【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
愛着障害とは、本来子どもが養育者との間に形成されるはずであった愛着が何らかの理由で形成されなかった際に生じる生きづらさの総称。あるいは初音ミクによる楽曲の1つである。
なお、この記事では本来の疾患を主に記載する。
概要
本来、子どもは親などの養育者から愛情を注がれることにより他人や世界などに対する安心感を手に入れることができる。
しかし、養育者の虐待や離別などの何らかの理由により愛情を受け取れなかった場合安心感を手に入れることができず、その結果主に人間関係において様々な問題が発生してしまうことがある。
(ただし、必ずしも養育者側に問題があるとは限らない為注意)
愛着障害が引き起こす問題の例として、
- 人の顔色を気にしすぎてしまう
- 自分の意見が言えない
- 人に頼ることが出来ない
- 人に拒絶されるのではないかと不安になる
- 人と中々親しくなれない
- 人に対して恐怖を感じる
- 人を避けてしまう
- 居場所がないと感じる
- 自分に自信が持てない
などが挙げられる。
人がどのように他人と付き合うかを好む傾向のことを愛着スタイルと呼ぶ。
愛着スタイルは、対人関係に影響を及ぼすだけでなくその人の内面やストレス耐性などにも影響するとされている。
- 安定型(対人関係において不安が少なく、気持ちが安定している)
- 不安型(対人関係において拒絶を恐れ不安になる)
- 回避型(他人と付き合うことを回避する)
- 恐れ・回避型(対人関係において不安な気持ちと回避したい気持ちが両立している)
の4つのパターンに分類されることが多い。この内安定型以外の愛着スタイルは不安定型と呼ばれ、愛着障害を引き起こしている可能性が高い。
愛着障害による症状の中にはADHD・ASDといった発達障害の症状と似通ったものがある。
仮にそれが発達障害ではなく愛着障害によるものであれば、適切な愛着を取り戻すことにより改善される可能性がある。
愛着を取り戻す為には、「安全基地」と呼ばれる心の拠り所となる存在(人以外でも可)を見つけ出すことが大切とされている。ただし、インターネットに拠り所を求めた場合は、ネット依存症になる危険があり、かえって逆効果になる。
関連商品
関連項目
- 4
- 0pt