嘗とは、嘗めるという字である。
漢字として
嘗
- Unicode
- U+5617
- JIS X 0213
- 1-30-8
- 部首
- 口部
- 画数
- 14画
- 意味
- なめる、味わう、試す、経験する、かつて~した、新しく収穫した穀物を神に供す秋の祭り、という意味がある。また常と通じて、つねに、という意味がある。
- 〔説文解字・巻五〕には「口にて之れを味ふなり」とある。〔爾雅・釈天〕に「秋祭を嘗と曰ふ」とある。
- 字形
- 形声で声符は尚。金文には冂の下に旨が、冂の上に八があるような形。白川静は、旨を神が降臨するのに臨む人の姿とし、嘗は神に望んで供饌するという字だという。
- 音訓
- 音読みはショウ、訓読みは、なめる、かつて。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
- 声符
- 嘗を声符とする漢字には、鱨などがある。
- 語彙
- 嘗禾・嘗穀・嘗試・嘗食・嘗新・嘗膳・嘗胆・嘗糞
異体字
甞
- Unicode
- U+751E
- JIS X 0213
- 1-65-19
- 部首
- 甘部
- 画数
- 13画
- 甞は、〔集韻〕に嘗と同じとある異体字。JIS X 0213第二水準。
- 嚐は、〔漢語大辞典・異体字表〕が異体とする字。
- 𠹉は、〔正字通〕にある俗字。
- 𨡔は、〔正字通〕に俗字と、〔集韻〕には或体とある異体字。
- 𨣛は、〔漢語大辞典・異体字表〕が異体とする字。
- 𡮢は、〔漢語大辞典・異体字表〕が異体とする字。
- 簡体字は尝。
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