BEC819系とは、交流形架線式蓄電池電車である。
概要
JR九州が気動車の置き換えを目的に開発した蓄電池車両で、DENCHA(DUAL ENERGY CHARGE TRAIN)の名称がある。
ベースとなっているのは817系で、開発に際しての試験は817系を改造して行われた。
交流区間ではベースとなる817系と同様に架線からの交流電力にて走行するが、非電化区間ではパンタグラフを下ろして蓄電池で走行する。また、ブレーキ時には回生ブレーキにより蓄電池を充電する。電化区間では走行中や停車時に充電を行う。
また、305系で採用されているドアの開閉ボタンを「スマートドア」として採用している他、ドア上部に液晶画面を配置し停車駅や乗換案内などを実施する。また100番台・300番台にはドア付近にカメラが取り付けられており、運転席のモニターで乗客の乗降を確認することができる。
編成は2両編成。2016年4月に1編成を用いて試験運転を開始し、2016年秋に営業運転を開始。2017年春に0番台6編成12両を追加投入された。さらに、2018年頃から0番台の一部編成を100番台に順次改造され、2019年3月には香椎線用として300番台が11編成投入された。
なお、JR東日本が男鹿線に導入するEV-E801系はこのBEC819系をベースにカスタマイズされた車両である。
運用
- 筑豊本線:若松駅~桂川駅間/篠栗線:全線(若松線・福北ゆたか線)
0番台・100番台(Z001 - Z005・Z106・Z107)
若松線に乗り入れる全ての列車。運用によっては福北ゆたか線経由で博多駅まで乗り入れることもある。 - 香椎線:全線/鹿児島本線:香椎駅〜博多駅間
300番台(Z301 - Z311)
2020年より鹿児島本線直通列車が追加された。また入出庫のため竹下駅まで回送運転される。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
JR九州の近郊形電車 |
811系─813系─815系─817系─BEC819系―821系 |
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