FPD98とは、株式会社ラットが提供するソフトウェア・シンセサイザーである。
概要
FPD98は、PC内のPCM音源を使用して多重和音によるリアルタイム演奏が可能である。
FPD98形式の演奏ファイル(.fpd)やMIDIファイル(.mid/.rcp)をハイクオリティーで演奏出来る。
また、リアルタイム鍵盤表示、WAV出力、MML(Music Macro Language)による演奏ファイルの作成、音色波形の編集機能(PE98)もサポートしている。
音色はFPD98独自のフォーマット(.fpv)を使用して演奏する。
FPVファイルは一種のWAVデータである。
波形編集ソフト(PE98)も同封。音階、アタック、ループ、エンベロープなど設定できる。
PE98にはサンプリング機能も備わっており、録音したデータを使用することも可能。
シェアウェア登録料は3000円である。
未登録でも使えるが、MIDIファイルをFPDファイルに変換するなどの機能が制限されている。
現在のバージョンは3.30。
2001年6月5日以降更新されていない。
特徴
- PCMの音色データは、(株)KORGよりライセンス許諾を受けた高品位な音色波形を使用。
- 再生レートを任意に変更可能。各人のPC性能に合わせて再生レートを選択する。
- リアルタイム鍵盤表示の機能を装備。演奏中各楽器がどの音階の音を鳴らしているかリアルタイムに分かる。
- リバーブとコーラスのエフェクトを装備。より高品位な音楽演奏が可能。
- MML(Music Macro Language)を使って演奏ファイルを作成可能。
- PCM音源による高速な音楽再生のためのファイル形式(.FPD)を採用。
- MMX対応CPUを使用の場合には、高品位なエフェクト機能が動作。
ゲームの音源を使用して作成
音色ファイル(.fpv)は一種のWAVデータであるため、WAVファイルがあれば使用可能。
具体例
- スーパーファミコンの音楽データ(.spc)をFPV形式に変換するSPC2FPV。
- プレイステーションのROMから音データを解析し、WAV形式に変換するPSound。
- WAV、FPV形式を相互変換するWAV2FPV。
関連動画
関連項目
関連リンク
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