漢字として
网
- Unicode
- U+7F50
- JIS X 0213
- 1-70-6
- 部首
- 网部
- 画数
- 6画
- 意味
- 網、網で漁をする。
- 〔説文解字・巻七(段注本)〕には、「庖犧、繩を結びて以って田(かり)し、以って漁す所なり」と、庖犠氏が網を作りそれで狩猟・漁をしたという起源説が紹介されている。〔玉篇〕に「羅罟の總名なり」とある。
- 字形
- 網の象形。〔説文〕は「冂に從ひ、下は网の交文に象る」とあり、冂に従うとしているが冂は境界を表す字であって、网は字全体が網の象形である。
- 音訓
- 音読みはモウ(呉音)、ボウ(漢音)、訓読みは、あみ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 网は部首、网部を作る。冠に置かれることがほとんどで、その場合、形としては罒が多く𦉰、㓁などもある。部首としてはあみがしら、よんめなどと呼ばれ、罒はよこめとも呼ばれる。網や網で覆うことを表す意符として用いられる。
- 意符
- 网を構成要素とする会意字に買、䍜などがある。
- 声符
- 网を声符とする漢字に岡、蛧などがある。
異体字
⽹
- Unicode
- U+2F79
- 𦉸は、〔説文〕に「网、或ひは亡に從ふ」と異体字として載っている。否定の意味など、別の意味でも用いられる。 →罔。
- 𦋟は、〔説文〕に「网、或ひは糸に從ふ」とある異体字で、のちに網の字になった。
- 𠕃(𠕈)は、〔説文〕に「古文の网」とある異体字。〔玉篇〕にも古文とある。
- 𦉯は、〔説文〕に「籒文の网」とある異体字。
- 䍏は、〔正字通〕に「亦、䍏に作る」とある字。
- 𦉽は、〔説文〕の注に网の古文とあり、〔集韻〕には網の古文とある字。袁良碑に見られる。
- 𦉮は、〔説文〕の注や〔字彙補〕にある网の古文。
- 𦌅は、〔康煕字典〕に引く〔五音篇海〕にある古文。ただ〔康煕字典〕はこの字は古文ではないだろう、としている。
- 𦉳は、〔五音篇海〕や〔正字通〕にある訛字。
- 冈は、〔字彙〕や〔正字通〕にある訛字。また岡の簡体字と同形。
- 𠔿は、〔字彙〕や〔正字通〕にある冈がさらに訛変したとある字。
- 網の簡体字でもある。
互換文字
- 1
- 0pt