黒化とは (クロカとは) [単語記事]

黒化とは、

体表部分のメラニンが増加するなどの理由で色が黒くなること。昆虫や爬虫類で見られる現象。
創作作品の中でキャラクターの性格などが一変する出来事。この記事で記述。

黒化とは、物語中のキャラクターの性格がダークなものに一変する現象である。
女性キャラの場合、「黒姫化」と呼ぶこともある。

近似の概念として「闇堕ち」「悪堕ち」などが存在するが、ここでは明確な正義/邪悪や敵/味方の区別を必須としないものとして定義する。

概要

これまで温厚だったり誠実だったり実直だったりしたものが、なんらかの外的要因、もしくは隠していた本性を明らかにすることで暗黒面が強調された性格や言動に切り替わることを指す。

「邪悪」や「敵」に取り込まれる必要がないことが特徴の一つであり、正義を行うものがその目的のために暗黒性を獲得したケースや、人間なら誰しもが普段は押し殺している暗い感情の発露も含むなど、適用範囲は広い。

顕著な例はいわゆる「ヤンデレ」であり、それまでは（多少の危険性を匂わせながらも）恋愛対象へ健全な思慕を向けていた者が、なにかしらの事件を契機にして暴力的・衝動的・利己的・自罰的などの悪感情を噴出させたシチュエーションなどがあてはまる。

また、直情的で正義感溢れるキャラが自分の内面の葛藤に負け、一時的に鬱屈した感情に身を任せる場合にも使われる。（少年漫画の主人公格に多く、直後に激しい後悔に襲われたり手痛いしっぺ返しを食うのがパターン。異形化・暴走のトリガーとなることも）
ダークヒーローに（普通だった頃の）前日譚がある場合、その以前以後の区別としても使われる。

「闇堕ち」や「悪堕ち」との線引きが困難なケースも多く、両者をフォローする概念という位置づけが適正だという見解もある。
この場合、両者への分類からこぼれたものを拾う総称、もしくはより抽象的な上位概念ということになる。
（要するにグレたらとりあえず黒化であり、その状況如何で「闇堕ち」「悪堕ち」などにカテゴライズされる、という考え方）

あるいは内面の変化に合わせて外観も変化、特に黒基調の衣装になると黒化と呼ばれやすいかもしれない。

これらの対概念として「白化」があり、邪悪に染まっていたキャラが浄化されることや、（一時的にでも）人間らしさを取り戻すシチュエーションを指す。
「きれいな〇〇」タグの中には、外見の綺麗さではなく、「白化」の意味で使われがちなものがいくつも混じっている。
また、プリキュアシリーズのファン界隈では「闇堕ち」の対義語に特化した「光堕ち」という言葉が考案された。