兮とは、漢文の助字の一つである。戦国時代や秦漢ごろの古い詩・韻文に見られる。
力抜山兮気蓋世 時不利兮騅不逝 騅不逝兮可奈何 虞兮虞兮奈若何
漢字として
- 意味
- 助字として使われ語末、句末に置かれる。語調を整える、また詠嘆・疑問・禁止などを表す。また形容の語を作る。
- 〔説文解字・巻五〕に「語の稽する所なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。丂声の形声説、八声の形声説(〔六書疏証〕)、鳴子板の象形説(白川静)などがある。甲骨文では、地名や早朝を表すのに用いられ、金文では人名に用いられている。助字として用いるのは、それより後の時代からで仮借義とされる。
- 〔説文〕には「丂に从ひ、八の气の越亏するに象るなり」とあって、八+丂の会意で語気を表すとしている。
- 音訓
- 音読みはケイ(漢音)。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 兮は〔説文〕では部首である。ほかに𠣬、羲、乎が属する。
異体字
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