木とは、植物のうち硬くしっかりとした茎を持つ多年生のものである。木本、樹、樹木ともいう。
概要
木(英:tree)は、茎が木質化していて肥大成長する多年生植物である。草(草本)と対応する。
多くの場合、一本の幹がありそこから枝が伸びる。幹や枝には葉がつく。木の先端は梢という。
木は、一年の大部分を通して地下水を得られる土地に生息する。なかなか水が得られない砂漠気候、サバンナ気候ではオアシスのような場所を除くと生育しない。
木を中心とした植物群落が広い面積を占めている場所を森林という。
木は、古生代のデボン紀には存在していたという。その後針葉樹が石炭紀に、被子植物が白亜紀に登場した。
季節により葉が落ちる木を落葉樹、年間を通して葉が茂っている木を常緑樹という。
人との関わり
- 人類が採集狩猟生活をしていたころから木の実を採集していたほか、燃料としての薪、建築材料としての材木など人が生きていく上で欠かせないものであった。
- 現代でも農作物としての果樹園や、林業での材木など利用されることは多い。木のぬくもりを求めて積極的に利用されることもある。
- 日本などでは巨大な木はそれだけで信仰の対象になる。
- 神話などでも巨大な木や神聖な木は題材にされることが多く、創作作品においてもそのモチーフが用いられることもある。
その他の意味
漢字として
- 意味
- 樹木、木材、木製の、棒、木の葉、朴訥とした、ぼんやりとした、という意味がある。
- 〔説文解字・巻六〕に「冒(おほ)ふなり。地を冒ひて生ず。東方の行なり」とある。
- 字形
- 枝のある立ち木の象形。〔説文〕に「屮に從ひ、下は其の根に象る」とある。
- 音訓
- 音読みはボク(漢音)、モク(呉音)、訓読みは、き、こ。名のりに、しげ、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年生で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 木は部首、木部を作る。植物に関することを表す意符として用いられる。
- 声符
- 木を声符とする漢字に、沐などがある。
- 語彙
- 木瓜・木客・木管・木牛流馬・木琴・木簡・木牛流馬・木工・木喰・木人・木石・木鐸・木彫・木馬・木版・木理
互換文字
筆順
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関連項目
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