が演じたギロチン」などこれまであっただろうか。
関係者いわく「原作人気第4位のキャラクターなので、出さないわけにはいかなかった」とのこと。力を入れるところの判断が完璧である。
そして待望のアニメ化の際にはコミカライズ版より早い登場タイミングとなる第1話に専属CVまでつけて登場し、他媒体版から知っている読者を抱腹絶倒させた。シャベッタァァァァ
1人(?)のギロチンが駆け上ったサクセスストーリー、この行先はどこへ続いているのか。是非ご注目いただきたい。
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関連項目
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