寧とは、人名である。
人名
- 杉山寧(すぎやま やすし、1909年 - 1993年) - 日本画家
- 西川寧(にしかわ やすし、1902年 - 1989年) - 日本の書家、金石学者
- 和田寧(わだ やすし、1787年 - 1840年) - 江戸時代の数学者
- 甘寧(? - ?) - 後漢末の武将
- 管寧(158年 - 241年) - 後漢末から三国時代にかけての学者
- 寧成(? - ?) - 前漢中期の酷吏
漢字として
- 意味
- 安らか、静か、気持ちが穏やか、落ち着いた、平安、健康、定まる、安否を問う、ねんごろ、という意味がある。
- また、乃・而と通じて、むしろ、いずくんぞ、という意味がある。
- 〔説文解字・巻五〕には「願ふ詞なり」とある。
- 字形
- 宀+心+皿+丂の会意。臓器、とくに心臓を皿に載せ、廟中に掲げるという字。〔説文〕は、寍声の形声とするが、金文では寍、寧は同じように使われ、もともと同じ字とされる。甲骨文は寕のような心のない形。
- 音訓
- 音読みはネイ(漢音)、ニョウ(呉音)、訓読みは、やすらか、やすい、いずくんぞ、なんぞ、むしろ。名のりに、さだ・しず、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 寧を声符とする漢字には、儜、嚀、濘、獰、𩕳などがある。
- 語彙
- 寧安・寧一・寧吉・寧居・寧渠・寧謦・寧考・寧康・寧済・寧歳・寧日・寧輯・寧粛・寧処・寧人・寧靖・寧静・寧息・寧泰・寧謐・寧楽・寧乱・寧和
異体字
甯
甯は、異体字。〔説文〕には別の字として載っていて、〔説文・巻三〕に「願ふ所なり」とある。形声で寧の省形が声符とある。ただ意味も音も字形も似ていることから、寧の異体とされている。
JIS X 0213第三水準。JIS X 0212補助漢字。
その他の異体字
- 寜は、〔韻会〕にある俗字。
- 寗は、〔集韻〕にある異体字。
- 寕は、〔類篇〕にある異体字。
- 𡨴は、〔直音〕にある異体字。
- 㝕は、〔正字通〕にある異体字。〔石鼓文〕にも見えそれは寍と釈される。
- 𡬛は、〔字彙補〕にある異体字。〔華嚴字母〕が出典という。
- 簡体字は宁。
互換文字
- 寧、寧はUnicodeにおいて寧と互換とされる字である。
関連項目
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