マドンナジャパンとは、野球日本代表「侍ジャパン」の女子代表の通称である。2016年、WBSC女子ワールドカップで5連覇を達成した。
概要
そもそも、日本では野球日本代表の通称として「侍ジャパン」の愛称が世代別チームを問わず用いられている。
女子野球については、2008年に日本で開催された第3回IBAF女子野球W杯の会場が愛媛県松山市の松山中央公園サブ野球場(愛称:マドンナスタジアム)であったことにちなみ、当時から「マドンナジャパン」と呼称されるようになった。
マドンナジャパン(呼称される以前を含む)の軌跡
回次 | 開催年 | 開催国(開催地) | 優勝国(括弧は準優勝) | 日本の成績 | 備考 |
1 | 2004 | カナダ | アメリカ | 準優勝 | |
2 | 2006 | 台湾 | アメリカ | 準優勝 | |
3 | 2008 | 日本 | (カナダ) | 優勝 | 初優勝。マドンナジャパンの愛称が付く |
4 | 2010 | ベネズエラ | (オーストラリア) | 優勝 | |
5 | 2012 | カナダ | (アメリカ) | 優勝 | プロ選手が初参戦 |
6 | 2014 | 日本 | (アメリカ) | 優勝 | 二度目の日本開催 |
7 | 2016 | 韓国 | (カナダ) | 優勝 | 主催:IBAF→WBSC |
優勝回数 | 5回 |
第5回大会から女子プロ野球選手が参加することになった。この時、女子プロ野球は3年目を迎えていたが、まだまだアマチュアのレベルの方が高いと信じられていた。しかし、2012年4月21日に行なった壮行試合2連戦において、日本代表がプロ選抜チームに1-6、0-9と大敗を喫したことがプロ参入のきっかけになったとも言われる。
当初、合宿を経験して来た候補の中にプロが途中参戦することで、双方に遠慮や微妙な壁があったようである。しかし代表常連同士が顔を合わせることや、代表からプロ入りする選手も多い(更に、その選手が再び代表に選出される)ことから、既にプロアマの壁はなくなっている。
主な代表選手
プロ経験者(代表選出時アマチュア・元プロを含む)
投手
- 磯崎由香里・・・3連覇の立役者で、MVPを獲得。2015年に埼玉アストライア入団。
- 里綾実・・・4連覇、5連覇達成時の2大会連続MVP。アマ時代の第2回大会から代表選出。2013年レイア入団。
- 中島梨紗・・・投手として2回大会から選出。チームメイト、首脳陣から絶大な信頼を得ていた。プロを2015年限りで引退し、第7回大会は投手コーチとして帯同。
野手
- 厚ヶ瀬美姫・・・高校時代に第3回大会の代表として出場。ベストナイン常連。プロ発足時に兵庫ディオーネの前身チームに入団。第5回大会は代表として招集されるも、肩の脱臼のため出場辞退。
- 川端友紀・・・強肩巧打の遊撃手。兄は東京ヤクルトスワローズ川端慎吾。
- 出口彩香・・・好守の遊撃手。第3回大会でベストナインに選出。2015年に京都フローラ入団。
- 中野菜摘・・・高校時代、同級生の厚ヶ瀬より先に第2回代表に選出。尚美学園大学を経て埼玉アストライアへ入団
- 三浦伊織・・・走攻守三拍子揃った京都フローラの外野手。2014年はプロのリーグ戦で打率.500を達成。
アマチュア
投手
野手
- 新井純子・・・第5回大会時の最年長。第2回大会から選出され続けたベテラン。
- 志村亜貴子・・・第5回大会から代表主将。第2回大会から代表選出。
- 西朝美・・・リードとパワフルなバッティングでチームを引っ張った。立派な体格を前にした古田敦也がワイプで真顔になる画像で有名。左膝に爆弾を抱えており、2014年大会を最後に代表引退。自身のチームを持つ。
- 六角彩子・・・鉄壁の三塁手。第4回大会のMVP。ベストナイン常連。
- 今由起子・・・同じ北海道出身の志村とともに第2回大会から選出され続けているベテラン。勝負強い打撃で、第5回大会の打点王
スタッフ
- 大倉孝一・・・第4回大会まで代表監督。新谷博監督を挟み、第6回大会より監督復帰。
- 新谷博・・・埼玉西武ライオンズに在籍した元プロ。女子硬式野球の強豪・尚美学園大学の監督を務める。第3回大会では投手コーチ。第5回大会の代表監督として3連覇に導く
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関連項目
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