祡とは、柴を焼いて天を祭るという意味の漢字である。泰山に壇を設けて柴を焼き、天を祭った。
漢字として
- 意味
- 柴を焼いて天を祀る、という意味がある。〔説文解字(段注本)〕には「祡を燒きて尞し、天を祭るなり」とあり、〔虞書〕を引用して「岱宗に至りて祡す」を載せる。[1]
- 祡の意味で柴の字が用いられることもある。〔礼記・祭法〕に「泰壇に燔柴す、天を祭るなり」、〔爾雅・釈天〕には「天を祭るを燔柴と曰ふ」とある。
- 字形
- 形声で柴の省略が声符。
- 音訓
- 音読みはサイ、ゼ、訓読みは、ひまつり。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。
- 異体字
- 𥚨は、〔説文〕に「隋の省に從ふ」とある古文。
脚注
- *岱宗は泰山のこと。
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