蜂(ハチ)とは、膜翅目の昆虫の一種で羽で空を飛び黄色くてお尻の針で刺してくる種類が有名な生き物である。アリの仲間。
概要
日本では昔から外で見つけたり、部屋に入った蜂を見るだけでやたら驚かられる。
これは「ハチといったら毒針」という認識ばかりが浸透しているためであろうが、
近くにいて危ないのはせいぜいスズメバチ程度である(社会性のハチでは巣に近づくのも危ないが)。
そもそも刺さないハチも数多くいるし、巣を作らないハチなどさらに多い。
針は産卵管が変化したものなので、針のあるハチでもオスは刺さない。ちなみに例は少ないが女王蜂も刺す能力はあるようだ。
広腰亜目(大まかに言えばハバチ)と細腰亜目(その他のハチ)に分かれる。
アリ(蟻)はハチの仲間で、多くの種類は毒針を持っているが、日本では少ない。
羽アリを見てハチだと思っても、間違ってはいまい。
毒針のあるハチは、その攻撃力から多くの昆虫の擬態対象となっている。
人間もだまされることがあるが、本物には見破られるようだ。
アリ同様、社会的生態をもつ種類のハチも女王がいる事からいわゆる女系社会であり、主に活動しているのは皆メスである。先述通りオスもいるが基本的には種の存続の為だけの存在でありメスの数よりは圧倒的に少ない。
ハバチ
原始的なハチで、腰のくびれがなく毒針を持っていない。
しかし、成虫は肉食の種が多く、それらはかまれると痛いので、結局素手では捕まえない方がいい。
腰にくびれがないというものの、メジャーなハバチ科では生きているときにそれを確認するのは難しい。
見た目で、顔や翅が腰のくびれたハチとは違うことが多いので、慣れている人は主にそこで区別する。
他のハチにはない配色のものが多く、見るのは楽しいが、謎が多い。
なお、ホソアシナガバチに似たハチガタハバチという種がいる。ハバチはハチではないというのかッ!!
ハチモドキハナアブ「腰がくびれてないヤツなんかハチじゃねーよ」
幼虫はガの幼虫のような生活をし、農業や園芸に関わっているとなじみが深いだろう。
姿もイモムシ状で蛾と似ており、よく間違われる。明確な違いとしては、ハバチの方が腹の脚が多く5対以上。
大きな目があるのはまずハバチ。中でも集団でいて、脂ぎっており、尻を上げるのはチュウレンジバチの仲間だろう。
寄生バチ
さまざまなグループが含まれる。チョウの幼虫なんかを飼育していると、ときどきこれや寄生バエが出てくる。
モンシロチョウの幼虫などから大量の白や黄色の小さい繭が出てきたり、チョウの卵を保管していたら
ちっちゃいハチが出ていてトラウマになった人もいるのではないだろうか。
ヒメバチ、コマユバチなど、長い産卵管を持つ種がいるグループは刺さないが、ヒメバチに刺されたという話もある。
体長以上の産卵管を持っていることはよくあるが、コマユバチ科のウマノオバチでは10cm以上にもなる。
大きさは様々で、世界最小の昆虫も含まれるが国内の大きいものは4cmに達する。
謎の美しさを持つ種が多い。セイボウ科は青緑に輝く種類ばかりである。
ほとんどの昆虫に寄生バチがおり、また一種の宿主を利用する寄主が一種とは限らないことから、
種数は膨大である。参考に、日本のヒメバチ科だけで1400種以上いる。
その宿主にはアブラムシやそれより小さいコナジラミ、川虫のトビケラ、
同じハチや寄生バチまで含まれる。つまり、寄生バチに寄生するハチがいる。
クモヒメバチの仲間はクモに寄生するが、なんとこれは幼虫がクモの体表にくっついている。
筆者が言うには、見つけたあなたはラッキー。クモのいないクモの網に細長い繭があったら、
それがクモヒメバチの繭である。
寄生バチや寄生バエに寄生された虫は、基本的に死ぬ(捕食寄生)。
チョウの好きな人には大方嫌われているが、農家にはありがたい種が多い。
ハナバチや狩りバチが貯めた物を利用するハチがいるが、これは労働寄生というものであり
宿主を体内から食うわけではない。
狩りバチ
アナバチ、ギングチバチ、ベッコウバチ、ドロバチがメジャー(分類の仕方はいくつかある)。
スズメバチとアシナガバチも、これに含められることがある。
虫を毒針で麻酔し、巣に運んで自分の幼虫の餌とする。獲物は様々で、寄生バチと狩りバチで
ほとんどの昆虫を利用している。ハチを狩る狩りバチもいるし、狩りバチに寄生するハチもいる。
ドロバチは人家に巣を作ることもあるが、危険性は低い。
まあ、親がいなくなってから巣を壊して中をのぞくとガの幼虫あたりがくぁwせdrftgyふじこlp
狩りバチを観察していると、青緑に輝くハチかハエが追っかけてることがあるが、これが寄生者である。
スズメバチ
アシナガバチについてもここで書く。言わずとしれた社会性のハチである。
大型種は社会性のハチの巣を襲うことがある。
オオスズメバチの項も参照。
巣に近づいたり、巣を刺激すると危険。特に秋は獲物が少なくなり、攻撃性が増す。
一方で、クロスズメバチや大型のスズメバチは食用にもなっている。
クロスズメバチに巣を作らせているお宅もある。
巣をのぞいた時に見える幼虫を、かわいいと思うか気持ち悪いと思うか、怖いと思うかは人次第。
また、様々な昆虫を餌とするので農家ではむしろありがたく思われていることがある。
その強さ故に、ガやハナアブにはスズメバチを利用する種がいる。
また、成虫にはネジレバネという昆虫が寄生していることがある。
アシナガバチはスズメバチほどの危険性はないが、さすがによく通る場所に巣を作られたらたまらない。
こちらは蛾の幼虫を狩ることが多い。
ハナバチ
ミツバチやクマバチ、マルハナバチを含む、幼虫の餌として花粉や蜜を集めるハチ。
ただし労働寄生をする種もけっこういる。かわいらしい種の多いハナバチの中で、
凶悪そうな外見をしているキマダラハナバチの仲間も、労働寄生のハチである。
一部の種は盗蜜をする。盗蜜とは花の横から口を刺して蜜を吸うことで、
ハチの体に花粉がつかないので、植物にしたら損である。
ミツバチとマルハナバチは社会性である。ハキリバチは、葉っぱを丸く切って巣の材料とする。
コハナバチとヒメハナバチは似たような種類が多いが、マルハナバチやコシブトハナバチには
いろいろな色彩のものがいる。特にルリモンハナバチは青と黒の模様で、某番組で
幸せの青いハチと呼ばれた。ただし労働寄生(ry
マルハナバチは、ミツバチやハナアブとともに花の受粉に使われている。
クマバチも含め羽音が怖いが、ハナバチは基本的におとなしく、捕まえたりしなければ刺さない。
「力学的に飛べないはずなのに飛んでいる」昆虫だったが、現在では飛べると証明されている。
蛾のクロメンガタスズメは、ミツバチの巣から蜂蜜を盗むことがある。
ミツハニーとガーメイルの関係はここからであろう。ただし、クロメンガタスズメとガーメイルは姿は似ていな(ry
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関連項目
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