KORG(株式会社コルグ / KORG INC.)は、日本の電子楽器メーカーである。
概要
1963年に「京王技術研究所」として創業。創業してすぐに発売したリズムマシン「ドンカマチック」が大ヒットし、一時はどの音楽スタジオにもドンカマがあって当たり前というほどのシェアを誇った。
現在の社名の「KORG」は、1972年に出したオルガンに初めて付けられた。[1]KORGは製品ブランドとしてそのまま使われ、1986年に社名をKORGに変更している。
1988年にはミュージック・ワークステーション「M1」を発売、人気を博した。
特色
YAMAHAが比較的真面目、かつ広い市場を睨んだ製品を出す傾向があるのに対して、KORGは少々ぶっ飛んだ製品を好んで出す傾向がある。ただしこれは近年の傾向であり、最初からそうだったわけではない。
そのぶっ飛び具合のため、出ては消える「大ハズレ」製品の中に、ポロッと「大当たり」の製品が出てくることがある(ELECTRIBEやKAOSS PAD、microKORGなど)。おまけにDS用のソフトシンセに思いっきり技術協力してしまったり、 Roland / YAMAHAがやらないことばかりやる。このあたりがニコニコ動画ユーザーに愛される原因かもしれない。
なお真面目な製品もちゃんと出している、というかELECTRIBEやKAOSS PADがヒットする前は、非常に「硬派」のイメージが強かった。一例としてチューナー等は昔から評価が高い(ほかにも正当派シンセ、電子ピアノ等々も評価の高い製品が存在)
音の傾向として「暗く、重く、湿っているが大変太い音」ということが言われていた時期があるが、これはAIスクウェアシンセシス時代の話である。現在のELECTRIBEやKAOSSILATORヒット以後はそのような傾向は特に見られず、かわいい音やピコピコ軽快サウンドも普通に得意になった。
KAOSSILATOR(初代)はYoutubeやニコニコ動画に演奏動画が投稿され、注目を浴びたため、一時期は入手が困難な時期もあった。?
製品の例
順不同、随時追加ください。
- Polysix , Mono/Poly
- POLY800
- M1、01/W、Tシリーズ (初期PCMシンセワークステーションの名器として名高い)
- Prophecy(MOSS音源搭載機)
- Z1(Prophecyの後継機であり、同じくMOSS音源を搭載している)
- N系列(N1等)、X系列(X3ほか多数)、i系列等 (AIスクウェアシンセシス系統)
- Trinity、およびTRITON系列 (AIスクウェア系列の発展系)
- KARMA (TRITON系にKARMAシステムを組み込んだ。赤い色が印象的)
- MS-2000
- microKORG
- OASYS (Linux組み込みのモンスターシンセ)
- RADIAS
- M3 (往年のM1のイメージだがシステムはもちろん別物)
- チューナー多数(学校のブラスバンドからギター用まで非常に普及している)
- VOXブランドのギターアンプ等(輸入元だがVTシリーズ, ToneLabは実質KORGによる開発)
- けいおん!ギターアンプ(まぁVOXなので一応・・・・)
大百科に記事があるもの
関連動画
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報道記事
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関連項目・外部リンク
脚注
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