京成AE形とは、京成電鉄の鉄道車両のうち、下記の2系列をさす。
当記事では両方とも記述する。
1(初代)の概要
初代AE形は正式には「AE車」と称する。成田空港の開業を翌年に控えた1972年に製造された、日本初の空港連絡特急用車両である。1974年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。
製造当初は6両編成で、1972年に5編成・30両が、1977年・1978年に各1編成・12両が納車された。
運転効率を高めるため、特殊な定速運転制御システムを採用。50km/h~115km/hまで無段階で指示速度を維持することが可能であった。
しかし、成田空港の開業が俗にいう「三里塚闘争」が勃発したせいで遅れており、空港開業までは上野~成田ノンストップ特急として暫定的に使用されていた。
空港開業を間際に控えた1978年5月5日、テロリスト(中核派)によって宗吾参道車庫に停められていたAE形が焼き討ちに遭ってしまった。その影響でAE21編成(21~30)の29号車は全焼により廃車となり急遽29号車を再製造するハメになった。
1990年以降は8両編成5本に再編され、余剰の2両が廃車となった。後継のAE100形の増備に伴い1993年6月27日、完全引退。
その後、制御機器や台車は3400形に流用された。
2(現行)の概要
2代目AE形は、成田スカイアクセス線での高速運転に対応するために2009年に製造された特急用車両である。2010年のグッドデザイン賞・2011年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。
2010年7月17日営業運転開始。8両編成であり2010年までに8編成・64両が、2019年には1編成・8両が納車された。基本的にはスカイアクセス線経由のスカイライナーとして使われるが、朝夕ラッシュ時は本線経由のモーニングライナー・イブニングライナーとしても使われることがある。
車両デザインは世界的に有名なファッションデザイナーである山本寛斎氏が手がけている。
車体は軽量アルミニウム製・ダブルスキン構造を採用。AE100形とは違い、前面貫通扉は付いていない。
制御機器には東洋電機製IGBT VVVF方式を採用、モーターは制御機器と同じく東洋電機の三相かご形、出力1基あたり175kwを採用。
台車は京成電鉄初のボルスタレス台車を採用(同社でも唯一の採用。他の車両は京浜急行電鉄がボルスタレス台車装備車の乗り入れを厳しく禁止している為)、乗り心地向上のため、フルアクティブサスペンションも搭載している。
登場作品
- TrainSimulator京成・都営浅草・京急線(PS2/PSP)
初代AE形が隠し車両として登場。
全ての試験をSランククリアかつ、所持ポイント20万点(PSP版は10万点)以上で使用可能になる。
関連動画
関連項目
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