舛とは、違えるという字である。
漢字として
- 意味
- 違える、間違える、悖る、違背する、乱れる、交わる、という意味がある。
- 僢、踳は声義の通じる字。踳は、〔説文解字〕には異体字として載っていて、「楊雄の說、舛、足春に從ふ」とある。
- 日本では升の異体字として扱われることがある。
- 字形
- 夊+𡕒の会意。どちらも下向きの足趾の象形で、𡕒は夊を左右逆さにしたもの。足が互い反対に向いて交錯する、乱れるという字である。形の上では、癶(𣥠)を上下逆さまにした字にあたる。
- 〔説文・巻五〕に「對(むか)ひて臥するなり。夊と𡕒の相ひ背くに從ふなり」と、人が相背いて臥せるとしているが、足が相背く字。
- 音訓
- 音読みはセン(漢音)、訓読みは、そむく、ます。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 舛は部首、舛部を作る。主に脚に置かれ、まいあしと呼ばれる。
- 参考
- 7画の字形がある。
- 語彙
- 舛午・舛錯・舛駁・舛令
互換文字
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