殺せばいいんだっピね!とは、漫画『タコピーの原罪』の13話に登場する台詞である。
概要
台詞が含まれるコマでは、宇宙人のタコピーがロケットに乗って「ドドドドドドド」と窓の外へ飛び立とうとしている。煙にはキラキラした光がついており、なんともメルヘンチックな場面が描かれている。
ただし、タコピーの台詞は雲形の吹き出し・ポップ体で「殺せばいいんだっピね!」という似つかわしくないものになっている。
その手前には、血まみれの死体を足元に置いて、涙を浮かべながら呆然とその様子を見ている女の子が映っており、さらに異様な様子となっている。
あまりにも奇怪なコマであるため、タコピーの原罪を語る際に話題に挙げられることがある。
経緯
この項目は、『タコピーの原罪』のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
高校生の雲母坂まりなは、精神的に不安定な母親とともに荒んだ生活を送っていた。その中でハッピー星人のタコピーと会い、彼の強引な行動の結果とはいえ、小学校ぶりに会った東直樹に惹かれることになる。直樹が医者の息子であったことから、母親も気をよくして親子の関係も修復されつつあった。
しかし、まりなが小学校のころにいじめ、自殺未遂にまで追い込んでしまった久世しずかが転校生として戻ってくると、東直樹は小学校のころから惹かれていたしずかに心を奪われてしまい、まりなと別れることになる。家に帰ってそのことを着飾った上機嫌の母親に告げると、母親は取り乱し、割れた瓶の破片をまりなに向けてしまい…。
タコピーが戻ってくると、まりなが母親の死体を抱えて「ごめんなさい…」「小4のときちゃんと殺さなきゃだった 久世しずかを…」「ママ 一人にしないで」と涙を流していた。このまりなの発言を聞いていたタコピーが発したのが当記事の台詞である。ハッピー星にある大ハッピー時計を使えば小学校4年生のころに自分が時間移動し、久世しずかを殺すことができると考えていたのだ。
この時点でのタコピーは、「"殺す"?ってすれば まりなちゃんハッピーだっピね!」と笑顔で言っており、そもそも「殺す」という言葉が何を指すのか理解していなかった。
直前のコマでは、一人になりそうだったまりながタコピーに手を差し出そうとしていたが、状況を何も理解せずタコピーが解決のために去ってしまったことで、まりなの微かな生きる希望も絶ってしまった。その後のコマで、まりなは割れたガラス瓶を首の横に持っている。
関連静画
関連リンク
関連項目
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