帀とは、めぐるという意味の字である。
漢字として
匝
- Unicode
- U+531D
- JIS X 0213
- 1-33-57
- 部首
- 匚部
- 画数
- 5画
- 意味
- めぐる、めぐらせる、一周、一揃い、あまねく、まるまる。
- 〔説文解字・六巻下〕には「周(めぐ)るなり」とある。
- 字形
- 諸説ある。〔説文〕には「反之に从(したが)ひて周らすなり」とあり、之を上下逆さまにした字で、之(い)って戻ってくることからめぐるという意としている。ほかに、帯をめぐらせたところの象形とする説などがある。
- 先秦の経籍には用例がなく、漢代以後に見られる字である。
- 音訓
- 音読みは、ソウ(漢音、呉音)、訓読みは、めぐる。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 部首
- 帀は、〔説文〕で部首である。ほかに師が属する。ただ師の旁と帀は、楷書での形は同じだがもともと別の形であり無関係である。
- 声符
- 帀・匝を声符とする漢字には、咂などがある。
- 語彙
- 帀月・帀旬・匝欄
異体字
- 匝は、〔増韻〕に「帀、俗に匝と作る」とある俗字。JIS X 0213第一水準。JIS規格原案では第二水準だったが、郡町村名(当時の千葉県匝瑳郡)を第一水準で表現できるようにする意図から第一水準となった。
- 迊は、〔広韻〕に帀と同じとある異体字。〔正字通〕などには俗字とある。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𠂝は、〔漢語大字典・異体字表〕や〔中華字海〕にある匝の異体字。
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