山崎隆造単語

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山崎隆造（やまさき りゅうぞう）とは、元プロ野球選手である。

概要

1958年4月15日生まれ。広島県広島市出身。

崇徳高等学校に進学。3年時に主将を務め、1番ショートとして春の甲子園大会に出場、優勝を果たし超高校級の選手と注目を集めた。夏の甲子園大会にも出場したが、こちらは3回戦で敗退している。

1976年ドラフト会議にてドラフト1位で広島東洋カープから指名され入団。

入団2年目の1979年シーズン途中、古葉竹識監督からの指示があり、右打からスイッチヒッターに転向。1980年は75試合に出場と順調に出場機会を増やしていき、15盗塁を記録した。

だが、1981年のオープン戦、ファールフライを追ってコンクリートフェンスに激突し右膝の皿を粉砕骨折。選手生命が危ぶまれる大怪我を負ったが、割れた膝の皿をかき集めワイヤーで固定するという前例の殆どない手術を行い、無事成功。その後、丸1年をリハビリに当てた。

1982年に復帰すると、セカンドや外野手として86試合に出場。心配された走塁面も14盗塁と健在っぷりをアピールした。

1983年、外野手のレギュラーに定着し、初めて規定打席に到達。打率.305、6本塁打、34打点、26盗塁をマーク。

1984年、全試合に出場し打率.319、39盗塁を記録し、初のベストナインとゴールデングラブ賞に選出された。

1985年、シーズン通して首位打者争いに絡み、打率.328(セ・リーグ4位)、35盗塁を記録し、2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞に選出。

1986年はやや成績を落としたが、1987年・1988年と2年連続でゴールデングラブ賞を受賞。

1990年以降は内野手として出場する機会が増え、1991年には打率.301、50打点をマークし6年ぶりとなる打率3割超えを達成、サードとして初めてベストナインに選出された。

1993年、98試合に出場したが、この年限りで現役を引退。

引退の翌年から広島で守備・走塁コーチや二軍監督などの役職を長らく務め、2011年まで務めた。

退団後は解説者・評論家として活動。この他、広島東洋カープジュニアチームの監督を努めている。

人物・エピソード

走攻守三拍子を高いレベルで持ち合わせ、高橋慶彦とともに機動力野球を象徴する存在として活躍したカープ黄金時代の2番打者。

プロ入り後に習得した左打だが、打撃成績は左打席のほうが良い年も多かった。

選手生命を危ぶまれる大怪我を負ったが、1984年から6年連続で全試合に出場するなどタフさも持ち合わせていた。

ロックバンド「くるり」の岸田繁がカープファンになったきっかけの選手でもある。

通算成績

打撃成績

通算:15年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	1531	5745	4946	683	1404	88	477	228	217	25	527	29	722	74	.284	.355

獲得タイトル

• ベストナイン：3回（外野手部門：1984年、1985年、三塁手部門：1991年）
• ゴールデングラブ賞：4回（外野手部門：1984年、1985年、1987年、1988年）

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関連項目

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