闘とは、格闘するという意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- 旧字体は鬭。
- たたかう、とっくみあう、あらそう、競う、遇う。
- 鬭は〔説文解字・巻三〕に「遇ふなり」とある。
- 字形
- 〔康煕字典〕や〔説文〕の本字は鬭。鬭は、鬥+斲の会意、斲声の形声説がある。〔説文〕は斲声の形声としている。斲は盾と斧を合わせた字で戦うという意味の字、鬥は取っ組み合うという意味の字である。
- 金文では、闘の意味で鬥が使われており、鬥は闘の初文にあたる。
- 新字体の闘は〔直音〕などにある鬭の俗字の一つで、形声の俗字。
- 音訓
- 音読みはトウ(漢音、呉音)、訓読みは、たたかう。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 闘技・闘牛・闘鶏・闘士・闘志・闘将・闘争・闘病
異体字
- 鬭は、〔説文〕や〔康煕字典〕の本字。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第三水準。
- 鬪は、〔正字通〕に「閲と同じ」とある異体字。JIS X 0213第二水準。
- 𧯞は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 閗は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 𨴜は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある異体字。祐の異体字と同形。
- 𨶜は、〔干禄字書〕に鬭の通字とある。また〔五音篇海〕に「姓なり、呼ぶなり」とある。
- 𨷵は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 鬦は、〔字彙〕に「俗の鬭字」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𩰑は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔五音篇海〕には「鬥と同じとある」とある。
- 𩰒は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔重訂直音篇〕には「鬥と同じとある」とある。
- 𩰖は、〔康煕字典〕に〔九経字様〕を引いて「鬭、隷し省して𩰖に作る」とある異体字。〔重訂直音篇〕には「鬥と同じとある」とある。
- 鬭の簡体字は斗。日本でも闘を斗で代用することがある。
鬪
- Unicode
- U+9B2A
- JIS X 0213
- 1-82-12
- 部首
- 鬥部
- 画数
- 20画
- 0
- 0pt
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