打ち上げロケット・宇宙機の一覧とは、人類がこれまで打ち上げた(打ち上げようとした。空想上打ち上げられた)物の一覧である。
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- 打ち上げロケット
自分が持っている質量を放出する力で進む装置。
ここでは地表から空中・宇宙空間(高度100km以上)へ行く為の装置を特に指す。 - 宇宙機
宇宙空間に存在する人工物。
ここでは地球からの到達高度や運用法によって次のように分類する。
- 低・中軌道衛星
地表高度350~36,000km未満を周る衛星。周回速度は低軌道で秒速7~8km、中軌道で秒速5km前後。
地表からみて一定の位置に衛星がいないのが特徴。観測衛星、GPS衛星などがこの軌道。
ちなみに地球を周る軌道によって、次のように分類される。
- 静止衛星
地表高度約36,000kmを周る衛星。周回速度は秒速約3km。
地表からみて常に赤道上の一定の位置に衛星があるのが特徴。通信衛星、気象衛星などがこの軌道。 - 探査機
地球を周る軌道を離れて他の天体に向かう宇宙機。速度は最低でも地表上からの初速が秒速11.2km。 - 有人宇宙船
人が乗った宇宙機のうち、出発点Aに再び戻る、もしくは到達点Bに至るもの。有人カプセル、有人探査船など。 - 有人衛星・人工惑星
人が乗った宇宙機のうち、他の天体の周りを周っている物。宇宙ステーション、宇宙コロニーなど。
- 低・中軌道衛星
打ち上げロケット
宇宙時代以前~黎明期(第2次世界大戦以前)
- 中近世のロケット兵器
11世紀に中国で「火箭」が発明され、以降大陸を西へ伝播しつつ各国で発展した大型ロケット花火。
英国軍の「コングリーヴ・ロケット」はアメリカ独立戦争やナポレオン戦争の頃まで実戦投入され、アメリカ国歌にも登場している。
武器としては命中精度に難があり、大砲の射程距離向上によって19世紀には廃れたが、狼煙用などにはその後も用いられた。
もっとも最後に使われた実戦使用例はオスのアメリカンショートヘアーがネズミに対して使ったものといわれるとかいないとか。
対戦車ミサイルやバズーカ砲、近代ロケット兵器の遠い祖先。 - 龍勢
日本の祭りであげられるロケット花火。江戸時代の狼煙用ロケットが基礎となっている。埼玉県秩父市など各地で見られる。 - ツィオルコフスキーのロケット(1903年)
ロシアの科学者コンスタンチン・E・ツィオルコフスキーが考案したロケット。設計図のみ。
世界で初めてちゃんとした数式に基づき設計。固体燃料ではなく液体酸素・液体水素の使用を提唱。
ちなみに多段式ロケット、クラスター式ロケット、宇宙ステーションを考案したのもこの人。 - ゴダードのロケット(1926年)
アメリカの工学者ロバート・H・ゴダードが一人で作成した液体ロケット。
液体ロケットが空を飛んだのはこれが世界初。初号機の愛称は「ネル」、飛行時間2.5秒、距離56m、到達高度12m。 - オーベルトのロケット(1929年)
ドイツの工学者ヘルマン・オーベルトとその仲間たち(ドイツ宇宙旅行協会)が作成した液体ロケット。ただし映画撮影用。 - A-4ロケット(1942年)
ナチス・ドイツが製作した世界初の実用液体ロケット。弾道飛行ながら、人類初の宇宙空間到達を成し遂げた。その飛行原理とテクノロジーは10年先を行くと評価され、現在運用されているロケットの始祖的存在。このロケットが無ければ、宇宙開発は今より遅れていたと思われる。ただし積荷は衛星や人ではなく、行き先も宇宙ではなかった―――。詳しくはV2ロケットの項で。
宇宙開発競争期~現在のロケット一覧
斜字は各国の初成功機、黒字は現役機、薄字は退役機、太字は20機以上打ち上げ(サブオービタル機を除く、11年11月現在、space.skyrocket.deによる)。
海外のサブオービタル機・計画中止機や詳細なバリエーションは一部省略している。
ソ連(ロシア・ウクライナ)中国韓国台湾
イラン
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アメリカ政府系(NASA・米軍)・ULA社
オービタル・サイエンシズ社スペース・サービス社(活動停止)スペースX社インドブラジル
イスラエル |
日本ISAS→JAXA
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フィクション上のロケット
宇宙機
低・中軌道衛星
ソ連(ロシア・ウクライナ) |
日本 |
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アメリカフランス中国イギリス欧州宇宙機構(ESA)インド
イスラエル台湾
イラン
北朝鮮韓国 |
ISAS
NASDA
JAXA |
東京大学東京工業大学早稲田大学日本大学千葉工業大学鹿児島大学創価大学九州工業大学大阪工業大学東北大大学院大学宇宙工学コンソーシアム北海道キューブサット開発チーム東大阪宇宙開発協同組合HAXA日本アマチュア無線連盟(財)無人宇宙実験システム研究開発機構ウェザーニュース社 |
フィクション上の衛星
静止軌道衛星
ソ連(ロシア・ウクライナ) |
日本 |
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アメリカ |
NASDA
JAXA |
衛星放送・通信企業
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探査機
有人宇宙船
ソ連(ロシア・ウクライナ)中国
|
アメリカ |
日本フランス
欧州宇宙機関(ESA) |
有人衛星・人工惑星
- サリュート
- スカイラブ(1973年 アメリカ)
- ミール(1986年 ソ連)
- 国際宇宙ステーション(ISS)(1998年 国際協力) / フリーダム(アメリカほか西側諸国と日本)
- ザーリャ【基本機能モジュール】(1998年 米・露)
- ユニティ【結合モジュール1】(1998年 米)
- ズヴェズダ【居住モジュール】(2000年 露)
- ディスティニー【米実験棟】(2001年 米)
- クエスト【エアロック】(2001年 米)
- ピアース【露ドッキング室・エアロック】(2001年 露)
- カナダアーム2【船外作業・線外移動アシスト】(2001年 カナダ)
- ハーモニー【結合モジュール2】(2007年 米・欧)
- コロンバス【欧実験棟】(2008年 欧)
- きぼう【日実験棟】(2008年 日)
- ポイスク【露ドッキングポート兼小規模実験スペースモジュール2】(2009年 露)
- トランクィリティ【結合モジュール3】(2010年 米・欧)
- キューポラ【船外観測用テラス】(2010年 欧)
- ラスヴェット【露ドッキングポート兼小規模実験スペースモジュール1】(2010年 露)
- アルファ磁気分光器二号機(2011年 米・欧・台湾)
- ナウカ【露多目的実験モジュール】(2011年 露)
- 欧州ロボットアーム(2011年 欧)
- 拡張式民間宇宙ステーション(ビゲロー・エアロスペース社)
- 天宮1号(2011年 中国)
- 宇宙ホテル「ギャラクティック・スウィート」
(2012年 予定??? ギャラクティック・スイート・プロジェクト) - デススター
関連動画
関連項目
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