あをによしとは、近畿日本鉄道が運行する特急列車の名称である。
概要
2022年4月29日より運行開始した観光特急列車。大阪難波駅~京都駅間を結び、奈良駅にてスイッチバックを行う。
あをによしとは、奈良にかかる枕詞として有名である。
1992年3月のダイヤ改正で消滅した「阪京特急」以来、実に30年ぶりに近鉄に於いて大阪~京都間を結ぶ特急列車の運行が復活した。
運行本数
原則木曜日を除いて運行。但し繁忙期(大型連休期間や長期休暇期間、年末年始等)は運行する場合あり。
1日に8往復運行され、始発・最終の1往復が大阪難波駅~京都駅間を運行し、残りの日中6往復が奈良駅~京都駅間の区間運行となる。
停車駅
大阪難波駅 - 大阪上本町駅 - 鶴橋駅 - 生駒駅 - 学園前駅 - 奈良駅 - 大和西大寺駅 - 丹波橋駅 - 京都駅
車両
近鉄に於いて長年に渡り汎用特急車両として活躍し続けた12200系、通称「スナックカー」を改造。4両編成1本が在籍。
1975年に投入されたモ12256・サ12156・モ12056・ク12356の編成を約3億3000万円かけて改造し、モ19201・サ19351・モ19251・ク19301に改番。型式も「19200系」と改めた。
- 塗装色を濃紫色に変更。
平安時代に最も高貴とされ、冠位十二階の制にて最も位の高かった冠位である「大徳」の色である濃紫色を車体に採用した。 - 非貫通化・装飾の追加
先頭部の方向幕を撤去し、花束を咥えた鳳凰のレリーフが取り付けられた。側面には奈良県奈良市にある国宝の「正倉院」にて所蔵されている螺鈿紫檀五絃琵琶に刻まれている熱帯樹をモチーフにした装飾を施している。 - 内装の大幅改造
1・3・4号車は2列のシートが対面し、そのうち片方は斜め45度を向くように設けられている。2号車には「サロンシート」と呼ばれるセミコンパートメントシート(4人)を3区画用意し、車内販売カウンターも設けられている。4号車には乗客が備え付けの図書を読めるミニライブラリーも設けられている。
運賃
乗車には普通運賃のほかに特急料金と特別車両料金の両方がかかる。特別車両料金は1乗車につき210円。
2号車のサロンシートは3人 or 4人グループでのみ購入可能。
1・3・4号車のツインシートを1名で利用する場合、小児分の特急料金・特別料金料金(大人の半額で、10円未満の端数は切り上げる)1名分の料金を追加で支払うこと。
関連動画
関連リンク
関連項目
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