MGVC(MASTER GRADE VIDEO CODING)とは、Blu-ray DiscにY/Cb/Cr各々12ビットの映像を収録する技術である。パナソニックハリウッド研究所で開発された。
概要
基本となる技術は、複数の視点を持つ3D映像の圧縮方式であるMPEG-4 MVC(multiview video coding)である。これはMPEG-4 AVC(H.264)を3D映像に拡張した方式であり、ベースとなる視点からの映像を映像ストリームに、その他の視点からの映像を付加情報として符号化している。
この映像ストリームのうち、メインストリームには色情報(Y/Cb/Cr)がそれぞれ8ビットで記録されている。本来スタジオマスターの時点ではそれぞれ10~12ビットであった色情報を8ビットに圧縮するため、どうしても画質が低下してしまう。そこで、メインストリームに8ビットで情報を記録し、サブストリームに圧縮時のゆがみ補正と情報追加に充てることで、スタジオマスターと同様の各々12ビットの色情報による映像情報をBDに収録することが可能である。
すでにパナソニック製のBDプレイヤーにはこの技術に対応したものがあり(現在は1種類だけ)、またジブリアニメ5作品のBDがMGVCによってコーディングされた映像を収録している。今あるBDプレイヤーでは映像ストリームのうちメインストリームだけを再生するため、互換性も確保されている。
類似した技術にソニーの"Mastered in 4K"がある。これは、「マスターに4K解像度の高画質映像を使用し、"広色域情報"を保持しながら高ビットレート、かつ、フルハイビジョン映像で収録」する技術である。
外部リンク
- パナソニック、12ビット収録のBD新技術「MGVC」を開発 - PHL柏木所長が語る開発背景【更新】 - Phile-web

- 4K対応〈ブラビア〉 X9200Aシリーズ Wプレゼントキャンペーン | 液晶テレビ BRAVIA 〈ブラビア〉 | ソニー

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