爻とは、易で使う横画の記号である。
概要
一本の横棒-を陽爻、間の空いた横棒- -を陰爻と呼ぶ。爻を縦に三つ組み合わせて卦を表す。爻は陰陽の2通りがあるので3爻で八卦を表せる。陽爻を九、剛、陰爻を六、柔ともいう。
漢字として
- 意味
- 交わる、という意味があり、また卦を表す横棒を表す。〔説文解字〕には「交はるなり」とある。
- また効と通じて、ならうという意味がある。
- 字形
- 木が交叉した象形。〔説文〕には「易の六爻の頭交はるに象るなり」とあり、易で使う棒が交わるところの象形とある。ほかに㐅(五の古文)が並ぶところとする説(〔通訓定声〕)、千木式の建物を表す象形とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはコウ、ギョウ、訓読みは、まじわる。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 爻は部首爻部を作る。爻に従う字のほか筆画に爻を含む字が属する。
- 意符
- 交わる形を表す意符として用いられる。例えば希では布の縫い目、𡥈は千木形式の建物、駁は毛の色の交じる樣を表す。
- 語彙
- 爻辞・爻象
異体字
- 〔集韻〕に效が本字、傚、効が異体字、通じて詨と作るとある。
互換文字
- 2
- 0pt