ニコニコ大百科

私にとっての最大限のどっぷりは「画面の手前の私」と「画面の向こうの作品」のふたりきりになることで

作者も声優もスタッフも全ては画面の向こうの作品の奥にいるものであり、作品というひとりの一部だからその点は全然気にならないんだけど
画面のこっち側にいる別の人の声が聞こえてくると おい私がふたりきりで楽しんでんだよ邪魔すんなよ
ってなる

中々的確な説明

最初にふたりきりで過ごせたらあとは他の人の声聞くのも結構平気だったりするんだけど

そうねー　まず自分と作品との付き合い方は自分で決めたいっていうのがあるから
他の人のキャラ考察とか解釈とかは自分が見る前に知りたくないのだ

これは多分ネタバレが嫌っていう感覚とは別種のもの

自分の第一印象っていう土台ができたら他人の独自解釈も考察も喜んで見るけど
第一印象が決まる前に先入観を与えられたくない

俺はある一瞬の心の動きに全てを預ける感じだから
何なら作者やスタッフどころか作中のキャラクターすら可能な限り排除するかも

二人きりを越えて、この世界で俺一人になるまで

艦これやとうらぶみたいにゲーム内の情報が限られてて、ユーザーそれぞれの解釈に委ねられる部分が大きいキャラは特にそうなんだけど

自分がゲーム内でキャラを見る前に誰かのキャラ解釈見ちゃうのがすごい嫌なんだよなぁ

ネタバレとかじゃなくてさー

うーんなんだろ　最初の萌えは自分で掴みたいって意地なのか
最初から俺色に染め上げたいって欲求なのか

俺は逆にそこはあんまり気にならないかなぁ

でも後から二次創作いっぱい見てキャライメージが二転三転していくのは別に全然いいんだよ
むしろ楽しいんだよ

最初にどういう印象を与えられたとしても、最終的には自分独自のものに帰着する

にとなり

どこへ行くのかも分からない内に敷かれたレールの上に乗せられたくない　という意地なのか
まずは自分の足で道を踏みしめて地平線を見つめてから 自分でレールを敷くなり歩くなり誰かのレールに乗るなりを決めたいのかもしれない

最初よりも最後を重く感じるというか

一回レールに乗せられてしまったら降りられない気がして

始まる前から決まったレールに乗って行くと
おいおいもっと別のいい道があったんじゃねえのかい 向こうの方角には何があったんだい
って気持ちに

そうだな　あの悔しさはきっと「もったいない」だ
いくつかあったはずの可能性の道程を知る機会を奪われたという感覚

にとなり

メリーさんは得られるものは出来るだけ全部食べたいタイプ

だろうか

作品を見た結果に辿り着いた一つの解釈というのは ある種の到達点
でもそれは一つじゃなくて、私は必ずしもどの到達点にいるのかはこだわらないのかもしれない

「こんな場所もあったんだよ」って他人にきいてあっちこっちの景色を見るのはとても楽しい

にとなり

でも到達点はただの点だ
そこに至るまでにはきっと道があったはずなのだ

先に「解釈」という結果だけを知らされてしまうのは
過程にあった道の景色をすっとばしてしまうことな気がして

ふむ

にとなり

第一印象が自分のものであったなら始点からの視点が得られる
360度を見渡して あの丘の向こうやそこの岩陰、この森の奥に何があるのだろうと想像を巡らせる機会を得られる

一度そうやって始点から見渡す気持ちを味わえた後なら
自分が通らなかった道の先にこんな到達点があったんだよと聞かされても
へーそうだったのかと素直に受け取れるけど

自分が始点に立つ前に到達点を知らされてしまうと

始点に立ったときの「この先に何があるのだろうか」という気持ちは決して味わえない

俺は捨てられるものは出来るだけ全部切りたいタイプ

つまりなんだ、ネタバレとは別種の云々と散々言ったけれど
これは結局ネタバレが嫌だったのではないか

他人に知らされた到達点と自分が辿り着く場所が別物だったとしても
始点に立った時点で「ああ、あの丘の向こうにはこういう景色があるんだろうな」と思わされてしまった時点でダメなのだ