温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」とは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の運用する技術衛星である。
「いぶき(GOSAT)」とも言う。(ゴーサット:Greenhouse gases Observing Satellite)
概要
2009年1月23日12時54分、種子島宇宙センターからH2Aロケット15号機で打ち上げられた。
所属・運用は宇宙利用ミッション本部、プロジェクトマネージャーは浜崎敬(同本部事業推進部長)、本体製造は三菱電機他。 本機はJAXAが運用をしているが、環境省、国立環境研究所(NIES)、JAXAの3者によって共同開発された。
ミッションの目的
地球温暖化の原因とされている二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度を観測すること。
温室効果ガスの観測は、2008年10月現在、地球上の282点でしか行われていないが、「いぶき」は、軌道上から地球全体を約180Kmごとのメッシュに区切って観測できるため、「いぶき」が観測を開始すると、観測地点は約56000点に拡大することになり、各地域の温室効果ガスの排出量とその増減が明らかになることが期待される。
打ち上げについて
打ち上げは、種子島宇宙センターからH2Aロケット15号機でおこなわれた。東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)の「まいど1号(SOHLA-1)」ほか、7機の副衛星も同時に搭載され、相乗りでの打ち上げとなった。
当初の打ち上げ日は1月21日に設定されていたが、カウントダウン作業中の天候の問題で22日に変更になった。更に打ち上げ時の気象条件が問題となり、結局23日に変更された。
JAXAのロケット打ち上げは以前からインターネット中継されているが、ニコニコ生放送においての衛星打ち上げ中継は、今回が初めてである。これをきっかけに、金星探査機「あかつき」の打ち上げや小惑星探査機「はやぶさ」の帰還模様などをニコ生で中継をするようになった。
関連動画
外部リンク
関連項目
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