テレビゲーム6 単語

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テレビゲーム6とは、任天堂から初めて発売された庭用据え置きゲーム機である。

概要

本体画像

1977年7月発売。正式名称は「カラーテレビゲーム6」で、名前のとおり6種類の内蔵ゲームカラーの画面で遊べる。ゲーム内容自体は「PONG」を良した「バレーボール」「ホッケー」「テニス」の3種類だが、それぞれにシングルダブルスがあるので6種類となる。詐欺とか言っちゃダメだよ。

CPUは搭載しておらず、集積回路(LSI)でゲームを制御する。LSI開発三菱電機である。元々は米国のシステック社(LSIによる電卓ゲーム機を製造していた電卓メーカー)向けに開発されていたゲーム用のLSI(いわゆるPONG良したゲームが遊べるもの)だった。その後76年のシステック社経営不振により宙ぶらりんになった企画を、三菱電機任天堂に持ちかけたかたちである(ちなみに当時の任天堂は、ビデオプレイヤーと映写機を応用したアーケードゲームや、太陽電池を応用した「光線銃シリーズなどの遊具、玩具に製造販売していた)。

本体の左右にはパドルコントローラ(つまみ)、ん中に電スイッチゲーム選択スイッチ、左右のラケットサイズボールスピード、シングルダブルスの選択スイッチがついている。

このテレビゲーム6よりも遊べるゲームが多く、コントローラーの取り外しが可な「テレビゲーム15」も同時発売されている。テレビゲーム15では上述のもの以外に射撃ゲームピンポンと、前述のゲームのA/Bモードが選べる。やっぱり詐欺じゃないかなぁ。
値段はテレビゲーム6が9800円、テレビゲーム15が15000円である。

スマブラforWiiUプレイ画面

大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U」では、テレビゲーム15がアシストフィギュアとして参戦、テニスBが登場しプレイヤーを援護する。この登場によってXで登場した「シェリフ」(1979年)を抜いて最古のスマブラ参戦キャラとなった。

1万円を切るという衝撃

この2つのゲーム機実は内部基は全く同じであり、テレビゲーム6は本体の構造上、全てのゲームが選択できないようになっているだけである。これは「9800円という値段で興味を引きつけ、お得な値段で多くのゲームが遊べる方を買わせる」という思惑と、「9800円という価格で競合相手を牽制する」という狙いがあった。

実際テレビゲーム6の9800円という価格設定は売れば売るほど赤字になるという思い切ったバクチだったが、6、15を合わせた売上げは商業的に見事成功した。その半分以上の売り上げはテレビゲーム15によるものである。

ゲーム機テレビの周辺機器であり、玩具会社ではなく将来的には家電業界が作るもの(価格もそれ相応になる)」という認識が強かった当時において、ゲーム機の価格が1万円を切るというのは衝撃的だったようで、発売のニュースは当時の日経産業新聞一面を賑わした。

多くの玩具会社がこれに乗じ、エポック社システム10-M2バンダイTVジャック1000トミー工業「TVファン601」など1万円を切るゲーム機が次々と発売された。当時は海外輸入品も合わせると山ほどの庭用PONGマシン(中には松下東芝など家電メーカーが発売したものも)が発売される一大ブームだったが、任天堂のテレビゲーム15はその中でもよく売れた。

その後のゲーム機市場は次第に飽きられ、ビデオゲーム戦場アーケードへと移っていったが、1978年の「ブロック崩し」登場により、家庭用ゲーム市場は新たなブームに沸くことになる。

初期型と後期型

テレビゲーム6には本体の色がの初期オレンジの後期、テレビゲーム15にはオレンジの初期の後期がそれぞれ存在する。大きな違いは操作性である。

通常こういうパドルコントローラを使ったゲームでは可変抵抗器のボリュームが多く使われるが、初期ではマイクロスイッチが使われていた。そのためボリュームのように追従性が高い操作(スッと回すとラケットがスッと動く)が出来ず、等速直線運動しか行えなかったため、ボールに追いつけないことが多かった。後期ではボリュームに変更され操作性が善された。

こので、右のマイクロスイッチを使って的の移動方向を切り替えていた射撃ゲームが、後期では移動方向が上から下に固定された。また右の回し加減を小さくすると的が2つ表示されるようになった。

ちなみにスマブラforに登場するテレビゲーム15も、等速で動く初期ラケット再現している。(ディレクター桜井政博氏のMiiverseへの投稿exitより)

おどるメイドインワリオ

「おどるメイドインワリオ」には、Wiiリモコンをつまみに見立てて操作するプチゲームとしてテレビゲーム6が登場。こちらは後期に近い操作性となっており、登場する本体もしっかりオレンジ色になっている。

また、テレビゲーム6の初期は単二乾電池6本でしか動かなかったが、後期にはACアダプタ用の端子が搭載され、専用のACアダプタ(別売り)でも動くようになった。なおテレビゲーム15は初めからACアダプタに対応している。

その他任天堂第一世代据置型機

当時のCM

関連動画

関連項目

任天堂据置型ハード一覧
第1世代 カラーテレビゲームシリーズ | テレビゲーム6 | テレビゲーム15 | テレビゲーム112 | ブロック崩し | コンピュータTVゲーム
2世 -
第3世代 ファミリーコンピュータ | ファミリーコンピュータ ディスクシステム
第4世代 スーパーファミコン | スーパーファミコン ジュニア | サテラビュー
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その他 任天堂 | 任天堂ハードの一覧 | 据置型ゲーム機一覧
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