鋳造(ちゅうぞう)とは、高温にした液体の金属を型に流し込んで固めることで加工する方法である。
概要
金属加工法の1つ。現在はマンホールの蓋やお寺の鐘、銅像、自動車のエンジンの多くの部品などが鋳造で作られている。鋳造で使う型を鋳型、鋳造で完成したものを鋳物と呼ぶ。
金属加工法としては、他に金属を高温に熱して強い力を加えて作る「鍛造」がある。一般的には、鋳造でできた製品は鍛造と比べて強度が低いが、複雑な形状だったり、大型だったりするものを作りやすい。歴史的には活版印刷で使われていた細かな活字も鋳造で作られており、現在でも一部では製造が続けられている。
使う金属は鉄やアルミ合金、銅、真鍮などがある。一部の自動車のホイールもアルミ合金の鋳造で作られている。
鋳造は紀元前数千年前からメソポタミアで行われていたとされており、青銅器や鉄器に使用された。古代日本でも銅鐸や仏像などが鋳造で作られているほか、鉄瓶で知られる南部鉄器などの伝統工芸も残っている。産業革命以降は、鋳造で作られた部品が多くの機械の中に使用されるようになった。
ニコニコ動画では、比較的安価で加工しやすいアルミニウムの鋳造による作ってみた動画が多く投稿されている。
関連動画
関連静画
関連項目
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