蜜とは、植物の出す甘い液体である(花蜜など)。またそれを蜂が集めたものや(蜂蜜)、人工的に生成したもののこと。
また、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 蜂蜜、甘い液、甘い、ズイムシの卵という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は𧖅で、蜜はその異体字。〔説文・巻十三〕に「蠭(はち)の甘き飴なり。一に曰く螟子なり」とある。螟子はズイムシの卵。
- 字形
- 蜜は宓声の形声。
- 音訓
- 音読みはビツ(漢音)、ミツ、ミチ(呉音)、訓読みは、はちみつ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。2010年に常用漢字に採用された。
- 声符
- 蜜を声符とする漢字には、藌、櫁などがある。
- 語彙
- 蜜印・蜜液・蜜柑・蜜月・蜜語・蜜璽・蜜酒・蜜章・蜜漿・蜜人・蜜腺・蜜蜂・蜜蠟
異体字
- 𧖅は、〔説文〕の本字。〔説文〕には、䖵に従い鼏声の形声とあるが、䖵+鼏の会意とする説もある。
- 𦸞は、〔字彙〕にある古文。
- 𧓫は、〔集韻〕にある𧖅の異体字。
- 𧒧は、〔字彙補〕に蜜と同じとある異体字。
- 𧉴は、〔竜龕手鑑〕〔直音〕にある異体字。
- 𧕵は、〔字彙〕に蜜と同じとある異体字。〔玉篇〕には「勉むるなり。今、蜜につくる」とあり、〔集韻〕には蠠の異体字とある。
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