途方もなく、彼女のことが好きだった。
その10文字を、僕は忘れないとは、持崎湯葉によるライトノベルである。
概要
- 甘々ラブコメなのである(一部シリアス要素あり)
- 2016年07月22日に、ダッシュエックス文庫(講談社)より発刊された
- 過去にあった出来事により、10文字しか喋ることができなくなってしまった菫と、蒼の物語である
- ちょくちょく入ってくる蒼の俳句・短歌・都々逸も見どころ
あらすじ
宮崎菫は一日に10文字しかしゃべれない。それ以上は声にならないのだ。スケッチブックで会話をする彼女は教室で浮いた存在だった。けれど不器用でも懸命に対話しようとする姿と、誰よりも純粋な心に、俺は惹かれていった。 図書館で勉強を教えてくれた時、横顔が気になって勉強どころじゃなかった。プールで見た水着が可愛すぎて、息が止まるかと思った。初めてケンカをして、初めて仲直りのキスをした――。「ありがとう」も、「ごめんなさい」も、「嬉しい」も、「大好き」も。 大切なことは10文字でみんな伝えられるって、そう思ってた。でも、菫が背負う過去の痛みも、菫の隣にいることの意味も、俺はわかっていなかったんだ――。
登場人物
島崎蒼
宮崎菫
高千穂弥生
上原恵成
小花衣灯子
河見みみこ
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