ジョゼ・モウリーニョとは (ジョゼモウリーニョとは) [単語記事]

ジョゼ・モウリーニョ（José Mário dos San tos Félix Mo urinho, 1963年 1月26日 - ）とは、ポルトガルのサッカー指導者である。

あえてメディアや他チームに対し攻撃的なコメントをすることで有名で、自身を「スペシャル・ワン（特別な存在）」と公言してはばからない。

概要

プロとしてのサッカー選手のキャリアは無く、若い頃から監督を目指す。ユースのコーチなどを経て、ボビー・ロブソン監督の通訳スタッフとしてスポルティング・リスボン、ポルト、バルセロナに在籍し、2000年からベンフィカで監督としてのキャリアをスタートさせる。その後ウニオン・レイリアの監督に就任。2002年には低迷していたポルトに監督として就任し、その年にリーグ戦、カップ戦、UEFAカップの3冠を達成。翌2003-2004シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグを制する。

その実績を買われ、2004年にイングランド・プレミアリーグのチェルシーの監督に就任。途中辞任する2007年までにプレミアリーグ2連覇など多くのタイトルを獲得した。

2008年にイタリア・セリエAのインテルの監督に就任。2009-2010 シーズンにはセリエA、コッパ・イタリアを制するとともに、チェルシー、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンなどの各リーグ王者を破り、クラブの45年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献。イタリアのクラブとして初となる3冠を達成した。これによりモウリーニョは異なるクラブでUEFAチャンピオンズリーグを制した3人目の監督となる。

2010年スペイン・リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリーの監督に就任。2011-2012 シーズンにライバルであるバルセロナを振り切りリーグ優勝を果たすと、欧州3大リーグ（イングランド・イタリア・スペイン）を全て制した初の監督となった。しかしながら翌シーズンは一部選手やマスコミとの確執を抱えリーグ戦は序盤低迷（最終的に2位）、UEFAチャンピオンズリーグも3年連続のベスト4にとどまり無冠に終わる。このシーズンを最後に契約を解除、退団。

2013年にイングランド・プレミアリーグのチェルシーに復帰を果たした。

パーソナリティ

とにかく、そのメディア受けを避け得ない我の強さは賛否両論を巻き起こしており、中でも相手チームや審判への挑発的・攻撃的な舌鋒は度々批判の対象となっている。
もっとも、その尊大な態度・発言も、メディアの関心を自らに向け選手への批判・非難をそらせる、あるいは味方選手やファンのモチベーションを上げるパフォーマンスとなっている側面もある。（無論、ただの結果論という見方もある）

監督としての戦術は、特に好みの戦術を一貫するスタイルではなく、基本は奪取力を優先した実利的でオーソドックスなチームをベースに、相手を研究したうえで長所を潰していくスタイルを主に用いる。

モウリーニョ発言集

「私のことを横柄だとか傲慢だとか言って揶揄しないでほしい。私はUEFAチャンピオンズリーグを優勝した監督。私は特別な存在（スペシャル・ワン）だ。」

―1回目のチェルシー監督就任後、初の記者会見にて　　

「イングランドで私は自分をスペシャル・ワンと称した。ありがたいことに、その後もすべてがうまくいった。気に入られるかはともかくとして、私は、イングランド、イタリア、スペインのリーグを制した唯一の監督になった。よって私はジ・オンリー・ワンと呼ばれるべきなんだ。」

―レアル・マドリーでのリーグ制覇後の記者会見にて　　