漢字として
鹵
- Unicode
- U+9E75
- JIS X 0213
- 1-83-35
- 部首
- 鹵部
- 画数
- 11画
- 意味
- 塩、しょっぱい、塩土、土地が痩せている、荒れている、(魯と通じて)愚か、(櫓と通じて)盾、(虜と通じて)奪う。
- 字形
- 籠に塩を盛ったところの象形。
- 〔説文解字・巻十二〕には「西方の鹹地なり。西の省に從い、鹽の形を象る。安定に鹵縣有り。東方にて之れを㡿(せき)と謂ひ、西方にて之れを鹵と謂ふ」とある。安定は現在の中国甘粛省の地名。漢代には鹵という県があった。西方に塩の産地があるので西の省文に従うとしているが、西の省文ではなく籠であり、籠に塩を盛った象形である。
- 音訓
- 音読みは、ロ(漢音)、訓読みは、しおからい、しおち、あれち。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 鹵は部首鹵部を作る。しょっぱい、苦いことに関する字が属する。
- 語彙
- 鹵塩・鹵獲・鹵田・鹵鈍・鹵簿
異体字
- 𠧸は、〔字彙補〕に「鹵と同じ」とある異体字。また〔金石文字弁異〕に〔唐竇憲碑〕に見えるとある。
- 塷は、〔集韻〕に「或ひは、土に从ふ」とある異体字。
- 𪉖は、〔正字通〕に「俗鹵字」とある異体字。〔字彙〕には「沙なり。土部塷字と義同じからず」とある。
- 卤は簡体字。滷の簡体字でもある。
互換文字
- 1
- 0pt